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スティルウォーター

2022年05月07日 02時20分52秒 | 洋画2021年

 ◎スティルウォーター(Stillwater)

 

 マルセイユに留学している娘アビゲイル・ブレスリンがレズビアンのルームメイトを殺害した罪で収監されてて、その無実を晴らすためにオクラホマ州スティルウォーターからやってくるマット・ディモンの物語なんだけど、髭のせいか、ディカプリオにしか見えないのは僕だけだろうか。まあ、それはそれとしてマット・ディモンに肩入れして同棲までしちゃう変な男に惚れちゃう癖のあるカミーユ・コッタンの役どころはおもしろかった。

 そんなことより、これ、冤罪を晴らすんだけど、ほんとはどうなんだよ、娘の真実はどこにあるんだよっていう簡単なものじゃないね。でなければ、前半の90分がこんだけつまんなくてだらだらとマット・ディモンの凡庸さを追いかける必要はないわけで、90分過ぎて監禁が始まってから俄然おもしろくなる。それまではだらだら。あれ?もしかしたら真犯人は違う?っておもいはじめる。しかし、娘アビゲイル・ブレスリンがもうすこし可憐ならな~っていうくらい、なんとも愛らしさに欠ける。これが鍵なんだね。スティルウォーターの金のブレスレットの意味がようやくわかってくる。うまいわ、アビゲイル・ブレスリン。

 で、法に触れる行為で真実を暴こうとしたとき結果が逆だと悲劇になる。アビゲイル・ブレスリンが首を吊って自殺未遂したのは自責の念だね。最後に、マット・ディモンは人生は残酷だとアビゲイル・ブレスリンにいう。すべてが違って見える、別の場所みたいに、とも。そのとおりだ。

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