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インベーダーミッション

2015年05月01日 01時27分11秒 | 洋画2012年

 ◎インベーダーミッション(2012年 スペイン 99分)

 原題 INVASOR

 staff 原作/フェルナンド・マリアス  監督/ダニエル・カルパルソロ 脚本/ホルヘ・アレニラス、ハビエル・グジョン 撮影/ダニエル・アラニョ  美術/ファン・ペドロ・デ・ガスパル 音楽/ルーカス・ヴィダール

 cast アルベルト・アンマン アントニオ・デ・ラ・トレ インマ・クエスタ カラ・エレハルデ ルイス・ザヘラ ベルナベ・フェルナンデス ソフィア・オリア フラン・ペレテイロ

 

 ◎イラクに侵攻したのは誰だ?

 原題のINVASORは、英語だとinvaderになる。そう、つまり、侵略者とか侵入者って意味だ。

 イラク戦争において、イラクを侵略したのはいったい誰だったんだ?てな主題になるんだろうけど、たしかに医者のふたりが逃げ込んだ民間人の家で、いきなりの不法侵入をかけてしまったことで、そこの家人と戦う羽目になり、父親を撃ち、その息子を殺し、さらには祖父までも殺してしまった医師がみずからも深手を負い、友人の医師によって自分が撃ってしまったことで死に行こうとしている父親からの輸血を受け、それで生きながらえてしまったことへの罪滅ぼしとも、正義の公表ともいえるような作品だった。

 自分は意識を失ってしまったとはいえ、その間にこの殺人を目撃してしまった家族と親類と近在の住人を、駈けつけた米軍がひとり残らず惨殺してしまったところを友人の医師がコンデジに録画しており、そのコンデジを抱えたまま逃げ、これをスペイン政府の派遣した秘密警察が公表されるのを食い止めるために友人の医師を殺し、さらにカーチェイスまで繰り広げて、穀物工場まで追い詰めてゆくという活劇になっているわけだけれども、そのコピーがテレビ局に送信されていて、寸でのところで公表されるであろうことは途中から予測は立つわけで、そういう予定調和な部分もあるにはあるけど、いや、スピーディだし、絵作りは練れてたし、それなりに楽しめたんじゃないかな。

 ちなみに、インマ・クエスタは知的な雰囲気も備えた美人で、とってもぼく好みなんだけど、華奢な分、こういう切羽詰まった母親役にはぴったりだったわ。

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