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活動日記(特定非営利活動法人ダッシュ)

大阪和泉で活動するNPO法人ダッシュの活動日記です。

■スクリーンに叩きつける、伝えきれない沖縄。

2014年04月09日 09時09分09秒 | ■人権運動アラカルト

スクリーンに叩きつける、伝えきれない沖縄。
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映画「標的の村」上映&三上智恵監督講演
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2012年9月29日。アメリカ軍・普天間基地は完全に封鎖された。この前代未聞の出来事を「日本人」は知らない。

公式サイト
http://www.hyoteki.com/


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2014年5月11日(日)(1)10:00-(2)13:00-

@和泉市コミュニティセンター 多目的ホール

〒594-0071大阪府和泉市府中町二丁目7番5号(和泉市役所隣)
→JR阪和線「和泉府中駅」から800M

http://www.city.osaka-izumi.lg.jp/kakukano/syougaibu/syougaigaku/osirase/community_center/communitycenter.html

http://www.izumi-komisen.jp/


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【上映協力券】500円(未成年、学生は無料)

【主催】「標的の村」泉州上映実行委員会
tel :0725-45-8106
mail: YIX04572あっとnifty.com

 

 


標的の村

◆公式サイト

http://www.hyoteki.com/


◇スクリーンに叩きつける、伝えきれない沖縄。

◇アメリカ軍・普天間基地が封鎖された日。全国ニュースから黙殺されたドキュメント

 

日本にあるアメリカ軍基地・専用施設の74%が密集する沖縄。5年前、新型輸送機「オスプレイ」着陸帯建設に反対し座り込んだ東村(ひがしそん)・高江の住民を国は「通行妨害」で訴えた。反対運動を委縮させるSLAPP裁判だ。[※1]わがもの顔で飛び回る米軍のヘリ。自分たちは「標的」なのかと憤る住民たちに、かつてベトナム戦争時に造られたベトナム村[※2]の記憶がよみがえる。10万人が結集した県民大会の直後、日本政府は電話一本で県に「オスプレイ」配備を通達。そして、ついに沖縄の怒りが爆発した。

2012年9月29日、強硬配備前夜。台風17号の暴風の中、人々はアメリカ軍普天間基地ゲート前に身を投げ出し、車を並べ、22時間にわたってこれを完全封鎖したのだ。この前代未聞の出来事の一部始終を地元テレビ局・琉球朝日放送の報道クルーたちが記録していた。真っ先に座り込んだのは、あの沖縄戦や米軍統治下の苦しみを知る老人たちだった。強制排除に乗り出した警察との激しい衝突。闘いの最中に響く、歌。駆け付けたジャーナリストさえもが排除されていく。そんな日本人同士の争いを見下ろす若い米兵たち……。

本作があぶりだそうとするのは、さらにその向こうにいる何者かだ。復帰後40年経ってなお切りひろげられる沖縄の傷。沖縄の人々は一体誰と戦っているのか。抵抗むなしく、絶望する大人たちの傍らで11才の少女が言う。「お父さんとお母さんが頑張れなくなったら、私が引き継いでいく。私は高江をあきらめない」。奪われた土地と海と空と引き換えに、私たち日本人は何を欲しているのか?

 


◆コメント


森 達也(作家・映画監督)
公正中立などありえない。なぜなら情報は視点なのだ。主観的で当たり前。ところが現在のマスメディアは、ありえない公正中立を偽装している。特に大メディアになればなるほど、この建て前は崩せないのだろうか。
……僕のその思いを、この作品はあっさりと覆した。全編にみなぎる人々の怒りと悲しみは、撮影クルーや取材する記者たちの怒りと悲しみの声でもある。すがすがしいほどに主観全開。それでいい。だってそれが本来のメディアなのだから。

遠藤ミチロウ(ミュージシャン)
日本は未だにアメリカの植民地じゃないか。それが沖縄の現実だ。その最も象徴的な理不尽さに闘いを挑んでいる東村高江の人々。米軍の軍事訓練の標的にされながら生活するその過酷な日常は殆ど報道されず、黙殺されている。この映画はそれを訴える。これは僕らの現実でもあり高江の人々の闘いは僕らの希望なのだ。

ヤン・ヨンヒ(映画監督)
人々は癒しを求め沖縄を訪ねる。
でも本当に癒されるべきは、沖縄自身なのだ。
私の頭をガツンと殴って下さった制作チームに感謝。
琉球朝日放送はメディアの希望だー!

キヨサク(MONGOL800)
矛盾の上に咲く花は
根っこの奥から抜きましょう
同じ過ち繰り返さぬように
根っこの奥から抜きましょう

金平茂紀(TVジャーナリスト)
『標的の村』は僕らに問いかけてくる。あなたたち=日本はなぜこんなことを私たち=沖縄に無理強いするのか、と。米軍ヘリパッドを押しつけられた高江地区。着工に反対する住民に対し、防衛施設局業者の顔から垂れ出ていた憎悪。オスプレイ配備が強行された普天間基地。住民たちが全ゲートを封鎖し、その住民を沖縄県警が強制排除に乗り出す。悔しさの底で「安里屋ユンタ」を歌う女性の顔を伝っていた透明な涙。標的に照準をあわせ引き金を引こうとしているあなたは誰? 


阿武野勝彦(東海テレビ放送 プロデューサー/ディレクター)
観る者の心に、いつ、どんな風に炸裂するか分からない時限爆弾のような問いを、三上監督は、埋め込もうとしているのかも知れない。


前泊博盛(沖縄国際大学教授)
まず、最初に伝えておかなければならない。この映画が伝えているのは、小さな島の小さな集落の少数の人たちが、得体のしれない濁流に飲み込まれ、生命と財産、人権を脅かされ続けている悲劇の話ではない。明らかに日本というこの国の「民主主義」の悲しい現実、実相である。


仲村颯悟(1996年沖縄生まれ。小学生の頃から自主映画を制作し、14歳で「やぎの冒険」の監督を務め長編デビュー。その後も沖縄を舞台とした作品を撮り続けている)
誰のための政府なのか、
何のための法律なのか。
目を覆いたくなるようなこの島の真実と叫び。
悲しみも苦しみも必要ない。
犠牲の上の平和など信じない。
沖縄戦の教訓は、誰でも心の中にあるはずだ。
じゃあなぜ人々は争っているのだろうか。
あの日現場で見た涙を、テレビで見ることはなかった。
“報道されない事実”と“報道される嘘”
日本人として、沖縄人として、未来を語るまえに
向き合わなければならない沖縄の姿が詰まった映画でした。

 

 


◆スタッフ

監督 三上智恵(みかみ・ちえ)


1964年東京生まれ。父の仕事の関係で12歳から沖縄に通い、成城大学で沖縄民俗を専攻。卒業論文『宮古島の民間巫者に見る霊魂観~タマスウカビを中心に~』。アナウンサー職で大阪毎日放送(株)入社。8年後の1995年、琉球朝日放送の開局とともに両親の住む沖縄へ移住、第一声を担当。以来夕方ローカルワイドニュース「ステーションQ」のメインキャスターを務めながら(17年目)、取材、番組制作に奔走。沖縄民俗学の研究も継続し、放送業と並行して大学院に戻り、2003年春、沖縄国際大学大学院修士課程修了。修士論文『大神島における祭祀組織のシャーマニズム的研究』。同大学で沖縄民俗の非常勤講師も務める。ドキュメンタリーは主に沖縄戦や基地問題をテーマするが、サンゴの移植やジュゴンの文化を追いかけるなど海洋環境の保全と海をめぐる沖縄の文化をテーマにした番組も精力的に製作している。

賞歴

【個人】
女性放送懇談会放送ウーマン賞(2010)

【作品】
「超古代文明は琉球弧にあった!?~沖縄海底遺跡の謎~」
国際海洋映像祭入賞(1998)

「今甦る!海に沈んだ文明~沖縄海底遺跡の謎2~」
プログレス賞優秀賞(2000)

「語る死者の水筒」
テレメンタリー年間優秀賞(2000)、日本民間放送連盟賞九州沖縄地区テレビ報道番組部門優秀賞(2001)

「海に沈んだ太平洋巨石文明~沖縄海底遺跡の謎3~」
プログレス賞優秀賞(2003)

「検証 動かぬ基地 拡大版 ~沖国大ヘリ墜落事故から1か月~」
ギャラクシー賞報道活動部門優秀賞(2004)

「海にすわる~辺野古600日の闘い~」
ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞(2006)、地方の時代賞審査員選奨、
日本民間放送連盟賞九州沖縄地区テレビ報道番組部門優秀賞

「人魚の棲む海~ジュゴンと生きる沖縄の人々~」
テレメンタリークール賞(2007)

「サンゴが消える日」
アースビジョン地球環境映像祭アースビジョン賞(2009)

「1945~島は戦場だった オキナワ365日」
ギャラクシー賞報道活動部門優秀賞(2010)、ANNものづくり大賞最優秀賞(2010)、プログレス賞優秀賞(2010)

「英霊か犬死か~沖縄から問う靖国裁判~」
メディアアンビシャス賞(2011)、ANNテレメンタリー年間優秀賞(2010)、石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞(2011)

「標的の村~国に訴えられた沖縄・高江の住民たち~」
テレメンタリー年間最優秀賞(2012)、ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞、
第18回平和協同ジャーナリスト基金奨励賞、座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル大賞


プロデューサー 謝花 尚(じゃはな・たかし)

1964年生まれ。記者として主に基地、県政を担当。ニュースデスク、キャスターを経て現在報道制作部長。プロデューサーとしては「沖縄1945~島は戦場だった~」(ギャラクシー賞報道活動部門優秀賞)、「英霊か犬死か」(早稲田ジャーナリズム大賞)など謝花・三上コンビで沖縄発の骨太なドキュメンタリーを作り続けている。


撮影・編集 寺田俊樹(てらだ・としき)

1984年生まれ。琉球トラスト所属。カメラマン歴5年目、長編は2作目の期待の若手カメラマン。実家はあの瀬長亀次郎も通った名護の老舗沖縄そば店「新山そば」。本人も現達さんの子供達と同じく生粋のやんばるっ子。

 


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