狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

Gazaの子ども達「なぜ私たちは包囲され、殺され、権利を奪われるのですか?」ー“Why are we surrounded , killed and deprided of our right ?”

2018-02-14 01:38:16 | パレスチナ 2018


 

 

 

出典(経由):「World Literature Today」
       
 出典:パレスチナ情報センター
  (「占領ノート」掲載地図、著作者:現代企画室「占領ノート」編集班/遠山なぎ/パレスチナ情報センター)
        ・・・各図、クリックにて拡大
 

 

新約聖書・テモテへの手紙 第一1章18~19節
   私の子テモテよ。以前あなたについてなされた預言に従って、私はあなたにこの命令をゆだねます。それは、あなたがあの預言によって、信仰と正しい良心を保ち、勇敢に戦い抜くためです。
  ある人たちは、正しい良心を捨てて、信仰の破船に会いました。

 The New Testament・The First Epistle to Timothy 1:18~19
   I commit this instruction to you, my child Timothy, according to the prophecies which were given to you before, that by them you may wage the good warfare, holding faith and a good conscience,
  which some having thrust away made a shipwreck concerning the faith,



 

テモテへの手紙 第一1章4~5節
  果てしのない空想話と系図とに心を奪われたりしないように命じてください。そのようなものは、論議を引き起こすだけで、信仰による神の救いのご計画の実現をもたらすものではありません。
  この命令は、きよい心と正しい良心と偽りのない信仰とから出て来る愛を、目標としています。

 The First Epistle to Timothy 1:4~5
  and not to pay attention to myths and endless genealogies, which cause disputes, rather than God’s stewardship, which is in faith—
  but the goal of this command is love, out of a pure heart and a good conscience and sincere faith,



 





新約聖書・ルカの福音書10章25~37節
   すると、ある律法の専門家が立ち上がり、イエスをためそうとして言った。「先生。何をしたら永遠のいのちを自分のものとして受けることができるでしょうか。」
  イエスは言われた。「律法には、何と書いてありますか。あなたはどう読んでいますか。」
  すると彼は答えて言った。「『心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くし、知性を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』また『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』とあります。」
  イエスは言われた。「そのとおりです。それを実行しなさい。そうすれば、いのちを得ます。」
  しかし彼は、自分の正しさを示そうとしてイエスに言った。「では、私の隣人とは、だれのことですか。」
  イエスは答えて言われた。
   「ある人が、エルサレムからエリコへ下る道で、強盗に襲われた。強盗どもは、その人の着物をはぎ取り、なぐりつけ、半殺しにして逃げて行った。
  たまたま、祭司がひとり、その道を下って来たが、彼を見ると、反対側を通り過ぎて行った。
  同じようにレビ人も、その場所に来て彼を見ると、反対側を通り過ぎて行った。
  ところが、あるサマリヤ人が、旅の途中、そこに来合わせ、彼を見てかわいそうに思い、
  近寄って傷にオリーブ油とぶどう酒を注いで、ほうたいをし、自分の家畜に乗せて宿屋に連れて行き、介抱してやった。
  次の日、彼はデナリ二つを取り出し、宿屋の主人に渡して言った。『介抱してあげてください。もっと費用がかかったら、私が帰りに払います。』
  この三人の中でだれが、強盗に襲われた者の隣人になったと思いますか。」
  彼は言った。「その人にあわれみをかけてやった人です。」するとイエスは言われた。「あなたも行って同じようにしなさい。」

 The New Testament・The Gospel of Luke 10:25~37
   Behold, a certain lawyer stood up and tested him, saying, “Teacher, what shall I do to inherit eternal life?”
  He said to him, “What is written in the law? How do you read it?”
  He answered, “You shall love the Lord your God with all your heart, with all your soul, with all your strength, and with all your mind; and your neighbor as yourself.”
  He said to him, “You have answered correctly. Do this, and you will live.”
  But he, desiring to justify himself, asked Jesus, “Who is my neighbor?”
  Jesus answered,
   “A certain man was going down from Jerusalem to Jericho, and he fell among robbers, who both stripped him and beat him, and departed, leaving him half dead.
  By chance a certain priest was going down that way. When he saw him, he passed by on the other side.
  In the same way a Levite also, when he came to the place, and saw him, passed by on the other side.
  But a certain Samaritan, as he traveled, came where he was. When he saw him, he was moved with compassion,
  came to him, and bound up his wounds, pouring on oil and wine. He set him on his own animal, brought him to an inn, and took care of him.
  On the next day, when he departed, he took out two denarii, gave them to the host, and said to him, ‘Take care of him. Whatever you spend beyond that, I will repay you when I return.’
  Now which of these three do you think seemed to be a neighbor to him who fell among the robbers?”
  He said, “He who showed mercy on him.” Then Jesus said to him, “Go and do likewise.”
 

 
 パレスチナ自治政府のガザ地区の子ども達の数十人が、イスラエルの封鎖や国家援助、資金援助が削減される事に対して抗議された。
  「なぜ私たちは包囲され、殺され、権利を奪われるのですか?」(2月4日?)(“Why are we surrounded , killed and deprided of our right ?”)

 ガザ地区の慈善団体会議、アフマド・アルケラード議長
  「この地区における人道状況は(前例が無い程の)危険に晒されている。」(1月29日?)
  「封鎖により、衛生、教育、経済、環境といった主要インフラが破壊されている。」(同)
  「電力危機も、80%以上の工場の閉鎖につながっている。」(同)

 国連のアントニオ・グテーレス事務総長が、パレスチナの人権行使に関する委員会にて
  「封鎖下におかれているガザ地区の住民への支援が遅延した場合、この地区は近い将来、人道上の大惨事に直面するだろう。」(2月5日)
  「パレスチナ人の権利回復と現在の対立の収束のための唯一の道は、2つの国家を成立させることだ。」(同)

 UNRWAの高官が同機関について、次の様に訴えられた。
  「財政的に存続の危機にひんしている。」(2月9日)

 昨年末、12月6日の、アメリカのエルサレムをイスラエルの首都と認め、アメリカ大使館を同市に移転する事を正式に決定した後、パレスチナ側が当然にしてそれに反発し、結託するアメリカとイスラエルとの交渉は、勿論の事、公平・公正では無い為に、アメリカのその決定を覆さない限りは応じない意向を表明し続けた。それに対してアメリカ政府はパレスチナ側に資金援助の凍結の脅迫を行って来たが、パレスチナ側は当然にしてその強引な押し付けには応じなかった為に、1月16日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に対する拠出金6,500万ドル(約72億円)の支払いを凍結すると発表した。しかもアメリカの国務省は、UNRWAに対して拠出される予定であった1億2,500万ドル(約138億円)の内、凍結対象外の6,000万ドル(約66億円)は、同機関の運営のため支払われると述べた。
 それを受けて1月31日、パレスチナ支援調整委員会の閣僚級特別会合で、EU(ヨーロッパ連合)は4,250万ユーロ(約58億円)、日本は4千万ドル(約44億円)をUNRWAなどへの新規支援として拠出する考えを示した。会合には、パレスチナ自治政府のハムダラ首相も参加された。
またクウェートが、新たに90万ドル(約9,700万円)の支援を行う意向を表明した。
また他にも9日までに、アラブ首長国連邦(UAE)が200万ドル(約2億2,000万円)、カタールが900万ドル(約9億8,000万円)、ガザ地区の病院や診療所が閉鎖に追い込まれて行く状況を受けて、管轄する保健省等に向けた支援金寄付を約束し、最悪の危機が一旦は免れる事が出来ているが、根本的解決には至らない為に、一時凌ぎでしかない。
こうした中で、アメリカの野党、民主党の下院議員102人が、8日付でトランプ大統領に書簡を送り、UNRWAへの支援を継続するよう訴えた。書簡は「支援凍結を続ければ、イスラエルとパレスチナの『2国家共存』実現を手助けするための米国の力を低下させ、国益を損なう」と警告し、「イスラエル政府も、UNRWAが行うパレスチナ難民の生活への基礎的支援や教育の機会提供は、治安上重要と見なしている」と指摘した。
 アメリカは毎年3億ドルをパレスチナ側に供給して来たとアピールし、トランプ大統領はユダヤやシオニスト、ネオコン、イルミナティのスポークスマンの如く、その事を恩に着せてパレスチナ側を脅している。しかし、一方のイスラエルには、無償援助だけでも2008年までが毎年24億ドル(10年間で240億ドル)、本年2018年までが毎年30億ドル(10年間で300億ドル)、更に来年2019年から2028年までは毎年38億ドル(10年間で380億ドル)と増額する事たなっており、更に別枠で、有償での援助やその他武器提供等も有る。一見しただけでも解る様に、アメリカがイスラエルに対して極端なまでに肩入れし、偏向して財政支援、軍事支援をして来た事が解り、そのアメリカの援助によってイスラエルの核兵器開発に繋がり、イスラエルは現在300発もの核兵器を所有する事となっており、また、イスラエル軍の最新鋭の軍事兵器による装備にも繋がって、それを使用してパレスチナ人達を殺し、脅迫し、抑圧し、差別し、民族浄化・排除を進め、違法入植地の拡大に繋げているのである。つまり、アメリカが、パレスチナ人達を殺し、痛めつけ、窮状・困難な状況に追い込んで来た事が解る。アメリカは、ダブル・スタンダード(二重基準)どころではなく、明らかに、イスラエルのみを支援して来たと言って良く、その事が公にバレて国際的に非難されない様に、形式的に、イスラエルに支援する分と比べて僅かのみを、パレスチナ側に与えて来たのである。正に、アメリカは、偽善である。
 そしてその様なイスラエルに対する膨大な援助をし続ける事が出来たのは、日本や支那(中国)をはじめとした国々からマネーを借り続ける事が出来たからである。アメリカは裸の王様であり、その現実は世界最大の借金大国であり、つい先日も国債のデフォルト(債務不履行)となりかけて、政府機関が一時閉鎖されたばかりである。逆に裏を返せば、アメリカはその様な莫大なイスラエル支援を行わずに来ていたならば、返済する事が今や不可能な程の膨大な借金を背負う事も無かった訳である(勿論他にも、世界中への干渉・介入を行う戦争等も、その借金の原因である)。
 2006年以来、シオニスト政権イスラエルによるガザ地区の全面的な封鎖の継続により、各国の人道支援の搬送を阻止して来た。ガザ地区は、経済面、教育・医療サービス、燃料、医薬品、建築資材の搬入等を阻止されて来た。ガザ地区の200万人程の人々の内、60%が貧困状態に在り、失業率は40%を超えている。食品、健康、教育等は、UNRWAの援助に依存している。また昨年10月の和解の合意を行うまでは、パレスチナ内部での対立、ハマス(イスラム抵抗運動)とファタハ(パレスチナ民族解放運動)の対立も有った為に、昨年の夏には、ヨルダン川西岸地区のファタハ側からイスラエル政府に、ガザ地区への電力供給分の使用料の支払いをせず、ガザ地区への電力の供給を滞らせる様に圧力をかけた事も輪を掛けた。
 2007年、ハマスはガザ地区を武力占拠し、2006年の総選挙後に形成されていたファタハとの連立内閣は崩壊した。昨年10月に約10年ぶりに和解に合意し、ハマスはガザ地区の境界管理権をファタハの自治政府側に引き渡した。ファタハとハマスは昨年12月1日までに「国民和解政府」の発足を目指したが、12月6日のアメリカ・トランプ大統領によるエルサレムをイスラエルの首都とする事とアメリカ大使館移設の正式決定により、その良い流れが台無しにされかかった。
 エネルギー不足により電力供給の70%が不足し、一日当たりの停電は20時間程ともなっている。その為、病院や診療所が閉鎖に追い込まれ、インフラ等の各種機能が不全に陥っている。塩水淡水化装置を全て稼働する事が出来ず、また地下水の塩水化や、同様に燃料不足で機能不全となっている為に施設による下水処理が不完全な為、ガザで供給される水の95%が汚染されている。その為、病気の3割は水が原因であるとされている。電力不足や非常用発電機を動かす為の燃料が不足している為に閉鎖に追い込まれたり運営の縮小を行っている病院でも水が必要であるが、中でも透析、血液浄化の治療には水が大量に必要になる事と、1日置きに週3回、1回当たり4時間の治療を継続して行わないと、血液の中に毒素が増える為に、死亡してしまう事となる。また集中治療室や救急救命室は、24時間の運営が必要である為に困難に陥っている。
また農業用の水も不足する事となり、干ばつに繋がり、食糧不足に繋がる。水不足の他に廃棄物の問題も絡んで、農園も封鎖に追い込まれている。電力不足により、冷蔵庫を使う事が出来ず、食料品は日持ちするものを購入するか、或いはその日の内に消費する分だけを購入されている。また、暖房機を稼働させる事も出来ない為に、冬の間、住民は寒さの困難に陥っている。また工場の閉鎖にも繋がっている為、経済状況の悪化により、流通分野、商品を輸送する運送関係にも影響している。
 ガザの唯一の発電所は、昨年4月上旬を余儀なくさた。イスラエルから必要とする電力の内の2/3が供給される事となっているが、他にエジプトからの輸入とで、ガザには三つの電気系統が有る。この3つで一日当たりの商用電力27メガワットを提供することが可能であるが、まれに動作している状態で、おおよそその1/3程しか供給されていない。
またエネルギー不足や生活物資の不足、仕事の不足等による生活水準の低下だけでは無く、イスラエル政府、占領軍、入植者達から、日常的に脅威に晒され、テロ(政治的目的の達成の為の暗殺・暴行・粛清・破壊活動・暴力・脅威等)が行われ、その他、いじめや嫌がらせ、差別、セクハラ、脅迫等と、人権が踏みにじられている。
こうした中、シオニスト政権イスラエルのリーベルマン戦争大臣が5日、「ガザ地区には人道上の危機は存在しない」と主張した。フェイク・イスラエル(Fake Israel)とユダヤ人達(Jews)は、何処までも詐欺師、嘘つき(swindler , impostor)である。
そして、ハマスは停電が続く事でガザに「爆発」が起こる事をを警告し、また、ハマスとイスラエルの両当局者は、戦争の可能性があると言う。

本ブログ過去の関連記事
  ・2018/02/13付:「“Crises Gaza Hospitals”パレスチナ・ガザ病院閉鎖危機『良心ある人々はこれに応えるか?』ーDo you owning conscience respond about them ?」
  ・本ブログ・カテゴリー:「パレスチナ 2012~2017」
  ・本ブログ・カテゴリー:「パレスチナ 2018~」
  ・本ブログ・ブックマーク:「イスラエルのガザ侵略・パレスチナ人に対する虐殺と人権蹂躙 2014」
  ・本ブログ・ブックマーク:「アメリカ・トランプ政権に送る、エルサレムをイスラエルの首都と承認した決定に対する世界中の反対・抗議・撤回要求声明の数々 2017」

 参考文献
  ・2017/08/30付・THE ELECTRONIC INTIFADA:「Video: Gaza hospitals warn of “catastrophe”」 
  ・2018/01/17付・AFP BB NEWS:「米政府、パレスチナ難民支援への拠出凍結 72億円」
  ・2018/01/29付・ParsToday:「パレスチナ・ガザ地区で、人道状況が悪化」
  ・2018/02/01付・毎日新聞:「EU国際会議 日本、パレスチナ支援に44億円拠出」
  ・2018/02/06付・ParsToday:「国連事務総長が、ガザの状況への懸念を表明」
  ・2018/02/10付・時事通信:「国連パレスチナ機関『存続の危機』=米国の資金拠出凍結を批判」
  ・2018/02/10付・時事通信:「パレスチナ支援継続要請=トランプ氏に書簡-米民主党議員団」

 関連動画
 



YouTube: Palestinian children protest against Israeli siege of Gaza Strip

YouTube:
 تقرير| الأمم المتحدة تناشد المانحين بسبب المستشفيات المهددة بالإغلاق - زياد أبوغزالة ‏

 レポート 国連、閉鎖に脅かされた病院の援助国への訴え - ジアド・アブ・ガザレ
 Report:UN appeals to country to support hospital to be frightened by closing

 



YouTube: Gaza has only 10 days of fuel left

YouTube: Palestinian refugee camp prepares for UNRWA cuts by Trump

 



YouTube: Israel por encima de la ley: Guerra por el agua
 法律上のイスラエル:水戦争
 Israel on laws:war of water

YouTube: Gaza Krisis Pangan, butuh Bantuan Segera - Harapan Amal mulia
 ガザの食糧危機、すぐに助けが必要 - 希望のチャリティーは輝かしいです
 Food crises in Gaza , must help soon –Charity of hope bright

 



YouTube: Mereka harus melawan suhu dingin - Amal Mulia
 アマルムリア - 彼らは止むを得ず寒さと戦わなければならない
 They are inevitable to fight against cold

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 ガザの貧しい人々の事実 - アマルムリア
 The true of poor people in Gaza

 



YouTube:
 غزة - مسيرة شاحنات إحتجاجاً على تدهور الأوضاع الإقتصادية تقرير - إسلام الزعنون

 ガザ - 経済状況の悪化の調査報告により抗議するトラックの行進 - イスラム教Zaanoun
 Gaza – Trucks march to protest by report of deterioration of economic situation

YouTube: State of Palestine: Protests in Gaza over killing of Palestinian in Jenin

 



YouTube: Protests break out in Gaza against Palestinian division
    and the Israeli siege

YouTube: Hamas warns of 'explosion' in Gaza over power cuts

 



YouTube: Video: Gaza hospitals warn of "catastrophe"

YouTube: Gaza's Electricity Crisis

 



YouTube: Gaza electricity crisis worsens

YouTube: Power crisis leaves Gaza's main hospital on the brink

 

 出典:ParsToday「パレスチナ・ハマス政治局長、聖地とヨルダン川西岸解放の抵抗運動の開始を宣言」
 

  

 

 出典:INDEPENDENT「Al Quds Day: Protesters burn flags and chant 'death to Israel' at annual rallies held across Iran」
 

 

 

 

 

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