Kinema DENBEY since January 1. 2007

☆=☆☆☆☆☆
◎=☆☆☆☆
◇=☆☆☆
△=☆☆
▽=☆

ミッドナイト・イン・パリ

2015年05月02日 12時06分25秒 | 洋画2011年

 ☆ミッドナイト・イン・パリ(2011年 アメリカ 94分)

 原題 Midnight in Paris

 staff 監督・脚本/ウディ・アレン 撮影/ダリウス・コンジ 美術/アン・セイベル 衣裳デザイン/ソニア・グランデ 音楽/ステファン・レンベル

 cast マリオン・コティヤール レイチェル・マクアダムス オーウェン・ウィルソン キャシー・ベイツ エイドリアン・ブロディ カーラ・ブルーニ マイケル・シーン

 

 ☆真夜中の1920年

 生きる上にはあれこれといろいろなことがあって、ちょっと疲れちゃったりする。

 ぼくなんざ、毎日そんなことの繰り返しだ。で、そういうとき、ふとおもうのは旅に出たいな~とかってことだ。もちろん、現実には旅なんてなっかなかできないし、毎日どうしようもなく忙しい。で、さらにおもうのは「いきなりタイムスリップとかしちゃわないかな~」てことで、できれば、過去のいちばん興味のある時代に行きたいっておもったりする。で、そこで過去の映画人や芸術家や文学者たちと知り合いになって、当たり前の話だけど恋のひとつもしちゃったりできないかな~とかおもうんだ。

 そんな希望というか夢想が映画になったのがこの作品なんだよね。

 だから、パリであるという必然性はどこにもない。上海だっていいし、京都だっていい。1920年じゃなくたっていいし、1939年だっていいし、1582年だっていい。でもまあ、いちばんお洒落で粋な時代と場所がいいよね、やっぱり。そういう点、さすがにパリは筆頭で、あの町の右に出るところはないんじゃないかと。ただ、もしもぼくが行くとしたら、ひとつだけ問題がある。日本語が通じるんだろうかっていう一点だ。あ、でも、ファンタジーなんだから、そんなことを考えても仕方ないか。

 それにしてもウディ・アレンの知識というより教養の高さにはいつものことながら脱帽せざるを得ない。背景に流れる音楽の選曲についてもさすがだ。ただ、今回の場合、上に書いたようなことをさすがのウディ・アレンも夢想してたのかっておもうと、ちょっとだけ安心しちゃったりもするんだよね。

コメント