「ぐるくん」のひとりごと

大好きな海のこと、沖縄のこと。 また今関心を持っている韓国語の学習、韓ドラ・レビューなど気ままな雑記

<832>『善徳女王』 ~細辛(セシン)

2009年08月08日 | 善徳女王
 師匠ムンノに命じられ、伝染病に効果のある薬草「細辛(セシン)」を探がすビダム。

 でも、自分で山野を探し求めるんじゃなく、人を使って、自分は昼寝w

 

 しかし、集まった薬草は、どれも「細辛(セシン)」ではない。

 近隣の山野では、殆ど掘りつくされたと・・・

 市場の薬屋で揉めているビダムは、トクマンを追ってきたソルウォンらの目に留まり、トクマンと「セシン」を交換すると言う取引に応じてしまう。



 ドラマの中では、「伝染病」と言っているだけで、現代で言う所のどんな病気なのかは不明だが・・・治療に効果のある「セシン」とは、どんな薬草なんだろう?

 
 「セシン」は、やはり漢方薬で、日本では「サイシン」と呼ばれている。

 ウマノスズクサ科の「ウスバサイシン」又は「ケイリンサイシン」の根、及び根茎が元になる漢方薬。

 

 その根は、細くて、味は辛く、ピリッと舌に刺激が感じられる事から、「細辛」と言う名が付けられたそうだ。

 漢方薬の「細辛」には、ウスバサイシンの根を干して作った「真細辛」とカンアオイの根を乾燥させた「土細辛」があるそうだ。

 

 やはり「真細辛」の方が、薬効が高いそうだ。

 「真細辛」の根は薄て細く、芳香性に富み、山椒のようなピリッとした成分を含んでいるのに対し、「土細辛」の寝は、「真細辛」に比べて太く、悪臭があるそうだ。

 漢方薬としては、通常は根を使用するのだが、昔は、葉をつけたまま使っていたそうだ。

 「刻み細辛」として、販売される事も多く、そうなると↑の判別、なかなかつかないとか・・・

 今も昔も、信頼できるお店で購入するのが、確実なんでしょうw

 その効能には、解熱、鎮痛作用、降圧作用があるそうだ。

辛味成分でリンパ液とかホルモン、血液の通行を盛んにし自律神経の働きを盛んにさせ、発汗を促すと言う。

 また、心臓・腎臓を刺激し、利尿作用があり、痰の分泌を減少させる効果があるそうだ。

 花粉症の漢方薬として有名な「小青竜湯」や「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」などの処方に使われていると言う。

 「トウサイシン」とも呼ばれ、山中のし陰地に自生する多年生で、紫黒色の花が咲くそうだ。

 
  ↑根元に花が・・・

 中国の東北部の遼寧省、吉林省などは、良質の「細辛」の産地だそうだ。

 中国では、一般的に、根だけでなく葉なども含め、全草を用いるそうだ。

 朝鮮半島(主に北朝鮮)も「細辛」の主産地だと言う。

 日本では、長野県が産地に挙げられている。

 高熱のでる病気だったのだろう・・・

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1 コメント

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写真掲載依頼 (内田)
2016-05-31 10:39:56
私、映像制作の会社に勤めておりまして、
このたび姫路城内展示資料で「細辛」の写真を探しておりました所、こちらのブログにある写真がとても奇麗なので使用許可を頂けないかとお問い合わせのご連絡をさせて頂いております。
お返事頂けると大変有り難いです。
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