☆アンタッチャブル
いやもう、ブライアン・デ・パルマとはとてもおもえないほどまともな出来になってて、唯一、あ~やりたかったんだろうな~ってデ・パルマ節を堪能できるのが、エイゼンシュタインの『戦艦ポチョムキン』へのオマージュになってる階段のシーンだ。アンディ・ガルシア、かっこいいぜ。まだ若いし、痩せてるし。
しかしまあこれを観るたびに、ロバート・デ・ニーロの頭に目がいっちゃう。まじに抜いたんだろうか。痛くなかったんだろうか。たしかに抜いた方が生えてくるまでには時間が必要になるし、合理的なんだろうけど、でも痛いだろ。ちょんまげのときに月代を剃らずに抜いていたって話だけど、その痛さには耐えきれず泣いたとかいうじゃん。デ・ニーロ、泣かなかったとすれば、さすが役者馬鹿だ。根性がちがう。
ショーン・コネリーの復活とケビン・コスナーののしあがりがいっぺんになったっていう印象なんだけど、たとえそうでないにしても、デ・パルマよ、ちゃんとまともに撮れるじゃないか。
と、毎回、おもうんだよね。