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ザ・シークレットマン

2018年09月06日 12時19分58秒 | 洋画2017年

 △ザ・シークレットマン(2017年 アメリカ 103分)

 原題/Mark Felt : The Man Who Brought Down the White House

 監督・脚本/ピーター・ランデズマン 音楽/ダニエル・ペンバートン

 出演/リーアム・ニーソン ダイアン・レイン エディ・マーサン マートン・チョーカシュ

 

 △ディープ・スロート

 つまり、1972年のウォーターゲート事件で、ワシントン・ポストのボブ・ウッドワード記者とカール・バーンスタイン記者に情報を得られるように指導した男マーク・フェルトの実話ってことになるわけだけど、どうにも奥歯に物が挟まったような演出で、観ていて辛くなってくる。もうちょっと脚本を練られなかったんだろううかって気になっちゃうんだけど、まあこういう感想はハリウッドの定番ともいえる物語の作り方を日々味わってるからかもしれないね。

 ただな~、リドリー・スコットが製作してるんだから、もうちょっと外連味のある物語にしてもよかったんじゃないのかな。冒頭から「ディープ・スロート」を出しちゃってもいいような気がするし、まったく回想を無しにして淡々と物語を進めていくには、あまりにも地味な展開だわね。

 そもそも、このマーク・フェルトがFBIの副長官だったこともあって表に出ずにいた人物なんだから、その分、回想を駆使したりしてしてウォーターゲート事件にどのようにして関わったのか、あるいはいかにして情報の提供をせずに記者を指導できたのかってところに焦点を絞るべきだったんじゃないかっておもうだけどな。

 リーアム・ニーソンは頑張ってる。白髪も頬のこけた感じも生気の失せたような表情もマーク・フェルトに似せようとしている。けど、もともと正義感の塊のようなニーソンをこういう複雑な役で登場させるのはつらかったかもしれないけど、外連味のない物語に外連味のない役者を使うわけにはいかないもんね。むつかしいところだ。


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