呑んべぇ爺さん

呑んべぇ爺さん「音岳」の記録とつぶやき

南アルプス縦走(9日目)[熊野平~高望池]

2007年08月08日 | 南アルプス

 朝2時起きで4:30に出発できる。ようやく早出のリズムが出てきた。昨日の雨でテントは湿っていて乾いてはいなかった。今日は樹林帯からの出発なので、下半身の濡れ対策に雨具をつける。少し急登するとそこは「三国平」。稜線に出ると、風が有って涼しい。

 「三峰岳」までの途中の稜線で、携帯が通じるか試そうと思っていた。不安定だったが、何回かトライして家につながる。計画表より3日遅れで、今日「熊野平」を出発して、多分、日曜には帰れるだろうという事だけを伝えるのに成功した。ガラ場や岩場の稜線を気分よく登る途中、「三峰岳」に着く手前で、未だヘッドランプを外していない若者2人組とすれ違う。

 天気は良く「三峰岳」から、目の前に「間ノ岳」へつながる稜線と白根三山、富士山、甲斐駒ケ岳・仙丈岳、北アルプス、御嶽山など360度のパノラマを楽しむ。
【熊ノ平を振り返る】
【三国平:右折は農鳥岳への分岐】
【三峰岳への途中で電話をする】
【白い○○○?と、タカネシオガマ ?(高嶺塩竃)】
【三峰岳の山頂手前から】
【千島桔梗(チシマギキョウ)?】
【三峰岳から見た「間ノ岳」への尾根】
【三峰岳からのパノラマ】

 この先、「仙丈岳」に直行するか、「白根三山」を覗くか迷う。時間的に余裕が無いので、未だ行っていない「間ノ岳」への尾根を通って往復90分のコースタイムの、「間ノ岳」だけピストンしようと決める。「白根三山」のピークハントをするにはもう1日必要だし、「北岳」までの往復を加えると、「間ノ岳」往復より更にコースタイムで5時間を要するので、既に登った事のあるピークハントは「間ノ岳」だけにする。

 空身だったので、九州のスキーの男性に教えて頂いたストック活用を、積極的に行って軽快に登る。緩い登りでストックを使うと、グングンとスピードアップできるのが体感できた。「間ノ岳」山頂はさすがに人気のピークだけあって、大勢の人が居た。「間ノ岳」から対岸の「早川尾根」は北岳に隠れているが、「鳳凰三山」はしっかり望める。この天候が続けば、あの「早川尾根」にも行けそうだと思い始める。間ノ岳への往復を山頂滞在も含めて、意外に早く60分で戻れた。
【三峰岳、仙塩尾根の分岐にザックをデポ】
【三峰岳を振り返る】
【「間ノ岳」山頂から富士山】
【「間ノ岳」山頂からのパノラマ】
【三峰岳に戻る途中】
【仙塩尾根の分岐に戻る】

 仙塩尾根は野呂側越まで、開けた尾根以外はトラバースが多く、木の根っこや岩がゴロゴロする狭い歩きにくい道が多かった。途中、岩場を降りて行くと、若いカップルが恐ろしそうな声で、励ましあいの声を掛けながら登ってきた。今日は両又小屋からだそうで、今日初めて会う人達だった。この先、何人も出会うが多数が両又小屋からのようだった。
【仙塩尾根と仙丈岳】
【三峰岳を振り返る(左へ「間ノ岳」への稜線)】
【仙塩尾根の下り】
【鎖のある岩場の下りで、登って来る若いカップルの声が聞こえる】
【結構、歩き難い】
【雨対策を着けずに歩ける気持ち良さ】
【下り途中から三峰岳方面を振り返る】
【倒木も多い】
【野呂川越に着く】

 「野呂側越」の先で単独男性に出会う。初めて「仙丈岳」方面からの人で、「仙丈避難小屋」から来たそうだ。昨日、「熊野平小屋」の主人が言っていた「高望池」でビバークするか、「仙丈避難小屋」まで行くかは、この所毎日夕方に雨模様で、甲府市あたりは雷警報あるいは注意報が出ているので、「高望池」に午前中に着けるようなら「仙丈避難小屋」まで行こうと考えていたが、当初計画に無かった「間ノ岳」を入れたので、時間オーバーしてしまった。

 「高望池」に着くと、池は涸れており、水場を見に高度差50m程下ると、水はしっかり出ていた。空も毎度の如く曇ってくるし、ラジオでも雷の雑音が頻繁に聞こえるので、まだ13時にもなっていないが、今日はここ止まりにする。今日も余裕があるのでアルコールを飲みながら、ザウルスに日記をつける。

 しかし、今日でアルコールは切れてしまう。楽しみが減る。コーヒーや、味噌汁、スープなどの飲み物は余裕があるが、土曜日まで行動するとすると食料はちょっと厳しい。行動食は未だ余裕があるので、乾き物の行動食を我慢して朝夕の食事としさえすれば問題ないが、ただでさえラーメンとジフィーズの食料ばかりでいい加減うんざりして来ているので辛い・・・・。 
【横川岳への登り】
【変哲も無い横川岳】
【高望池への途中から、仙丈岳方面(中央左の遠方)と北岳方面(右)】
【高望池への途中から、北岳方面】
【気持ちの良い所も時々ある】
【しかし、歩き難い方が多い】
【大きなザックで、くぐるか、乗っ越すか悩む】
【再び気分の良い道】
【高望池(左手方向)に着く】
【涸れた高望池】
【高望池の水場は良く出ていた】
【高望池の水場から来た道を振り返る】

(熊野平~高望池:17,839歩)



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