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あ・うん

2014年01月02日 18時14分02秒 | 邦画1981~1990年

 ◇あ・うん(1989年 日本)

 高倉健と坂東英二の関係がどうにも不自然な気がしてならないんだけど、

 そんなふうに受け取るのはぼくだけなんだろうか?

 ぼくはテレビシリーズを観たことがないし、

 いつものとおり活字嫌いなため原作も読んでないので、

 この映画だけで考えちゃうんだけど、

 なんだか、

 健さんの感情をどう考えればいいのかよくわからない。

 女性の観客はこういうのもいいとかいうんだろうけど、

 そりゃあ、女性にしてみれば、

 自分には絶対に手を出さないで、ひたすら尽くしてくれるだけの存在、

 ってのは、まじ、ありえないながらもある理想のひとつなんだろうけど、

 生身の肉体をもっている男の側からすれば、

 こりゃちょっとできすぎだろ、みたいなことになる。

 結局、

 健さんにとって坂東英二は自分の恋心の隠れ蓑になってるわけで、

 もしも、冨司純子がいなかったら、

 はたしてこれほどまでに面倒を観ただろうかと。

 そういう下司のかんぐりをしたくなる展開であることはまちがいなくて、

 なんだか冨司純子にしても、坂東英二にしても、

 健さんの感情をよく知っていた上で、

 甘えている構図ができてるような感じが、

 ぼくにはちょっとな~とおもえちゃうんだよね。


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