戦争好き?(PART 2 OF 4)
戦争はなくす事ができるものです
昨日(2005年10月9日)書いた記事(『戦争やり始めるのは、ごく一部の愚かな政治屋です!』)にMattさんから、再々度貴重なコメントをもらいました。
ありがとうございました。
僕の記事は結構たくさんの人に読まれています。
しかし、コメントを書いてくれる人は極めて少ないんですよね。
もちろん、その理由を僕は充分すぎるほど理解しているつもりです。
僕は極めて批判的な人間だからです。
“晒される”と感じてコメントを書く人が少ないようです。
僕は決して批判する相手を晒し者にするつもりではありません。
お互いに意見を交換する事によって、このブログを読んでくれる人が、今までとは違った考えを知る事になれば、と思うからです。
そういうことで、お互いの“心の進化”につながればと願っているわけです。
それだけに、Mattさんから貴重なコメントを書いてもらえると涙が出るほどうれしいです。
ちょっとこれは大げさでした。へへへ。。。
ところで本題に入りますが、戦争をなくす事はできます。
なぜなら、古代オリエント世界で戦争のない社会を創出した文明があったからです。
何度も書いているように、
“歴史を学ばないものは過ちを繰り返す”
昔の人は良い事を言いましたね。僕も、全くその通りだと思います。
だから、僕も歴史を充分に勉強したつもりです。
また、現在でも日本史、西洋史、東洋史、古代ギリシャ史、古代オリエント史、古代ローマ史を勉強しているつもりです。
歴史を勉強しないと“戦争をなくす事ができる”と言う事が理解できません。
僕が勉強した事に基づいて次のようなサイトを立ち上げたので関心があったら読んでみてください。
■ 『新しい日本古代史』
■ 『現在に通じる古代オリエント史の散歩道』
■ “Beaverland Historica” 『ビーバーランド 世界古代史大全集』 (英語版)
この中で僕はクレタ島を中心にして興(おこ)ったミノア文明の事を書きました。
ミノア文明と言うのは古代エジプト文明と同じぐらい古い歴史を持った文明です。
この写真の建物はクレタ島のクノッソスという古代都市にあった宮殿をその遺跡から復元した想像図です。
神殿だったと言う学者もいます。
このクレタ文明を発掘した考古学者アーサー・エヴァンズは上の宮殿跡からこのフラスコ画を見つけました。
その時、彼女たちを見て思わず“可愛いパリジェンヌ”と叫んだというエピソードが伝わっています。
4000年前とは思えないほど現代的なセンスを持っていると思いませんか?
この3人の女性が上の宮殿内をそぞろ歩いていた頃よりも1000年ほどたった、今から3000年から3500年程前のエジプトの女性たちがどのような服装をしていたかと言えば、次のような服装をしていました。
これを見ても、ミノア文明が文化的にもかなりナウい高度な文明だった事が分かります。
しかも驚くことに、考古学者があちらこちらを発掘したのに、地震などによって宮殿が倒壊した自然災害はあったけれども戦争の傷跡がどこにも見当たらなかったのです。
古代のギリシャの遺跡、ローマの遺跡、エジプトの遺跡、アナトリアの遺跡、。。。そういう古代遺跡には戦争の傷跡がある。つまり、敵を惨殺したあとで建物ごと焼き払う事が多かった。
だから、地質や建物を調べれば焼け爛れた跡が歴然と残っています。
しかし、ミノア文明の遺跡にはそういう戦争の傷跡がなかった。
このミノア文明を滅ぼしたのが当時“野蛮人”だった古代ギリシャ人なんですね。
古代ギリシャ人と、その文明を引き継いだ古代ローマ人も戦争に明け暮れた人たちでした。
現在、われわれが居る文明というのはこの“戦争がなくならない”と言う事を信じている文明です。
なぜなら、古代ギリシャ文明と古代ローマ文明が西洋に継承され、それがフランス、イギリス、スペイン、ポルトガル、アメリカ、そして日本へと広がっていったからです。
そういうわけで、この文明に“知らずに”どっぷりとつかっているMattさんは次のようなコメントを書いたわけです。
Denmanさんが戦争が嫌だと言うのは良くわかりました。
戦争は確かに狂気だと思います。戦争が残酷極まりない異常な状況であることは、まったくその通りでだから、一人の人間として絶対にそんな場にいたくない、というのも当たり前だと思っています。
大昔から戦争するたびにそんな悲劇が繰り返され、二度と戦争はいやだと思った人がたくさんいたのも事実です。
しかし、今でも世界中に戦争や残虐行為があふれています。
自分たちの身内を殺された恨みで爆弾を背負って自爆する人もいるのです。
私は、戦争が悲惨だといくら避けんでも戦争がなくならないのではないかと思っています。
by matt (2005-10-09 17:43)
ミノア文明には戦争はなかった。
だから、戦争はなくす事ができるのです。
それを“できない”と思い込むのは次の言葉を知らないからです。
“歴史を学ばないものは過ちを繰り返す”
歴史馬鹿の僕が歴史を30年間一生懸命勉強して出した結論は、
“どのような大義名分を掲げようとも、どのような正義を持ち出そうとも、戦争をするのは愚かな事だ!”ということでした。
だから、戦争して死ぬ事は“犬死だ!”と思うのです。
戦争は大量殺人事件なんですよね。人殺しを大規模でやる事なんですよ!
人を殺すのは小学生でも悪いと言うことが分かっている。
しかし、愚かな政治屋にはそういう常識が分からない。
平和な時に人を殺すのが悪い事なら、戦争の時に、人を殺すのも悪い事なんですね。
それが悪い事でなく、人を千人も殺すと勲章がもらえるのは“狂気”がさせる仕業(しわざ)です!
“殺す”あるいは“殺される”という擬似経験があれば、とても大規模な殺人などできないものですよ。。。と僕は信じています。
ミノア人はちゃんと、こういう常識を知っていたんですね。
だから馬鹿らしい戦争はしなかった。
技術の進歩はこの500年の間に目覚しい発展を遂げました!
しかし、人類の心の進化は5000年の間、カタツムリのように遅いんですよね!
技術の蓄積はできるんですね。
だから、現代人はニュートンの万有引力の法則から、アインシュタインが相対性理論を発展させ、
月にロケットを飛ばす事ができた。
ところが“心の進化”は“技術の進化”のようなわけには行かない!
なぜなら、人間は生まれると、一から“心を磨かねばならない”
“善意”や“知性”や“理性”の蓄積が極めて難しい。
なぜなら、“科学技術”のように明確に定義され法則化されていないからです。
Mattさんや僕にはアインシュタインの相対性理論を理解して、火星にロケットを飛ばせと言われてもできるわけがない。
あなたも、僕もアインシュタインではないのだから!
しかし、火星にロケットを飛ばすには、一人のアインシュタインと100人の優秀な技術者と科学者が居れば充分です。
ところが、戦争を止めさせるには、一人のアインシュタインと100人の優秀な技術者と科学者が居てもダメですよね。
なぜなら、Mattさんも含めて、国会議事堂に居る駄目な政治家も“戦争がなくならない”と思っている。
この現代文明に生きる人の多くが“戦争がなくならない”と思い込んでいる。
つまり、戦争に明け暮れていた古代ギリシャ文明・古代ローマ文明の悪習を引きずっている!
だから、戦争がなくならない!
ところが、アインシュタインほど頭が良くないデンマンでも、歴史を勉強すれば、“戦争はなくす事ができる”と言う事を充分に理解できる。
実際、過去に、戦争をしなかったミノア文明(紀元前2600年頃から紀元前1400年頃)が存在していたのです。
この1200年間は戦争がなかった。
戦争を避ける事を知らなかった古代エジプト人は当然のことながら、古代ギリシャ人も古代ローマ人もヒッタイト人も古代ユダヤ人も古代ペルシャ人、その他ありとあらゆる人種を自分たちより程度の低い人種だと思っていた。
しかし唯一つ例外がありました。ミノア人(古代クレタ人)だけは尊敬していたと言う事が歴史的に実証されています。
ここで僕が言いたいのは、“心の進化”は遅いと言う事ですよ。
というより、ミノア文明が当時の野蛮人である古代ギリシャ人に滅ぼされて以来、“心の文化”は退化してしまった!
それから、3400年余り、心の進化はカタツムリのように遅かった!
要するに、1200年間戦争のなかったミノア文明の“心の遺産”は現代人には受け継がれていないと言う事ですね。
ところで、目を東洋の小さな島に転じます。
その島には、戦争に明け暮れていた古代ギリシャ文明・古代ローマ文明に毒されていない平和を愛する人々が住んでいました。
今から2000年前の話です。小競合(こぜりあ)いはあっても大きな戦争はなかった。
当時、すでに戦争に明け暮れていた古代ギリシャ文明・古代ローマ文明の悪癖をもろに受けていた中国人のグループが、その小さな島を訪ねてびっくりした。
そのことが、ちゃんと『魏志倭人伝』に書いてあります。
「あなたの国はノー天気な人ばかりがいるのですね」
「また、どうしてそう思われるのですか?」
「だってね、城壁のない町なんて中国のどこを見渡しても、いや、世界のどこを見渡してもありませんよ」
「城壁がないとまずいのですか?」
「だって、あなた、城壁がなければ、どうぞ私の町を略奪してくださいと言っているようなものじゃありませんか?」
この会話は、僕が魏志倭人伝に基づいて創作したのですが、おそらく、僕がその当時この小さな島国で生きていたら、使者は僕に向かってそう言ったでしょうね。
それほど、無防備で生活していた平和な民族が東洋の片隅に住んでいたのです。
もう、僕が言わなくても分かりますよね。そうです。古代日本人です!
その民族は今どこへ行ったの?あなたは僕に尋ねるでしょう。
北海道の北の片隅に追いやられて2万人とも3万人とも言われる古代日本人の末裔が今でも暮らしていますよ。
興味があったら次の記事を読んでくださいね。
■ 『平和を愛したアイヌ人』
では、現代日本人はどこから来たの?
それに答えるには、まず次の質問から始めなければなりません。
アメリカ合衆国はどのように建国したか?
僕が説明しなくても、あなたは充分に知っているはずですよね?
アメリカは移民の国です!
メイフラワー号に乗ってイギリスから避難民がやって来て作り始めた国です。
その過程で原住民のインデアンを西部に追いやって作ったのが現在のアメリカです。
日本も似たような過程を取ったんですよ!
“歴史は繰り返す”
聞いたことがあるでしょう?
現代日本人の祖先はアメリカのやった事を先取りしていたんですよ!
遠い卑弥呼の時代までさかのぼります。
古代史の一時期、日本は忽然(こつぜん)と歴史時代に突入します。
そうなんですよね。大陸から避難民が“メイフラワー号”に乗って日本へやって来たのです。
そして原住民のアイヌの人たちを東北地方に追いやってできたのが古代日本という国なんですよね。
古代日本は移民の国だったんです!
あの文字を持った移民の活力が“平安時代”という独特の日本人の文化を作り出したわけです。
ちょうど現在のアメリカ文化のように!
大陸からの移住民は平安時代になって初めて“日本人”として独特の日本文化を生み出したわけですよね。
日本人の血の中には、中国人、韓国人、モンゴル人、アイヌ人、契丹人(きったん)、ヤクート人、突厥人(とっけつ)、渤海人(ぼっかい)、。。。
南方系では、フィリピン人、インドネシア人、マレー人、ポリネシア人、。。。などが含まれているらしいですよ。
日本人のDNAを調べた結果では、モンゴル系の血が一番濃いのだそうです。70%から80%だそうです。
どういうことかといえば、われわれの祖先が大陸から渡って来たという事をはっきりと裏づけているんですね。
Mattさんは書いています。
北朝鮮は仮想敵国ではなくて、完全な敵国です。
日本の善良な国民を誘拐して、もしかしたら殺してしまい、ミサイルを開発して日本に向けて配置して、更に原爆まで開発しようとしている。
ひとつ間違えばどんな行動に出るのか、分からない相手です。
北朝鮮のない世界はなくても良い、とまで言って、地球を滅ぼすこともいとわないことまで言った国です。
そんな国の動きを監視して、どんなことをしてきても対応できる準備をすることは責任のある人にとっては当然のことです。
アメリカがイラクを攻めたことは無茶だったかもしれませんが、北朝鮮が対話に応じてきたのは、次が北朝鮮になっては困ると思ったからではないでしょうか?
by matt (2005-10-09 17:43)
よくよく考えてみれば、北朝鮮の祖先も現代日本人の祖先も同じルーツなんですよね。
韓流ブームがいまだに冷めていない事をよくよく考えてみてください。
われわれの体に流れている“古代韓国人の血”が騒いでいるんですよ!
北朝鮮人民と日本人民は同胞なんですよ!兄弟姉妹なんですよ!
北朝鮮人民と日本人民は殺し合いをすべきではないんですね!
絶対に血を流し合ってはいけない!
北朝鮮は仮想敵国ではない! ましてや、完全な敵国でもない!
じゃあ、敵はどこに居る!
チマチョゴリを身につけた可愛いチェ・ジウちゃんも言っていますよ。
敵は金正日“将軍様”とその取り巻き連中だとね。
北朝鮮人民の多くは太平洋戦争中の日本の知識人のように“馬鹿さ加減を知っていながら”踊っているに過ぎないんですよ。
なぜなら“恐慌政治”を実施しているからです。
告げ口が奨励され、“特高警察”が目を光らせている!
だから、良識ある北朝鮮人民も何もできない!
「日本の善良な国民を誘拐して、もしかしたら殺してしまい、ミサイルを開発して日本に向けて配置して、更に原爆まで開発しようとしている」
これをやっているのは“北朝鮮(人民)”ではないんですよ!金正日“将軍様”とその取り巻き連中ですよ。
これをはっきりと区別しなければならないと思いますよ!
そう思いませんか?
いずれ北朝鮮政府とその権力機構は旧ソ連のように内部崩壊します!
だから、次のような事を“狂気”の小泉政権と“戦争インフラ”を維持するためにブッシュ政権がやろうとしていますが、実は意味のないことなんですよ。
日米両政府が、機動運用部隊や専門部隊の一元的な管理・運営のため陸上自衛隊が06年度に新設する中央即応集団について、その司令部(約200人)を米軍キャンプ座間(神奈川県)に置く方向で調整していることがわかった。
両政府は在日米軍の再配置をめぐり、米陸軍第1軍団司令部(米ワシントン州)を改編してキャンプ座間に移す方針で、陸自と米陸軍の両司令部による基地の共同使用が実現すれば「日米一体化」がさらに進むことになる。
オリジナルの記事はここをクリックして読んでください。
実は“仮想敵国に対する戦争準備”という美名の下に準備をしていますが、目的は別の所にあります。
このことについては別の機会に書きたいと思います。
Denmanさんは自分が戦争のそばにいなければ幸せなのですか?
世界中に起きている悲劇や不幸をなくすためにペンで何かしたいと考えないのでしょうか?
by matt (2005-10-09 17:43)
(すぐ下のページへ続く)
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