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クリント・イーストウッドの真実

2013年08月21日 11時35分05秒 | 洋画2010年

 ◇クリント・イーストウッドの真実(2010年 アメリカ 90分)

 原題 The Eastwood Factor

 staff 製作・監督・脚本/リチャード・シッケル

     撮影/ジャイク・ゾートマン 編集/フェイス・ギンズバーグ               

     ナレーション/モーガン・フリーマン

 cast クリント・イーストウッド

 

 ◇1930年5月30日、イーストウッド生まれる

 実をいえば、ぼくはクリント・イーストウッドの映画が苦手だった。

 暴力的な映画がそもそも好きじゃなかったから、

 拳骨と拳銃に男らしさと渋さが凝縮されたような、

 イーストウッドの立ち位置がなんともいえない敬遠の対象だった。

 団塊の世代の人達は、

 こういうイーストウッドを、

 社会に風穴を開けるような存在として観ていたかもしれないけど、

 それよりひとまわり下の世代のぼくにはなんとも男臭すぎた。

 だから、ずっとイーストウッドの映画は観なかった。

 ところが社会に出てから、

 会社の同期と『ファイヤーフォックス』を観に行き、

 そいつがあんまり「クリント・イーストウッドは凄い!」とかいうもんだから、

 そういうものなのかな~と、ぼんやりおもったくらいだった。

 けど、それからあとはなんとなく封切作品を観るようになり、

 レンタルビデオの時代が到来してからは過去の作品も観るようになった。

 で、わかったことなんだけど、

 ぼくはどうやらイーストウッドの監督作品が性に合ってるらしい。

 このドキュメンタリでは出演だけだった初期の作品から、

 当時、公開される直前だった『インビクタス/負けざる者たち』まで、

 まあ、いろいろと語られ、

 イーストウッドの衣装のあらかたが保管されてるワーナー撮影所の倉庫まで撮られ、

 イーストウッドみずから、いろいろと語ってくれるんだけど、

 そのとき、やっぱり、年食ってからの方がいいな~と再確認した。

 ま、人間、誰でも年食ってからの方が味が出るし、好い感じになるんだけどね。

 イーストウッドはこんなことをいってる。

「思いどおりにならないことがあっても一歩ずつ前へ進めばいい」

「天才に出会ったことなんて一度もないよ。

 天才っていうのは、

 嫌いなことでも得意な奴のことだからね。

 好きなことなら誰でも得意になれるんだ。

 問題はそれを見つけられるかどうかなんだ」

「これからも前へ進むのみさ」

 けだし、名言である。


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