呑んべぇ爺さん

呑んべぇ爺さん「音岳」の記録とつぶやき

水俣乗越を超えて

2010年08月26日 | 北アルプス
【オコジョのアップ】

 今日は、「横尾」を通過して槍沢の「大曲り」から「水俣乗越」の峠を越えて「天上沢」側に降り、「北鎌沢の出合」でテントを張る予定で徳沢を出発しました。昨日雨での濡れたテントでザックも重く、「横尾」、「二ノ俣」で一本を取り(一服し)ます。気温が暖かいのか槍沢の川面に朝もやが立ちなびいていました。

 「槍沢ロッジ」でも一本を取り、重さを減らすため重い生のキュウリをかじります。ここには、望遠鏡が設置されており、晴れれば穂先の人まで見えるようですが、残念ながら穂先方面はガスっていました。ババ平では大休止です。「水俣乗越」への登りに備えて、濡れたテントを干し軽くします。ここは旧の槍沢小屋跡なので水場が近くにありホースで引いてありました。

 「大曲り」からの登りは、爺さん達にはきつく、トレーニング不足のお爺2人には特に堪えたようでしたが全員気力で登ります。「水俣乗越」からは「天上沢」と北鎌尾根のP7~北鎌沢コル~P8が見えます。ここでは、表銀座縦走なのか韓国人らしきの団体が通過して行きました。

 休憩中には汗臭い体やザックの周りを小さな虫が飛び回り、まといつきます。お爺2人は気にもしない虫も、アトピー気のある私には以前、中崎尾根[飛騨沢分岐点]付近で休んでいる時にやられて、その後すねにひどい掻き傷跡を残したので正体が知りたく思います。年のおかげで動体視力の悪い私には点にしか見えないこの虫の正体を確認しようと、写真に収めました。正体はどうやらアブとヌカカのようでした。防虫スプレーやハッカで吸われる被害は何とか防げましたが・・・。

 「水俣乗越」からの下りは、最初だけはきつくてスリップしそうな踏み跡でしたが、過去踏み跡もない所を下った経験者のobusaさんはスイスイと下って行きます。彼曰く、こんなにトレースが付いているとは、ここを下る人も多くなったんだなと感嘆していました。草付を下ってガレ場に入ると、チョロチョロする動物が見えます。良く見ると「オコジョ」です。以前もそうでしたが余り人を恐れなくてこちらを興味深そうに見ています。

 「天上沢」に向って下った所には未だ少し雪渓が残っていましたが、その縁を下り、「北鎌沢の出合」のテン場に向います。くたくたになった3人ですが、obusaさん指定の増床時にも心配無い優雅なテン場でテント設営後、明日の「北鎌沢右股」の取り付き点を2人で偵察に行きました。偵察から帰るとtankuroさんが焚火を起こして夕餉の準備がされていました。テン場から槍の穂先がガスの切れ間にかすかに見えます。

 今日もobusaさん持参の「余市(ウィスキー)」と私持参のバーボンで、今日は夕立の心配が無さそうな中で昨夜に続いて何とか宴会を始めます。楽しい宴の後、何時しか寝に就きました。

【横尾に向って黙々と歩く】

【二ノ俣(谷)】

【槍沢の川面に朝もやが立ちなびいています】

【赤沢山の崩壊が進んでいます】

【ババ平からの槍沢】

【水俣乗越への分岐「大曲り」】

【水俣乗越への途中から槍沢を見下ろす】

【水俣乗越から天井沢方面(P7が見える)】

【憎っくきアブ(左)と、ヌカカ(右)】

【かわいいオコジョ】

【天井沢上部には未だ残雪がありました】

【水俣乗越方面を振り返ります】

【次第に斜度が緩くなります】

【ゴーロを進みます】

【テン場から槍の穂先がかすかに見えます】

【槍の穂先のアップ】

【本日のルート】



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