◇チームバチスタの栄光(2008年 日本 118分)
監督/中村義洋 音楽/佐藤直紀
出演/竹内結子 阿部寛 吉川晃司 井川遥 野際陽子 池内博之 玉山鉄二 平泉成 國村隼
◇ソフトボールは要らない
吉川晃司が妙に懐かしいとおもってしまったのは、たぶん、ぼくが芸能にまるで疎いからなんだろうけど、この時期から後、吉川晃司のさまざまな映像関連への出演は俄然増えたように感じるんだけど、そうじゃないのかしら?
別に吉川晃司のことを書こうとおもってるわけでもないんだけれど、昔よりも断然かっこよくなった気がするんだよね。
竹内結子は上々の仕上がりで、華やいでた。原作を読んだことがないからわからないんだけど、もともと、この役はテレビで伊藤淳史が演じているように田口公平っていう愁訴外来の男性医師だったんだね。それを脂の乗っていた竹内結子を起用して女性にして、白鳥圭輔こと阿部寛とのコンビにしようとした意図はよくわかる。
ただ、動機の陳腐さが却って真実味なのかもしれないんだけど、軽味と滑稽味とをはき違えてるような、そんな感じがしないでもない。全体的に重さが無さ過ぎるのはどうかなとおもったりもするんだ。
阿部寛の演技についてはもうなにもいうことはなくて、彼は彼なりにこういうキャラを創り出そうと一所懸命になってるわけだから、これでいいのだろう。
でも、あれだよね、チームバチスタというのはなにも田口公平と白鳥圭輔のコンビ名でもないのに、ヒットするというのは恐ろしいもので、この名称がそのまま世間に知れ渡り、以後のシリーズ名になっちゃうわけだから、いやまったくたいしたもんだ。