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いないいないばあ (PART 1)

2019-10-06 11:42:15 | 能力開発・頭を良くする
 

いないいないばあ (PART 1)

 


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デンマンさん。。。 どういうわけで急に いないいないばあを持ち出してきたのですか?


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ジュンコさんも上のアニメやクリップを見て子供の頃を思い出して、面白いと思いませんか?

確かに、ちょっとばかり面白いとは思いますけれど、一度見れば十分ですわ。。。 2度も、3度も見る気にはなりませんわァ~。。。

確かに、僕だって、それほど面白いとは思いません。。。

それなのに、どういうわけで赤ちゃんをあやすような「お遊び」を取り上げたのですか?

実は、バンクーバー市立図書館で借りていた本を読んでいたら次の箇所に出くわしたのですよ。。。


ヒトは他人の立場に立つことができる

 


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自分の子どもが生まれた時に、同じころに生まれたチンパンジーの子を探してきて、兄弟みたいに一緒に育てた米国の研究者がいる。

ヒトとチンパンジーの発育を比較したのだが、生後3年までは、どう見てもチンパンジーが上だった。

運動能力は高いし何をするにしても気が利いている。

 

ところが3歳を過ぎて、4歳から5歳になってくると、ヒトはどんどん発育が進むが、チンパンジーは停滞してしまう。

身体はもちろん発育するのだが、頭がダメなのである。(略)

 

3歳から5歳までの間に、ヒトとチンパンジーを分ける何かの能力が出現するはずである。(略)

簡単な実験でそれを確かめることができる。

これを認知科学では「心の理論」と名付ける。

 


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例えば3歳児と5歳児に舞台を見せておく。

舞台には箱Aと箱Bがある。

そこへお姉さんがやってきて、箱Aに人形を入れ、箱に蓋をして行ってしまう。

 

次にお母さんが登場する。

お母さんは箱Aに入っている人形を取り出し、箱Bに移してしまう。

さらに箱Bに蓋をして、舞台からいなくなる。

 

次にお姉さんが舞台に再登場し、舞台を見ている3歳児、5歳児のそれぞれに研究者が質問する。

お姉さんは箱A、箱Bのどちらを開けるでしょうか。

 

3歳児なら、箱Bと答える。

なぜなら人形がいま箱Bに入っていることを3歳児は知っている。

ところが3歳児にとっては、自分の知識がすべてである。

それなら姉さんは人形が今入っている箱Bを開けるに決まっていると思ってしまう。

お姉さんの頭の中がどうなっているのか、そんなことは考えない。

 

5歳児はどうか。 5歳児ならお姉さんは箱Aを開けると正解する。

なぜならお母さんが箱Bに人形を移したのを、お姉さんは見ていない。

「お姉さんは人形が箱Bに移されたのを見ていないのだから、元の箱Aに入ったままだと思っているに違いない、ゆえに箱Aをあける」と正解するのである。

 

ここでなにが起こっているのか、それは明らかであろう。

5歳児はお姉さんの立場に立つことができる、つまり「自分がお姉さんだったら」と、お姉さんと自分を交換できるのである。

3歳児ではまだそれができない。


 


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(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)




55-57ページ 『遺言』
著者: 養老猛司
2017年12月25日 第5刷発行
発行所: 株式会社 新潮社




あらっ。。。 これはとっても面白い実験ですわねぇ~。。。



その通りです!。。。 それにしても、チンパンジーの子供と自分の赤ちゃんを一緒に育てるというのは、普通の夫婦にはできないでしょうねぇ~?

どうしてですか?

自分の子供が知恵遅れになるのではないか?。。。と心配になるでしょう?

そうでしょうか?

だってぇ~、昔のヒトは “類は類を呼ぶ” と言ったでしょう! だから、自分の子供がチンパンジーのようになってしまうのではないか?。。。 そのような気がかりがあると思うのですよ。。。

。。。で、その事をデンマンさんは言いたかったのですかァ~?

もちろん、そればかりじゃありませんよ。。。 あのねぇ~、僕は子供の頃、近所のおばさんが 赤ちゃんを目の前にして“いないいないばあ”をしているのを見ながら、馬鹿バカしいと思ったのですよ。。。

 


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どうして、馬鹿バカしいと思ったのですか?。。。 “いないいないばあ”をすれば赤ちゃんは喜ぶでしょう!



確かに喜んでいるのだけれど、それは おばさんのアホ面が面白くて喜んでいると思ったのですよ。。。 だいだい、いい大人が“いないいないばあ”して顔を両手で見えないようにしたところで、両手の後ろに アホ面さげたおばさんが居るのは見え見えじゃないか!。。。 僕は子供心に、そう思って、おばさんのオツムのネジが緩(ゆる)んでいるのだはないか?。。。 そう思ったわけですよ。。。

それはデンマンさんの あくまでも個人的な見方じゃありませんかァ~?

じゃあジュンコさんは、そのような滑稽なおばさんの姿に違和感を感じないのですか?

感じませんわァ~。。。 その場に居合わせたら、私もおばさんに加わって“いないいないばあ”をしてしまうかもしれませんわァ~。。。 うふふふふふふ。。。

マジで。。。?

だってぇ~、赤ちゃんの喜ぶ笑顔は本当にかわいいでしょう!

確かに、そうだけれど僕は、どのようなことがあっても“いないいないばあ”はできない、と子供の頃には思ったものですよ。。。

。。。で、今なら出来るのですか?

できます。。。

どうして、デンマンさんの気持ちに変化が起きたのですか?

あのねぇ~、バンクーバー市立図書館でDVDを借りて次のドキュメンタリーを観たのですよ。。。

 


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『拡大する』

『実際のページ』



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デンマンのコメント

August 18, 2019

Originally broadcast as a 3-episode TV mini-series on PBS, this 165-minute documentary explores the 3.5-billion-year history of the human body.

Amazing, amusing and enlightening with excellent visual effects.




もともと米国の公共放送サービス・ネットワーク(PBS)で3部作のテレビ・ミニシリーズとして放送されたこの165分のドキュメンタリーは、人体の35億年の歴史を遡って探求する。

優れた視覚効果を使ったドキュメンタリーは、面白く、啓発的で、しかも「目からウロコ」の驚きを与えてくれる。



 



2時間45分のドキュメンタリーですわねぇ~。。。



そうです。。。

面白そうじゃありませんか!

ジュンコさんもDVDを借りて観たらいいですよ。。。

。。。で、このドキュメンタリーを観て、デンマンさんは“いないいないばあ”の考え方・受け止め方を変えたのですか?

そうなのですよ。。。

デンマンさんは、どのようなシーンを観て考え直したのですか?

たまたまその場面のクリップがあったので貼り付けます。。。 ジュンコさんも観てね。。。

 


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おサルさんも赤ちゃんも両方ともに生後3ヶ月なのですよ。。。 まずおサルさんに猿の人形を見せて それを箱の中に隠すのです。。。

 


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箱に蓋をして隠すのだけれど、おサルの赤ちゃんの目の前から人形が消えたけど 蓋の下に猿の人形があるのをちゃんと おサルの赤ちゃんは理解しているのですよ。。。 それで、すぐに蓋を開けて人形を取り出すことが出来る。。。

 


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次にヒトの赤ちゃんに お気に入りのガラガラを見せる。。。

 


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その後で、同じように箱の中にガラガラをしまって蓋をするのです。。。 すると赤ちゃんの目の前からガラガラは見えなくなる。。。 ヒトの赤ちゃんにとっては、目の前からガラガラが消えてなくなってしまったように見える。



赤ちゃんは、箱の蓋を取ろうとしないのですわねぇ~。。。

そうなのですよ。。。 目の前から消えてしまったということは、赤ちゃんには、もうガラガラは無くなってしまったと考えてしまうのですよ。。。

 


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つまり、生後3ヶ月では、ヒトの赤ちゃんよりもおサルさんの方が頭がいいのですわねぇ~。。。



そういうことです。。。 だから、“いないいないばあ”をして両手で顔を隠すと、ヒトの赤ちゃんにとっては、両手で顔を隠した人は消えてしまったと思うのですよ。。。

 


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3歳になれば、両手の後ろには顔があることが分かっているから、“いないいないばあ”をしても「この大人は馬鹿なことをしているねぇ~」と思われるのがオチです。。。



つまり、生後3ヶ月の赤ちゃんならば“いないいないばあ”をしたら、喜ぶかもしれないけれど、3歳児の前で“いないいないばあ”をしたら、馬鹿だと思われるのですわねぇ~。。。

そういうことですよ。。。 僕は、上のドキュメンタリーを見て初めて分かったのですよ。。。 目からウロコでした。。。



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