今日23日は62年目の「沖縄慰霊の日」。
南太平洋のサイパン・テニアン島を陥落した米軍は、この地をベースにB21を飛ばし、東京や横浜への焼夷弾空襲を行う。
一方、本土陥落に向け、沖縄進攻作戦も開始されていた。
米軍は1945年3月26日に慶良間(ケラマ)諸島、4月1日には沖縄本島に上陸し、「鉄の暴風」と呼ばれる激しい艦砲射撃や空襲で日本軍を圧倒した。
日本軍は首里の司令部を放棄し、島の南部へと撤退を余儀なくされる。
6月23日に司令官牛島満中将が自決し、組織的な戦闘は終わったとされる。
激しい地上戦が繰り広げられ、焦土と化した沖縄。
糸満市摩文仁(マブニ)では「沖縄全戦没者追悼式」が行われ、沖縄戦で失われた24万余人全ての御霊に黙祷を捧げた。
「平和の礎」には、新たに235人が刻銘され、総数が240.609人の名が刻まれている。
仲井真弘多沖縄県知事は恒久平和を願い、「世界の人々が安心して暮らせる平和な時代を築く為に力強く努力する。」と平和宣言を行い、「沖縄戦の真実の姿を次の世代に伝え、教訓を生かす事を胸に刻み、それぞれの立場で平和実現の為に日々努力する事が求められている。」と訴えた。
沖縄尚学高校附属中学校2年生のの匹田崇一朗君は、自身の祖父を題材にした自作の「写真の中の少年」と題した平和の詩を朗読し、戦争体験を語り継ぐ大切さを訴えた。
折りしも今年は、高校歴史教科書の沖縄戦「集団自決」の記述から「軍命」を削除した文部科学省の教科書検定問題が起こり、沖縄県議会がこの撤回を求める意見書を全会一致で可決した他、県内の41市町村議会も可決の見通し(36市町村はすでに可決済)と、沖縄全体が揺れていた。
式典内で「追悼のことば」を述べた沖縄県遺族連合会の仲宗根義尚会長は、敢えてこの「集団自決」問題に触れ、「『集団自決』はわが国唯一住民を巻き込んだ地上戦があった故に惹起した。」
「生き残りや多くの方々の証言で紛れもない真実である。」と語った。
教科書検定で、高校の歴史教科書から「集団自決=強制集団死」への日本軍関与の記述が削られた事に関する疑問や怒りの声が追悼に訪れた人々からも語られたそうだ。
私もダイビングでたびたび訪れていた慶良間諸島、渡嘉敷(トカシキ)島や座間味(ザマミ)島の民宿のおばぁたちから「集団自決」の話は聞いた。
一人のおばぁは、自分のお父さんから切りつけられたと言う肩口の傷跡も見せてくれた・・・
大学受験には不要な歴史科目などの不履修が問題になったばかりの高校教育界。
更にこの教科書検定問題と重なると、歴史を知らない子供たちが益々増えてしまう・・・
真実の歴史、大きな流れの中で日本と言う国が辿った道を清濁合わせて知ってこそ、堂々と世界に羽ばたける人間になるのだと思う。
戦争の真実をどう伝えていくのか?
せめて、この日だけでも考えて欲しい。
関連過去記事:慰霊の日によせて、 追記
南太平洋のサイパン・テニアン島を陥落した米軍は、この地をベースにB21を飛ばし、東京や横浜への焼夷弾空襲を行う。
一方、本土陥落に向け、沖縄進攻作戦も開始されていた。
米軍は1945年3月26日に慶良間(ケラマ)諸島、4月1日には沖縄本島に上陸し、「鉄の暴風」と呼ばれる激しい艦砲射撃や空襲で日本軍を圧倒した。
日本軍は首里の司令部を放棄し、島の南部へと撤退を余儀なくされる。
6月23日に司令官牛島満中将が自決し、組織的な戦闘は終わったとされる。
激しい地上戦が繰り広げられ、焦土と化した沖縄。
糸満市摩文仁(マブニ)では「沖縄全戦没者追悼式」が行われ、沖縄戦で失われた24万余人全ての御霊に黙祷を捧げた。
「平和の礎」には、新たに235人が刻銘され、総数が240.609人の名が刻まれている。
仲井真弘多沖縄県知事は恒久平和を願い、「世界の人々が安心して暮らせる平和な時代を築く為に力強く努力する。」と平和宣言を行い、「沖縄戦の真実の姿を次の世代に伝え、教訓を生かす事を胸に刻み、それぞれの立場で平和実現の為に日々努力する事が求められている。」と訴えた。
沖縄尚学高校附属中学校2年生のの匹田崇一朗君は、自身の祖父を題材にした自作の「写真の中の少年」と題した平和の詩を朗読し、戦争体験を語り継ぐ大切さを訴えた。
折りしも今年は、高校歴史教科書の沖縄戦「集団自決」の記述から「軍命」を削除した文部科学省の教科書検定問題が起こり、沖縄県議会がこの撤回を求める意見書を全会一致で可決した他、県内の41市町村議会も可決の見通し(36市町村はすでに可決済)と、沖縄全体が揺れていた。
式典内で「追悼のことば」を述べた沖縄県遺族連合会の仲宗根義尚会長は、敢えてこの「集団自決」問題に触れ、「『集団自決』はわが国唯一住民を巻き込んだ地上戦があった故に惹起した。」
「生き残りや多くの方々の証言で紛れもない真実である。」と語った。
教科書検定で、高校の歴史教科書から「集団自決=強制集団死」への日本軍関与の記述が削られた事に関する疑問や怒りの声が追悼に訪れた人々からも語られたそうだ。
私もダイビングでたびたび訪れていた慶良間諸島、渡嘉敷(トカシキ)島や座間味(ザマミ)島の民宿のおばぁたちから「集団自決」の話は聞いた。
一人のおばぁは、自分のお父さんから切りつけられたと言う肩口の傷跡も見せてくれた・・・
大学受験には不要な歴史科目などの不履修が問題になったばかりの高校教育界。
更にこの教科書検定問題と重なると、歴史を知らない子供たちが益々増えてしまう・・・
真実の歴史、大きな流れの中で日本と言う国が辿った道を清濁合わせて知ってこそ、堂々と世界に羽ばたける人間になるのだと思う。
戦争の真実をどう伝えていくのか?
せめて、この日だけでも考えて欲しい。
関連過去記事:慰霊の日によせて、 追記
テレビで「沖縄慰霊の日」ニュースがながれてて・・・
前にこちらでお話見てたので・・・ 今までとは違う気持でニュース見ました
沢山の方々の尊い命のお陰で 今があることを忘れてはいけないですね
私も今まではニュースを聞く だけでしたが、こちらでお話見てたので、思いが違いました
また、お邪魔させていただきます
今年は、教科書検定問題があったので、それを併せて訴えている人が多かったですネ。
慰霊祭に参列していた安部首相が「専門家たちが学術的に検討している」みたいな答弁をしてましたが、過去の歴史は美化する事も削除する事もなく、真実を伝えなくていけないと思っています。
戦争が悲惨な事は誰もが承知の事ですが、何故、戦争をしばければならなかったか?も、当時の国際情勢と共に知らなければ何もなりません。
その事を知れば、中国や韓国の反日論争にも毅然と立ち向かえるのに・・・
戦争の真実を知る事は、ただ涙する事ではなく、人類が今後どのような選択をし、判断をしていくのか?を考える事なのだと思います。
外国のドラマを見ていると、人の泣き所、笑い所なんて同じじゃないですか・・・
必ず、相互理解できる筈なのに、今でも世界各地で紛争が続いています。
たまには、真面目に・・・w
何ごとも 原因があっての結果
原因を考えないと 過ちもただの過ちだけで終わってしまうと
自分の人生を考えても 色々な事に 何故そうなったか・・・
後で考えると あの時の~ あの考え方が そうなった・・
過ちを繰り返さない為にも 知って学ぶということは大切ですね
世界中の人々の 楽しい事 悲しい事 大切な事 怒る事は 共通でしょう~
今朝も地元新聞ですが、「沖縄慰霊の日」の特集が載ってました
「教科書検定問題」 こちらも含めて・・・
私が住む土地も 戦争・平和に関する話の中では 大切な場所
皆さんが 一年に一度でも 考えて頂ける日
一人でも多くの方が 心に思いを持って頂けると幸いですね
ぐるくんさん~ ありがとう!!
ブログで平和の大切さを取り上げていただいて!
過ちを繰り返さない為に・・・
私も ちょっと真面目???
ぐるくんさんほど・・ 詳しくは無いので・・ 申し訳ないです