狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

毒ガス起源の抗がん剤の投与でがんは悪性化:がん検診は無意味どころか生存率を下げる、マンモグラフィーの罠、「過剰診断」の危険性、介入無しの放置療法

2018-02-27 11:36:36 | 健康・医療・暮らし 2018~
 以下は、下記の「引用文献」を元にして編集した、文章構成のものとする。悪しからず (^_^;)。(尚、本ブログ記事により、当方は、収入を一切受け取っておりません。)

 「患者に投与された後、使い切れずに廃棄された抗がん剤が、全体で年間730億円余りにもなるという。全国で1年間に廃棄される抗がん剤の割合は、全体の9.8%、金額にしておよそ738億円。残った薬を捨てずに次の患者に使うようにすれば、国の医療費を年間で500億円ほど削減できるのではないかという。」
 「アメリカの上院栄養問題特別委員会が、世界中の慢性病と食事の関係について調査し、その結果をまとめたのが『マクガバン・レポート』。このレポートでは、『アメリカ人の慢性病は、肉食中心の誤った食生活がもたらした食原病であり、薬では治らない』とし、『大量の脂肪や砂糖、食塩を摂取していることが心臓病、がん、脳卒中などの病気の原因となっている』と指摘している。」

 次は、宇多川久美子氏(薬剤師・栄養学博士)からの報告。
 「当時、上院議員であり民主党の大統領候補だったジョージ・S・マクガバン氏が委員長を務めていたことから「マクガバン・レポート」の名で呼ばれるようになったが、レポートの発表後、マクガバン氏はアメリカの医学会や畜産業界から強い反発を受けたため、その後行われた大統領選挙で落選したといわれている。マクガバン氏のキャリアを阻みはしたものの、このレポートは治療重視だったアメリカの医療政策が方向転換を図るきっかけとなった。
 そして1990年に発表されたのが、アメリカの政府機関OTAによるレポート。これは「Office of Technology Assessment(アメリカ議会技術評価局)」の略称で、 政策立案のために基礎調査をするアメリカ議会の調査部門を指す。」

 「同レポートでは、次のように従来の常識を覆すような治験結果が紹介されている。
  ・抗がん剤や多剤投与グループでは、「命にかかわる副作用」が7~10倍になる
  ・抗がん剤で腫瘍が縮んでも5~8カ月で再増殖する。
  ・腫瘍を治療しないほうが長生きする。
 その上で、次のように結論付けている。
  ・抗がん剤では患者は救えない。
  ・抗がん剤の投与でがんは悪性化する。」

 「アメリカの平均寿命は先進国では最低といわれているが、男女を合わせた平均寿命は78.84歳で(2013年調査)、多少なりとも年々延びている。また、程度の違いはあるにせよ、日本と同じく高齢化が進んでいる。
 三大治療にこだわり続ける日本と、それを見直したアメリカ。がんの死亡者数が増え続けている日本と、減少傾向にあるアメリカ。果たして、日本におけるがん治療の方向性は正しいといえるのか。」
 (宇多川氏、ここまで)

 「外科治療、そして放射線治療と並んで、がんの3大治療のひとつである抗がん剤の歴史は、約70年です。第一次世界大戦で使われた毒ガスであるマスタードガスを使いやすくしたものがナイトロジェンマスタードです。1943年12月2日、ナイトロジェンマスタードを積んだ輸送船が撃沈され、大量のナイトロジェンマスタードが流出し兵士が被曝しました。その後、被曝した兵士を観察すると、X線同様に突然変異や骨髄抑制を起こすことがわかったのです。そして、当時はX線照射しか治療法がなかった悪性リンパ腫に使用されたのです。その後、いろいろながんに対する治療が始まりましたが、ナイトロジェンマスタードの誘導体がシクロホスファミドです。つまり、そもそも最初の抗がん剤であるシクロホスファミドは毒薬から開発されたものですから、発がんリスクなどを含めて危険性は当然に存在します。」(新見正則医師、医学博士)

 次に、近藤誠医師の報告。
  「しかしこれまで、医療ビジネスと一体化している日本と米国では、ヨーロッパの様な化学療法の比較試験が出来なかった。ヨーロッパの比較試験においては、抗がん剤群と無治療群で違いが無かった事が判明している。」
  「補助化学療法とは、乳がん患者の圧倒的多数である転移が潜んでいない人たちには本来不要。転移が潜んでいる少数の人たちでは転移を叩く事は出来ない。転移が有っても毒性で苦しみ、時に毒性死する。乳がん患者の圧倒的多数を占める転移が潜んでいない人たちの中から、そういう被害者が一番多く出る。」
  「乳がんの臓器転移(転移性乳がん)を、抗がん剤で治す事は出来ない(リンパ節転移は仮に存在しても、臓器転移していないケースが圧倒的多数であり、これには含めない)。
転移性乳がんを治療出来ない理由の一つは、がん細胞の数が余りにも多いから。それを全滅させないと再発する。直径1ミリの転移病巣に100万個ものがん細胞で成り立つ。正式に毒薬に指定されている猛毒の抗がん剤を増量すると、患者の命が持たない。」
 (近藤氏、ここまで)

 Newsweek紙、リズ・サボ氏の報告、「疑わしきは必ず罰するマンモグラフィーの罠 Slam the Screening Door」
 「マンモグラフィー(乳房X線検査)で腫瘍が見つかった女性のうち、およそ3人に1人は必要のない治療を施されている。増殖が遅く、基本的には無害なはずの腫瘍まで、この検査では引っ掛かるからだ――。デンマークの研究チームが学会誌『内科学会紀要』にそんな論文を発表した。」
 「『過剰診断』の危険性。乳癌検診・検査で何らかの異常が見つかれば、生検などの精密検査を受けることになり、そこに過剰診断のリスクが潜む。」
 「無用な治療は女性の健康を害するだけだと批判するのは、患者団体「乳癌と闘う全米連合」会長のフラン・ビスコ。放射線は心臓に負担をかけ、細胞を癌化させる恐れもある。ビスコによれば、副会長だったカロリーナ・ハインストローサも初期乳癌の治療に使われた放射線のせいで悪性の肉腫ができ、50歳で命を落としている。」
 「論文を共同執筆した北欧コクラン・センターのカーステン・ヨーゲンセン博士によれば、マンモグラフィーの導入後、乳癌の発見数はぐんと上がった。見つかる癌のほとんどは、初期の小さな腫瘍だ。しかし、それでも進行癌の数は減っていない。」
 「医療技術には限界があると、ブローリーは言う。統計的には過剰診断の割合を推測できても、現場の医師には治療の必要な腫瘍とそうでない腫瘍を正確に見分けることができない。だから医師は用心のため、全ての乳癌を手術や放射線、抗癌剤で治療しようとする。
 今年もアメリカでは25万3,000人が新たに乳癌と診断され、4万1,000人が乳癌で死亡すると見込まれる。これとは別に、非浸潤性乳管癌(DCIS)と診断される女性が、6万3,000人おられる。」
 (サボ氏、ここまで)

 次に、拓殖大学学事顧問・渡辺利夫氏の報告。
 「集められた半数の人々には4カ月に1回の胸部エックス線検査などを実施し、異常が発見されれば医療的処置を施す。このグループを「検診群」とし、他の半数を医療的処置は行わない「放置群」とする。両群の死亡総数を6年にわたり経過観察するという実験が、アメリカ・ミネソタ州のメイヨークリニックで展開された。観察開始6年後の死亡総数は検診群で143人、放置群で87人、11年後の観察では前者が206人、後者が160人であった。まことに呆気に取られるような結果である。その後、スクリーニングテストは、スウェーデン、カナダで乳がん試験、アメリカ、デンマーク、イギリスで大腸がんなどを対象に実施され、いずれにおいても死亡総数は両群間で有意差はないという。」
 「医師であれば『BMJ (British Medical Journal)』という影響力のある専門誌を知らないはずはない。昨年末号には、これまで展開されてきたさまざまな部位についての、総計18万人に及ぶ、10の医療機関によるスクリーニングテストの検証論文が掲載された。論文のタイトルは、『がん検診が死亡率減少に役立たなかったのはなぜか』である。ここでも、検診群と放置群の死亡総数は、ほとんど同数である。大腸がん検診についてのみ記しておけば、4万6,551人の便潜血反応を30年にわたり観察したところ、このがんによる死亡数は検診群128人、放置群192人、死亡総数では検診群7,111人、放置群7,109人とほぼ同数だという。死亡総数とは手術死、心理的抑鬱にともなう心筋梗塞や脳卒中、自殺などを含み、検診効果は死亡総数によって初めて真正の数値として計測される。」
 「日本では、この種の実験はなされていない。医学界、抗がん剤開発業界などの、強い既得権益ゆえの不作為なのかもしれない。日本は医学思想においては、まぎれもない途上国なのである。」
 (渡辺氏、ここまで)

 「『自分が進行がん患者だったら抗がん剤治療を受けるか?』。そんな質問に対し、医師と薬剤師の4人に1人が消極的という調査結果が報告された。効果や副作用に課題があるだけに、医療関係者の本音が表れた形。医師53人、薬剤師29人の計82人が回答。理由として、『根治しない』、『時間が無駄』、『延命を望まない』、『副作用がつらい』ことを挙げた。」

 引用文献
  ・2016/03/06付~・幻冬舎plus:「がんと診断されても信じるな」
  ・2017/01/01付・幻冬舎plus:「抗がん剤が無意味なのはデータでも明らか」
  ・2017/01/13付・Business Journal:「抗がん剤でがん悪性化との米国調査報告…多量の肉や砂糖摂取が原因と指摘」
  ・2017/01/15付・幻冬舎plus:「医者たちが無意味な抗がん剤をやりたがる訳」
  ・2017/01/24付・Business Journal:「抗がん剤に『確実な発がん性』、専門機関が警告…かえって苦しみ、有効性はわずかか」
  ・2017/01/29付・幻冬舎plus:「私もかつては抗がん剤を大量に使っていた。メリットがないと知るまでは……」
  ・2017/02/05付・幻冬舎plus:「抗がん剤を受けた人より無治療の人たちの方が長生きしている」
  ・2017/02/12付・幻冬舎plus:「抗がん剤の“変更”には“縮む命効果”しかない」
  ・2017/03/10付Newsweek日本:「疑わしきは必ず罰するマンモグラフィーの罠」
  ・2017/06/09付・読売新聞ヨミドクター:「自分が患者なら…医師の25%が抗がん剤に消極的」
  ・2017/06/19付・産経新聞:「『抗がん剤効果少ない』との発表 高齢者がん治療方針を転換せよ 拓殖大学学事顧問・渡辺利夫」
  ・2017/08/09付・神戸新聞朝刊:「高齢がん治療抑制傾向 国立センター調査 患者の負担考慮」
  ・2017/11/23付・NHK NEWS WEB:「使い切れず廃棄の抗がん剤 年間730億円余 専門家調査」


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