HOPE 

Day of Hope「希望の日」の到来は間近!

(4)真のお母様の位相 お母様がお母様であるために~「櫻井節子夫人のメッセージ」を精読する⑤

2016-12-22 10:52:29 | 櫻井夫人のメッセージ

「櫻井節子夫人のメッセージ」を精読する⑤

櫻井節子夫人のメッセージを読みながらのブログ主の感想です。

以下、茶色部分が櫻井夫人のメッセージ本文です。

(4)真のお母様の位相 

 お母様がお母様であるために

2009年以降、真の家庭を巡る問題が激化の一途をたどる中、20129月、真のお父様が聖和されました。それはまるで、真の家庭と私たち祝福家庭の課題の全てを背負って行かれたようでもありました。全世界の食口たちがあまりのショックに言葉を失い、茫然としていた中、毅然として立ち上がられた真のお母様のお姿が、どれほど私たちの心を奮い立たせてくださったか知れません。しかし、それとは裏腹に、真のお母様を取り巻く環境は難しくなる一方に思えました。

 

真のお父様の聖和後、食口たちの関心が真のお母様に集まったのは確かですね。

 

 

仁進様の問題、亨進様・國進様の課題、清平の出来事。そして今や、お母様の言動そのものが、全国の食口たちに大きな波紋を呼び起こしています。“独生女(独り娘)”という言葉は、お父様が語られたものだとしても、お母様の生まれながらにしての胎中聖別、血統転換というお話は、お父様から教えていただいた内容と、いま一つ一致し得ないからです。

 

独生女(独り娘)”という言葉はほとんど初めて聞いた言葉でした。真のお父様の語られた言葉だったことは後から知りました。しかしその意味するところは明らかに違っているようです。お父様の語られた“独生女(独り娘)”とお母様が語っておられる“独生女(独り娘)”とは~・・・。

 

 私はお母様の言動を批判したいのではありません。今、この時代にあって、真の母がおられることがどれほど感謝であり、天がどれほどの思いで真の母を待ち詫びたのか…、お母様は私たちにご自身の特別な価値について語っておられるのだと思います。しかし、お母様の御言がお父様の御言と微妙に食い違ってしまう場合、或いは、お父様以上にお母様の価値を高め、強調されているような印象を受ける場合、多くの食口がそこに動揺を覚えざるを得ないのです。

 

実際多くの食口が動揺し迷っています。教会によっては真のお母様が“独生女(独り娘)”ということを語っておられることさえ知らされていない。聞いたとしてもほとんどその意味を理解していないというのが実情のようです。

お父様が独生子(独り子)でお母様が“独生女(独り娘)”、で単純に相対的にとらえていて実際のお母様の説明がお父様の説明とは180度異なっていることを知る食口はほとんどいないようです。

 

 

仮にお母様の周囲に、「お父様亡き今、お母様の権威を立てることが食口の支えになるのだと上申する人がいたとすれば、それは違います。全世界の食口たちは、お母様に“お父様”を求めている訳ではありません。私たちはお母様が“お母様”であることを願い、妻としてお父様をその傍らで支え、誰よりもその生涯を共にして来られたお方としてお父様のご生活やみ言を証しされ、母として子女たちを愛で包み込んでくださる、真の母としてのお母様の姿を慕っているのです。

 

そうです食口たちは、 お母様に“お父様”を求めている訳ではありません。お母様はお母様としてのお母様を求めているのです。

 

私たちはお母様のお生まれや出生の背景によってお母様を慕ったのではありません。お母様が人類の真の母として、如何なる困難な中でもお父様を支え、思春期の子女様たちの苦悩に心を痛めながらも、人類を思い、全食口の母として立ってくださった、そのお母様を心から愛しているのです。子女様もまた、そうしたお母様に侍りたいと思っておられるに違いありません。

 

前段で食口たちはお母様にお父様を求めているのではない。食口たちはお母様にお母様としてのお母様を求めているのだ。と書きました。そうです。その通りなのです。

 

  顕進様は自らが迫害され続けた7年間、決して、お父様、お母様を攻撃したり、辱めるようなことはされませんでした。しかし、お母様が“独り娘”のことを語ることに対しては断固、反対し、食い止めようとされています。そのことは逆に、真の母の位相を崩してしまうものだと、本気で危惧しておられるからです。

 

顕進様がこの7年間、真のお母様について語られたり、なさってこられた言動は決してお母様を非難したり、攻撃したり、お母様を貶めるようなものではありませんでした。それはこの期間に顕進様が真のお母様に関して言及された発言を見ればよくわかる事実です。

 

お母様が今、お父様に代わる権威をもつ存在として、ご自身の立場を強調されざるを得ない理由は、子女様方、特にお父様の使命を代身して立つべき男性の子女様方が傍らにおられないからではないでしょうか。しかし、そうだとすれば、“独り娘”を語ることは逆効果と言えるでしょう。

 

ここのところはよくわかりません。ただ事実であることは真のお母様の傍らに男性の子女様がおられないことが事実であり、真のお母様が真のお父様に代わる存在であるかのごとく教会責任者が発言し知らされているのは事実です。果たして真のお母様はどのような心境や事情からご自身の立場を権威主義的な表現で方ておられるのでしょうか?

 

今、私たち祝福家庭が見たいものは、その深い愛情で、全ての子女様方を包み込むお母様の姿です。もし、子女様に対するカインの糾弾や批判の声が、お母様の子女様を愛し抱こうとする行為の妨げになっているのだとしたら、どうぞそうした言葉には耳を傾けないで頂きたいと申し上げたいのです。

 

子女様に関して誤った情報が真のお母様の元へ届けられているのではないかと思われる節があります。

真のお母様が真の子女様に関して語られたみ言にそのことを伺わせる内容があります。

 

子女様方の言動にも課題はあるでしょう。しかし、周囲にいるどんな指導者たちよりも、父母様のことを本当に思っておられるのは子女様でいらっしゃるに相違ありません。

 

真のお母様のことを誰よりも誰よりも心配されているのは真の子女様、顕進様であることは先に述べたように顕進様のお母様に関する発言に見ることができます。

 

 

ブログ主も様々な出来事の中で、実際の顕進様の真実は何だろう?と疑問に思い、様々な情報を求めてきました。その中で何が真実であり、何が事実であるかということが明確にわかってきました。すでに多くの読者の皆さんは真実と事実に気が付いておられると思います。そのような中であってあるべき道筋は何なのか!答えは明白になってきています。

まだ事実を知らない人、まだ真実に接することができていない人たちにそれらのことを知らせてあげることから始めていければいいと思っています。自ずと道は開かれ、希望の日(day of HOPE)は到来してくるでしょう。

 

 

 


顕進様にみる真実 ~7年間の非難と迫害の中で~「櫻井節子夫人のメッセージ」を精読する④

2016-12-19 22:10:58 | 櫻井夫人のメッセージ

「櫻井節子夫人のメッセージ」を精読する④

櫻井節子夫人の呼びかけに一祝福家庭としての感想です。

 

(3)顕進様にみる真実 7年間の非難と迫害の中で

私が真の家庭に深刻な問題が起こっていると感ずるようになったのは、顕進様がお父様の命に背いて独自の活動を展開し、お父様の摂理基盤であるUCI財団をも占拠してしまった、という情報に触れた時でした。2013年の基元節勝利に向け、摂理の最絶頂期を迎えていた2009年のことです。

2009年のこの時のことはすべての教会員、食口、祝福家庭がよく覚えていることだと思います。あまりにも突然のことでした。つい先日まで活躍の報を聞いていた顕進様に何が?とほとんどの教会員、食口、祝福家庭が違和感を感じていたはずです。

 

顕進様は常に率直な方であり、時には、お父様に対してもご自分の意見を直言する、そんな子女様でした。しかし、父母様への愛情や御旨にかける情熱においては、誰よりも深い世界をもっておられたに違いありません。それだけに、顕進様の一件は、私には理解し難いものでした。

 あまりにも突然でした。それまでの伝えられてきた顕進様のイメージとは180度異なる情報が教会本部から流され続けられるようになりました。

 

しかし、それ以上に目を疑い、深刻な思いにならざるを得なかったのは、その後起こってきた、教会組織を挙げての顕進様批判キャンペーンでした。顕進様にどれほどの事情があったにせよ、アベルの子女様を“堕落したアダム”として排斥し、糾弾するあり様は、サタン的な動機や感情が見え隠れする、実に行き過ぎ、やり過ぎと言うべき行動以外の何物でもありませんでした。

 たとえ何らかの過ちが顕進様にあったとしても、その伝えられる表現や手法はとても我々が慣れ親しんだ教会の姿や方法とは異なるものでした。

 

さらには、内部の問題を公の場にまで持ち出し、外部の法廷に訴え出たり、メディアを通して誇張宣伝するなど、教会の不祥事を世間の目にさらして、一体、誰が、どの部署が得をし、勝利を得たと言えるのでしょうか? もし、それを“父母様の指示だった”というのであれば、一体、どんな報告を、どのように説明すれば、父母様がそう判断されるのでしょうか。それは真の父母様の生き方とも、真の愛の思想とも、全く相容れないものでしかないからです。

 “父母様の指示だった”という表現があったと思います。しかしこれまでのお父様の考えや言動からしてもそれは腑に落ちない違和感を感じざるをえないことでした。ともに兄弟姉妹のように慣れ親しんだ統一家族がそのようなことをするものなのか?と苦悶せざるを得なかったことを覚えています。

  

教会では、顕進様がお父様に従わなかったことが発端だとされてきました。確かに、たとえお父様の指示が事実と異なる誤った報告によって下されたものだったとしても、ひと度、お父様が下された判断には絶対服従すべきというのが私たちの一般的信仰観であるかもしれません。顕進様がその時、自らの考えをも捨てて、お父様に従われたなら、そこに別の道が開かれたであろうと考える人々が多くいました。

単に「お父様に従わなかった」ということでここまで顕進様を否定できるものなのだろうか?「お父様に従わなかった」ということならばこれまでどれだけ多くの幹部たちがお父様の命令や指示に従わず摂理に支障をもたらす行いをしてきただろうか?そしてそのように不従順な幹部がいたとしてもお父様は除名や地位剥奪などといったことはしてこられませんでした。ましてや真の子女様に対してここまで否定的なことをなされるお父様であるとはとても考えることができませんでした。

 

しかし、もし顕進様が誰よりもお父様の御旨を思い、誤解や迫害をも覚悟で、子女としての責任を果たそうとする動機で行動されたのだとしたら、私たちはそれを非難できるのでしょうか。「いや、それなら少なくとも、UCIの基盤を持って行ってはならなかった」と言われるに違いありません。確かにお父様がトップである以上、その許可なく組織を動かすことは容認できることではありません。しかし、もし本当に、当時、顕進様側の人々が語るような深刻な課題があり、顕進様がお父様の願われる御旨を守り、摂理的基盤を守ろうという一念だったとすれば、私たちはどう考えるべきなのでしょうか。

もしやUCI問題など教会で主張していることが正しいとしても真の父母に侍る立場の教会メンバーが顕進様に対しての言動はあまりに常軌を逸したものではなかったでしょうか。

 

様々な情報が錯綜する中、何が偽りで、何が真実なのかを判断することは容易ではありません。しかし、もし私たちに判断基準があるとすれば、それは統一原理のみ言以外にありません。真理と神霊をもって、天のみ意と真実を祈り求めるしかないでしょう。

 私たちに判断基準があるとすれば、それは統一原理のみ言以外にありません。」その通りだと思います。「真理と神霊をもって天のみ意と真実を祈り求める」これは週末における我々のとるべき態度であると終末論にも述べられています。

 

人はその言葉と行動を見れば、動機や心情を感じ取るものです。ここ7年間、顕進様がとって来られた言動とはどのようなものだったでしょうか。教会に対する反対運動だったのでしょうか。父母様や祝福家庭に対する恨みや批判の言葉だったのでしょうか。神の摂理に反する非原理的活動だったのでしょうか。

 その後顕進様に関する情報は常に否定的なものばかりとなり、この間顕進様がどのように考え、どのように行動され、何をなさってこられたかについて教会に所属する食口、祝福家庭の大半が知らないままに過ごしてきました。わずかに顕進様に身近に接する兄弟姉妹やそこから伝えられるわずかばかりの情報に接するしかなかったのです。幸い当ブログ主も顕進様の身近にある兄弟から伝えられた様々な事実を知って、教会で伝えられてきた顕進様に関する情報があまりにも事実と異なるものであることを如実に知らされました。この間の顕進様の深刻な心情を知る時に悲しみの涙を禁ずることができませんでした。

 

私は顕進様というお方を熟知している訳ではありません。しかし、その言葉と行動から感じ取れる世界は、変わることのない神様、父母様への孝情であり、原理のみ言に対する確固たる信念であり、御旨に対する必死な思い、そして祝福家庭に対する兄としての愛情でした。

 「櫻井節子先生のメッセージ」の最後に顕進様の祈祷文が引用されています。その祈祷に顕進様の懇切な思いが凝縮されていいると思います。顕進様の本当の姿を知れば、この期間に教会で流布された顕進様に関する情報がいかに事実と異なり、実は真逆な姿であったことを深く知ることができます。「神様、父母様への孝情であり、原理のみ言に対する確固たる信念であり、御旨に対する必死な思い、そして祝福家庭に対する兄としての愛情」まさにそのような姿こそが顕進様の本当の、実際の姿だったのです。

 

 


「カインの子女とアベルの子女  -対立と分裂を生み出した原因」~~「櫻井節子夫人のメッセージ」を精読する③

2016-12-17 14:11:40 | 櫻井夫人のメッセージ
「櫻井節子夫人のメッセージ」を精読する③
櫻井節子夫人の呼びかけに一祝福家庭としての感想です。


(2) カインの子女とアベルの子女 
-対立と分裂を生み出した原因


 私たちは長らく、真の父母様を絶対的なアベルとして侍ってきました。しかし、お父様は70年、80年代の頃から私たちに何度も言われてきました。「真の家庭の子女たちがまだ歳が幼いので、今は先生が君たちのアベルのような立場に降りて指導しているけれど、君たちの本当のアベルは、先生の子女たちだよ」と。祝福家庭の本来のアベルは子女様方であられ、アベルの子女とカインの子女とが一体となって初めて、父母様が定着することができ、摂理を推進することができるのです。


「君たちの本当のアベルは、先生の子女たちだよ」というお父様のみ言が一番重要ポイントですね。カインアベルの論争がいろいろ続けられてきましたが、復帰原理の核心部分がここにあることはお父様が明言されてきたことです。そして一番無視されて軽視されてきた言葉かもしれません。一体祝福家庭のいかほどの人たちがこのことをきちんと理解し、そのごとく考え、そのごとく生活してきたのでしょうか?このことを誰もが確信し誰もが実践していたら統一家に問題は起こりえなかったといえるのではないでしょうか。


2000年代を迎え、父母様はいよいよ父母の立場に立たれ、子女たちが御旨の主人となって摂理に責任を担っていく時代を迎えました。天一国の実体化に向かう最終段階の摂理にあって、その内的摂理の中心は“子女間の一体化”であったに相違ありません。しかし、私たちは長年の習慣性からか、ただ父母様のみを見つめ、父母様に喜んで頂きたい、何より父母様から愛されたい一心で歩んできたように思います。その姿は、子女様から見つめる時、僕とは言わないまでも、極めて自分本位で独りよがりな幼い子女の姿に映ったに違いありません。

「ただ父母様のみを見つめ」とあります。
「内的摂理の中心は“子女間の一体化”」とありますが、その内的摂理は忘れ去られるか無視されてカインの子女の立場にある祝福家庭は「ただ父母様のみを見つめ」て来たのではないでしょうか!
父母様を一心に賛美しながらもアベルの子女様を無視したり軽視したり時には否定したりしている人たちがたくさんいます。


子女様方は皆、生まれながらに本性的で、真の愛の感性においては、人一倍、敏感でいらっしゃいます。私たちの内に誤った姿勢や正しくない動機を見出す時、それを黙って見過ごすことはできなかったことでしょう。兄の立場から私たちを強く、時には激しく指導することもあったに違いありません。そんな時、私たちはとかく天使長のような情に流され易いものです。「私はあなた方が誕生する前から父母様の傍らにいたのだ!」と。

実際に「父母様、父母様」と言いながら「誤った姿勢や正しくない動機」を持った人々が多くあったことは事実です。本来真の子女様は祝福家庭にとってみればお兄さんの立場です。そのお兄さんを無視して「私はあなた方が誕生する前から父母様の傍らにいたのだ!」とまさに天使長がアダムにいだいた嫉妬の心です。


両者の間に軋轢や葛藤が生じてきた時、お父様は決まって、アベルの子女様を打ち叱責されました。お父様が子女様の勝利を願われないはずがありません。しかし、カインの讒訴がある限り、お父様はアベルの子女様を認め、愛することも、かき抱くこともできないのです。


「お父様は決まって、アベルの子女様を打ち叱責されました」そうです。そうされてきたのです。
「お父様はアベルの子女様を認め、愛することも、かき抱くこともできないのです。」
お父様の苦悩を、子女様の悲しみを誰がどれくらい理解してきたのでしょうか。



責任者たちの多くがこう言います。「子女様は結局、父母様と一体となれず、絶対服従できなかったのだ」と。しかし、そうだとすれば、子女様の前に果たすべき、カインとしての私たちの責任はどうなるのでしょうか。極めて人間的な目で、自らの判断基準でアベルの子女様を見つめ、これを批判し、讒訴する時、そこにサタンの付け入る隙ができるのではないでしょうか。

「極めて人間的な目で、自らの判断基準でアベルの子女様を見つめ、これを批判し、讒訴」し続けてきた私たち祝福家庭ではなかったでしょうか!


カイン・アベル間の対立はアベルの子女様同士の対立へと飛び火して行きました。サタンは子女様がズタズタになるまで攻撃し、次には、子女様の問題をもって、父母様を讒訴するでしょう。「何が真の家庭だ!こんな状態で、どうして真の父母が勝利したと言えるのか!」と。

結局そういう結果になってしまいました。スタートはアベルの子女様を愛せなかったカインの子女の使命が果たせなかったことにはじまります。



「祝福家庭」として最も核心的な内容です  「櫻井節子夫人のメッセージ」を精読する②「神様の願いは真の家庭の実現」

2016-12-14 06:16:57 | 櫻井夫人のメッセージ
「櫻井節子夫人のメッセージ」を精読する②
櫻井節子夫人の呼びかけに一祝福家庭としての感想です

本文を読み進めていきます。茶色の文字色部分が櫻井夫人のメッセージ部分です。文中真のお父様のみ言部分は青色の文字色となっています。)

(1) 神様の願いは真の家庭の実現 
-復帰摂理歴史6000年の結実


神様の創造理想とは何だったのでしょうか?それは、言うまでもなく、神様を中心とした理想家庭の実現であり、その真の家庭を基軸として、そこから拡大されて行く、神様のもとの一家族世界の実現でした。人類始祖アダムとエバを失って以来、神様が出発された復帰歴史6000年は、ひとえに、本然のアダムとエバ、つまり“真の父母”を地上に取り戻し、“真の家庭”という核を基盤とする一つの世界を実現することにあったのです。


我々は創造原理を通して神様の創造目的は三大祝福の完成であると学びました。個性完成、子女繁殖、万物主管の三つの祝福を完成させることです。それは四位基台という言葉でも学びました。神様の二性性相に似た実体(形象的実体対象)として創造された人間、アダムとエバが結婚して夫婦となり、子女を産み増やしてこの地に満ち、象徴的実体対象として作られた万物を主管して喜び楽しむところに創造の理想がありました。それが言葉を換えれば、人類一家族世界の実現ということになります。人類歴史は人類始祖の時に実現できなかった理想を再び取り戻して実現することにあったというのが、統一原理で教えられた基本中の基本でした。


神様の愛と生命と血統とは、真の家庭にあって、子女様の生命がお母様の胎に宿ったところに結実します。3家庭から始まった祝福行事がいつも子女様の受胎時にとり行われてきたのも、真の子女様の中に宿った真の愛と生命と血統とを、祝福家庭に相続させることを意味していました。即ち、血統的には赤の他人であった私たちが祝福家庭となり、真の父母様を父母として侍ることができるようになった理由は、子女様ゆえなのです。


真のお父様はその生涯において実に様々な事業や行事を執り行ってきました。行われてきた様々な行事の中で何が最も重要であるかといえばそれは祝福行事でした。人類歴史の出発が血統問題の過ちから始まったのであるから人類の復帰歴史の完結は血統問題の解決によってなされるというのが真のお父様の教えた教えの核心部分であり、その問題の解決が「血統転換」すなわち「祝福」行事だったわけです。
そしてその血統転換がなされる核心的内容が「真の子女様の誕生」であり、そこに連結されてこそなされた血統転換が「祝福」だったわけです。


そのため、真のお父様は、幾度となく、私たち祝福家庭が子女様の双子の弟妹として、子女様と愛において一体とならなければならず、父母様を慕う子女様の心情と一つになって初めて、真の父母の血統の子女の立場に転換されるのだと教えて来られました。

真の子女様と双子の兄弟のように愛において一体になること、子女様の心情と一つになることを通して真の父母様と血統的に結ばれるということが最も大切な核心部分です。


「我々は、真の父母および、その父母から生まれられた真の子女と一体化することによって、再び生まれるための条件を立てていくわけであります。…カインの立場にあるものは、アベルであるところの真の父母、真の罪なき子女と一体化しなければならないのであります。彼らと一体化することにより、我々は復帰された子女として、同じ恵みを受けることができるのであります」(御旨と世界 p140)


お父様はみ言においてはっきりとそのことを語っておられます。


真の家庭理想の定着なしには、神様の創造理想を天地に拡大していくことは不可能なのです。父母様が子女様方を公的に立てられ、その勝利を願われたのも、真の家庭における三代圏の定着と勝利基盤こそ、天一国理想の中心軸となるからであり、私たちはその中心軸と心情一体をなし、真の家庭の勝利圏を横的に拡大させていくことを通して、初めて、天一国を実現することができるのです。たとえ教会が崩れ去ったとしても、真の家庭がある限り、神の摂理は続いて行くでしょう。しかし、真の家庭が崩れてしまった場合、神の摂理はその時点で途絶えてしまうのです。

「祝福家庭」が「祝福家庭」でありうるのは「真の家庭」の故です。その中心軸が真の家庭の三大圏の定着と勝利です。真の家庭の三代圏と一つになってその勝利を横的に拡大発展させることを通して天一国が実現していくというのが核心中の核心的な内容です。
「真の家庭」なしには祝福行事もあり得ず、「祝福家庭」もあり得ず、神様のみ旨の成就もあり得ません。真のお父様の生涯最高の遺産は「真の家庭」と真の家庭に連結された「祝福家庭」であるわけです。このことがきちんと理解され、そのごとく実現していたとするならば何等の問題もなかったはずです。
教会=お父様が名付けた「世界平和統一家庭連合」はそのような祝福「家庭」の連合体を意味する言葉です。世界平和統一家庭連合の内的な最も革新的な中心部分は「真の家庭の三代圏」でなければなりません。


「櫻井節子夫人のメッセージ」は、最も核心部分から入ってきています。この最も核心的な内容が無視されあるいは曖昧にされて来たところに「分裂」や「混乱」の発端があります。すべて自らが「祝福家庭」だと自認する人々はそのことをきちんと再確認していくことが何より今のこの時に必要なことであろうと思われます。


この「櫻井夫人のメッセージを精読する。」の内容は、あくまでメッセージを読んだHOPEブログのブログ主の個人的感想であり見解です。櫻井夫人に直接聞いたわけでもなく、その関係者に確かめたわけでもありません。一「祝福家庭」として、櫻井夫人の呼びかけに答えている内容です。そのことをご理解の上お読みください。皆様の感想やご意見伺いたく存じます。

櫻井節子夫人のメッセージを精読する~ 「悔い改めと真の家庭に対する祈り」

2016-12-12 11:56:28 | 櫻井夫人のメッセージ
櫻井節子夫人のメッセージを精読する

櫻井節子夫人からのメッセージが発表されて波紋が広がっています。
まだまだ多くの家庭連合(統一教会)の協会員の目に触れてはいないのが現状ですが、徐々にその内容が伝えられて多くの心ある食口たちが共感し、共鳴していっていることは確かです。
当HOPEブログのブログ主もとても深い共感を覚えました。そしてこの櫻井夫人のメッセージに新しい希望(HOPE)を感じた次第です。

さて、櫻井夫人のメッセージさっと一度は読ませていただき何度かそのポイントは確認させていただきましたが。その詳細まで詳しく読ませていただいたわけではありません。
そこでこのHOPEブログではその櫻井夫人のメッセージを細かく精読させていただくことにいたしました。そこで櫻井夫人のこのメッセージで言いたいこと、また夫人のいだかれた深い心情の世界、さらにはこのメッセージに込められた真のお父様の願い、神様の願いはなんであるのか?それらをブログ主の率直な感想に加え、協力し賛同してくださる皆さんの意見や感想にも耳を傾けながら綴っていきたいと思いました。

櫻井夫人のメッセージを少しずつもう一度紹介しながらブログを進めていきますので、よろしくお願いいたします。読まれての感想や意見など、コメントをコメント欄にいただけると幸いです。


そこでまず、冒頭の部分です。

タイトル
祝福家庭の皆様へ
統一家族としての悔い改めと真の家庭に対する祈り
― 対立と分裂の時代を越えて ―



最近、「統一教会の分裂」という本が出版されました。内容の真偽はともかくとして、私たちの教会が今、決して一つではなく様々“分裂”していることは、否定できない事実でしょう。こうした現実を前に、多くの兄弟姉妹が、この数年間、深い心の痛みと魂の渇きを覚えてきたに違いありません。


今や何者も否定しがたい「統一教会の分裂」その現実に教会現場は翻弄され続けられています。家庭連合(統一教会)本体では、これらの事実を隠蔽あるいはもみ消すことに躍起となってるのが現実です。そのような中で古参の先輩家庭の除名や個人攻撃も拡大しています。
統一を標榜し、真の愛による世界平和の実現を目指してきた協会員たちにとってその現実はあまりにも心を痛める現実です。


私たちは本来、神様のもと、真の父母様のもとに結ばれた一つ家族でした。それゆえに、私たちはお互いを“統一家族(食口)”と呼び合ってきたのです。言語や文化が違い、皮膚の色が違っても、私たちは共通の親をもった家族であることに変わりはありません。それ故、私たちの運動は、教派や宗派を超え、思想や文化の違いを超えて、分裂している世界を一つに結ぼうとする運動だったのです。今の私たちはどこに向かおうとしているのでしょうか?

教会の食口たちはみな兄弟姉妹であると思い、長年助け合い、愛し合ってともに困難を克服し真のお父様、御父母様の元世界平和と人類世界の幸福のため、神様の理想の実現のために必死で歩んできました。

私はもうこれ以上、分裂を助長し、闘いを熾烈化させるようなことはしたくありません。しかし、だからと言って、問題に蓋をし、現実から目を背け、沈黙を守っていたいとも思いません。それはどちらも、お父様の願われることではないと思うからです。

今や真の家庭も一つではなく、協会も一つではありません。この悲しむべき現実からもはや逃れることはできない時が来ています。教会で最も古い先輩家庭の一人として櫻井夫人がその声をあげられた思いが痛いほど伝わってきます。

私はもう78歳の老齢となりました。先頭に立って人々を導くリーダーでもなければ、そうした力を持ち合わせているとも思いません。古い者のこうした呼びかけがどれほどの意味を持つのかも分かりませんが、しかし、全国の兄弟姉妹と同様、真の父母を愛し、真の家庭を愛し、教会を愛し、この運動がもう一度、一つになる日が来ることを心から信じる者の一人として、この数年間、私自身が考えさせられ、思い続けてきたところを、正直に記してみたいと思います。

これまでも多くの祝福家庭、食口たちは先輩家庭の中でも櫻井節子夫人は日本を代表する12双家庭であり、原理講師として知られ、初期の開拓伝道の証しが知られ、多くの信仰指導の書も著述してこられました。夫の櫻井設雄先生は第5代日本協会の会長も務められ、多くの祝福家庭・食口から尊敬され慕われてきた、まさに日本統一教会の歴史を代表する先輩家庭です。
「真の父母を愛し、真の家庭を愛し、教会を愛し、この運動がもう一度、一つになる日が来ることを心から信じる者の一人」という櫻井夫人の心に共感するのは多くの協会の歴史を歩んできた食口たちにとって実に共感する立場であると思います。


タイトルにある「悔い改めと真の家庭に対する祈り」という言葉がこのメッセージに流れる櫻井夫人の心情をよく言い表していると思います。
櫻井夫人のメッセージを精読していきながら我々も祝福家庭としての悔い改めと真の家庭への深い祈りをささげて行けるようになっていければと思います。