◇ハプニング(The Happening)
ナイト・シャラマンは閉鎖された空間の演出はとっても上手な監督だとおもうんだけど、地球上の植物がなんらかの憎悪というか啓示をもって人類に攻撃を仕掛けてくるっていう発想はわからないでもない。ていうより、たまにある。でも、まあ、なんというか、風だけで、たぶん、巨大送風機なんだけど、植物の攻撃性をあらわそうってのは難しくない?
ただ、いつもどおりのおもわせぶりなところはけっこう楽しめて、蜜蜂が何千万匹も消えた、死骸もないってな予兆を聞くと、あ、ここからの発想かっておもっちゃうけどね。でも、黒板にあるアインシュタインの言葉。蜜蜂が消えたら人類の余命は4年だってのは効いてた。
道路のそこらじゅうで首を吊っとる死体を見つつ数学の先生が乗り合わせた絶叫ねーちゃんを落ち着かせようと問題を出す。最初に1ドル、2日目に2ドル、3日目に4ドル、倍額で増えていくとひと月後にはいくら?答えられないねーちゃんに1000万ドル以上だ。ってのもわかるんだけど、ま、あってもなくてもいいかな。
どちらも伏線なんだけど、こういうところは嫌いじゃない。
でも、フィラデルフィアだけに留まらず、エピローグはベルサイユかしら?風呂敷ひろげてるなあ。
なんにせよ、尻すぼみな観は拭えないね。