狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

脳卒中・心血管疾患(2):血圧高いほど生存率高い、食塩、味噌・納豆・牛乳の有効性、「ナト・カリ食品」代替と味噌の塩分OK

2018-02-28 05:38:30 | 健康・医療・暮らし 2018~

 (2018/03/01:タイトル編集)

 以下は、下記の「引用文献」を元にして編集した、文章構成のものとする。悪しからず (^_^;)。(尚、本ブログ記事により、当方は、収入を一切受け取っておりません。)

 大豆に加える麹の種類で、「米味噌」、「麦味噌」、「豆味噌」に分けられる。また、「白味噌」、「淡色味噌」、「赤味噌」の3種類が有り、基本的には発酵が進むにつれて赤茶色っぽく変化する。麹の配合が多ければ甘口に、配合が少なければ辛口になる。味噌は保存食なので長期保存が可能だが、開封してしまうと風味が落ちてしまう。また、減塩のものや、だし入りタイプのものは、傷みやすくなっている。味噌はマイナス20℃でも凍らないので冷凍保存がお勧めで、冷凍庫から出してそのまま使える。

 「広島大学の研究チームが、味噌は血圧の上昇を抑制し、脳卒中を予防する効果があることを明らかにした」。
 「これまでにも、味噌に胃がんや大腸がんなどの予防効果があることもこれまでの研究で確認している」。
 「ラットを使った実験で、食塩を多く含むエサを与えると血圧が上昇するが、味噌由来の塩分を同じ量を与えても血圧が上がらなかった。こうしたことから、味噌には血圧上昇を抑制する何らかの成分があることが裏付けられた。」
 「『今回の研究で、味噌で高血圧を改善できる可能性があることが分かりました。大豆を醸造する時に生じる様々な成分の作用が合わさり、血圧を抑制し、血糖値を低下させていると考えられます。今後の研究課題はそれらの成分の探索です。熟成味噌では特にこの効果が高いようです。普段の料理に使う塩分を味噌の塩分に置き換えることが高血圧予防につながります。』」
 「『和食は塩分過多になりやすいが、味付けを味噌に変えれば血圧上昇を抑制でき、世界に対してもより一層和食の魅力を伝えることができるだろう。』」

 また、国立がん研究センターも同じ2017年7月に、「味噌や納豆などの大豆発酵食品には、血圧を下げて脳卒中を防ぐ効果があるという研究調査を発表した。調査は全国7カ所の保健所管内に住む40~69歳の男女4165人を対象に行なわれ、納豆や味噌などの大豆発酵食品をよく食べた人は、食べなかった人に比べ、約20%以上発症リスクが抑えられた。しかし、豆腐などの発酵させない一般の大豆食品も調査されたが、こちらには発症を防ぐ効果は認められなかった。」
 「『大豆イソフラボンには血管の壁が動脈硬化によって厚くなるのを防ぎ、血圧を下げる作用がありますが、そのままでは吸収されにくい状態でした。発酵することによって分解が進み、吸収されやすくなると考えられます。また、大豆発酵食品にポリアミンという細胞の増殖や分化を助ける成分が多く含まれ、これが降圧作用に影響を与えている可能性もあります』」。

 「大豆にはイソフラボンという成分が含まれていて、血管の平滑筋の増殖を抑えるなど、動脈硬化の進行を防止するような作用が有る。しかし問題となっていたのは、イソフラボンの吸収の不安定さ。大豆に含まれるイソフラボンは、腸内細菌の働きで分解されてから体に吸収されるので、どんな腸内細菌が多いかによって、その吸入量も変わってしまう。
 それに対して、味噌や納豆などの大豆の発酵食品にはアグリコン型という大きさの小さなイソフラボンが含まれていて、腸内細菌の助けを借りなくても吸入される。」

 近藤誠医師による分析によると、
  「世界17カ国の約10万人を対象に行われた大規模調査の結果である『1日当たりの塩分摂取量と死亡のオッズ比』のグラフより、最も死亡率が低かったのは1日当たりの塩分摂取量が10~15グラムの人たち。」
  「1日当たりの塩分摂取量が10グラムを下回るあたりから死亡率は急激に上昇し始め、日本高血圧学会が『本当はずっと少なく』などといって推奨している『1日4グラム前後』に至っては、死亡率が『最高』になっている。」
  「だから、わざわざラーメンのスープを残す必要もないのです(笑)。ラーメン1杯に含まれる塩分はたかだか6グラム程度。仮に塩分を取りすぎてしまったとしても、体の欲するままに水を飲めば、余分な塩分は尿として自然排出されていきます。」
  「日本肥満学会が推奨するBMI22は『実は痩せすぎ』であり、女性の場合は『ちょっと太め』、男性の場合は『もうちょっと太め』が最も長生きということ。」
  「人間の体には自然調節機能があり、最適なBMIに応じて血圧なども調整されるから。」
  「各関連学会が定める基準値は恣意的に低めに設定されているため、全ての検査値が基準値の範囲内に収まる人のほうが、死亡率は若干高くなるでしょう。」
 更に近藤氏は、一般的には塩分控えめ、高血圧薬等と言われている事に反して、それらに警笛を鳴らしながら、
  「もともと、ヒトの体には自然の調節機能が備わっており、その時々で最も理想的な状態になるよう調節されています。例えば、血圧が年を取るにつれて上昇していくのは、加齢によって動脈硬化が進んで血流が悪くなり、血圧を上げないと体の隅々にまで血液を送り届けることができなくなるからなのです。事実、フィンランドで行われた調査では、高齢者の場合、上の血圧(収縮期血圧)も下の血圧(拡張期血圧)も、高ければ高いほど生存率も高いという結果が出ています。85歳の高齢者でいえば、最長命だったのは『上の血圧180超/下の血圧100超』の人たちでした。」

 一方、塩分は生命維持のために必要不可欠な栄養素であるが、勿論過剰摂取は、逆に生命の危険にさらされることがある。特に乳幼児や小児の場合は成人よりも安全な許容量が小さい為に、注意が必要になる。「塩分過剰摂取後の症状は、嘔吐、下痢、発熱、頭痛、口喝などが出現するが、摂取後の時間の経過とともに、さらに重症な症状として、意識障害、けいれんなどを呈する。最悪のケースでは、脳の『くも膜下出血』や『脳出血』を合併することもあり、致死的状態に陥ることが多い」。

 ところで、「牛乳に多く含まれる飽和脂肪酸は、動脈硬化に繋がるLDLコレステロールを上昇させる働きがあり、牛乳の過剰摂取が動脈硬化を促進させるのではないかという仮説があるが、世界の疫学研究をみると、牛乳・ヨーグルトを摂取することで高血圧と糖尿病のリスクを下げることが判明。チーズやバターでは、高血圧や糖尿病への影響はみられない」。
 「牛乳と虚血性心疾患の関係を調べたメタアナリシス研究では、牛乳はニュートラルかやや予防的に働く。牛乳と脳卒中の関係では、東アジアでの研究を見ると、明らかに予防効果があることが調べられている。」
 「カリウムは血圧を下げることが知られており、カリウムは野菜や果物に多く含まれるが、牛乳にも多く、200㏄中300mg含まれている。」
 「高塩分食品の食塩の一部をカリウムに置換したのが『ナト・カリ食品』。ナトリウムを減らしてカリウムを増やせば、味付けが問題となりがちな減塩食品ではなく、塩味やおいしさが変わらない食品ができる。」
 「牛乳とヨーグルトは血圧を下げ、糖尿病を予防し、脳卒中リスクを下げる。高齢者の食習慣の改善には牛乳を取り入れるのが効果的である。」

 引用文献
  ・2017/08/09付・ヘルスプレス:「『食塩中毒』で1歳児が死亡! 200gの『食塩』を摂取して自殺した成人も」
  ・2017/08/10付・健康産業新聞:「【健産online】味噌で血圧上昇を抑制 脳卒中予防にも」
  ・2017/08/23付・J-CASTヘルスケア:「味噌の塩分は気にしなくてもOK 血圧を抑えて脳卒中を防ぐ効果!」
  ・2017/09/07付・まいじつ:「知っていましたか?白味噌と赤味噌の違い」
  ・2017/09/22付・食品と開発:「メディアミルクセミナー、牛乳で減塩・カリウム摂取・脳卒中予防」
  ・2017/10/03付・アサ芸プラス:「驚愕直言『あなたが知っている健康常識では早死にする!』(2)血圧が高いほど生存率も高い」
  ・2017/10/04付・アサ芸プラス:「驚愕直言『あなたが知っている健康常識では早死にする!』(4)ラーメンの汁は飲み干せ!」
  ・2017/10/04付・日刊ゲンダイ・ヘルスケア:「医者も知らない医学の新常識 大豆の発酵食品で摂る 味噌や納豆が高血圧を予防する」


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