
WBAフェザー級タイトルマッチ
3階級制覇のメキシカン、ファン・マヌエル・マルケス選手(Juan Manuel Marquez)の世界タイトル初挑戦となった99年の試合。WBA王者フレディ・ノーウッド選手(Freddie Norwood)に挑むも際どい12回3-0判定を失って初の挫折を味わった試合です。(体格比較)
当時26歳のマルケス選手にとってプロデビュー戦での反則負け以降この日まで29連勝中(22KO)で臨んだ初の世界タイトルショットでしたが、サウスポーのノーウッド選手の懐の深いディフェンスと速い足、伸びのある左ストレートを生かしたカウンターでの待ち戦法でのボクシングに翻弄され、最後まで捕まえ切れなかった惜敗でした。
終始積極的に攻撃を仕掛けていったのはマルケス選手。左へ出ながらジャブ、左フックで崩しにかかり、ダブルのジャブから繋ぐ右ストレートで大きく踏み込んでいくマルケス選手ですが、ノーウッド選手のバックステップと半身の体勢を前に常にあと半歩、あと拳半分届きが浅い感じでなかなか強いヒットを奪えません。
2回にはダブルジャブから右ストレートを打とうと踏み込んで行くところに左ストレートをカウンターで合わされてキャリア2度目となるノックダウンを喫したマルケス選手。このノックダウン以降も先に仕掛けていく積極的な姿勢は変わることはありませんでしたが、左ストレートのカウンターを狙うノーウッド選手の「待ちハメ」とでもいうべき戦いに屈した試合でした。
7回にノーウッド選手の左ストレートに相打ちで合わせた左フックでダウンを奪い(裁定はスリップ)、続く8回にも王者の左ストの打ち終わりに逆ワンツーの左でマルケス選手がダウンを奪ったシーンのように、先に手を出した方がやられるとも言うべき流れ。お互いにクリーンヒットの少ない試合になりましたが、より効果的に左ストレートを決めていたノーウッド選手がジャッジ3氏の支持を得た勝利でした。
公式のスコアは114-112,115-111,117-112。シロート採点は113-113。
試合終了時にノーウッド選手にブーイングが浴びせられていたように観客の支持を得たのはマルケス選手でしたが、明確に際どく届かなかった内容でした(「際どく届かなかった」事が明確、との意味。…わかりにくいw)。

この敗北後次の世界戦までに約3年半、10試合を要したマルケス選手にとっては痛い黒星でしたが、この敗北があったからこそのその後のキャリアなのかもしれません・・?
Marquez's most significant fights(Don Steinberg Special to ESPN)
ボクシング フレディ・ノーウッド vs ファン・マヌエル・マルケス 1/4
ボクシング フレディ・ノーウッド vs ファン・マヌエル・マルケス 2/4
ボクシング フレディ・ノーウッド vs ファン・マヌエル・マルケス 3/4
ボクシング フレディ・ノーウッド vs ファン・マヌエル・マルケス 4/4
ファン・マヌエル・マルケス対ファン・ディアス(2008/02/28)
ホエル・カサマヨール対ファン・マヌエル・マルケス(2008/09/13)
ファン・マヌエル・マルケス対マニー・パッキャオ(2008/03/15)
ファン・マヌエル・マルケス対ロッキー・ファレス(2007/11/03)
マルコ・アントニオ・バレラ対ファン・マヌエル・マルケス(2007/03/17)
ファン・マヌエル・マルケス対ジムレックス・ハカ(2006/11/25)
クリス・ジョン対ファン・マヌエル・マルケス(2006/03/04)
2009-06-08 17:57:41
3階級制覇のメキシカン、ファン・マヌエル・マルケス選手(Juan Manuel Marquez)の世界タイトル初挑戦となった99年の試合。WBA王者フレディ・ノーウッド選手(Freddie Norwood)に挑むも際どい12回3-0判定を失って初の挫折を味わった試合です。(体格比較)
当時26歳のマルケス選手にとってプロデビュー戦での反則負け以降この日まで29連勝中(22KO)で臨んだ初の世界タイトルショットでしたが、サウスポーのノーウッド選手の懐の深いディフェンスと速い足、伸びのある左ストレートを生かしたカウンターでの待ち戦法でのボクシングに翻弄され、最後まで捕まえ切れなかった惜敗でした。
終始積極的に攻撃を仕掛けていったのはマルケス選手。左へ出ながらジャブ、左フックで崩しにかかり、ダブルのジャブから繋ぐ右ストレートで大きく踏み込んでいくマルケス選手ですが、ノーウッド選手のバックステップと半身の体勢を前に常にあと半歩、あと拳半分届きが浅い感じでなかなか強いヒットを奪えません。
2回にはダブルジャブから右ストレートを打とうと踏み込んで行くところに左ストレートをカウンターで合わされてキャリア2度目となるノックダウンを喫したマルケス選手。このノックダウン以降も先に仕掛けていく積極的な姿勢は変わることはありませんでしたが、左ストレートのカウンターを狙うノーウッド選手の「待ちハメ」とでもいうべき戦いに屈した試合でした。
7回にノーウッド選手の左ストレートに相打ちで合わせた左フックでダウンを奪い(裁定はスリップ)、続く8回にも王者の左ストの打ち終わりに逆ワンツーの左でマルケス選手がダウンを奪ったシーンのように、先に手を出した方がやられるとも言うべき流れ。お互いにクリーンヒットの少ない試合になりましたが、より効果的に左ストレートを決めていたノーウッド選手がジャッジ3氏の支持を得た勝利でした。
公式のスコアは114-112,115-111,117-112。シロート採点は113-113。
試合終了時にノーウッド選手にブーイングが浴びせられていたように観客の支持を得たのはマルケス選手でしたが、明確に際どく届かなかった内容でした(「際どく届かなかった」事が明確、との意味。…わかりにくいw)。

この敗北後次の世界戦までに約3年半、10試合を要したマルケス選手にとっては痛い黒星でしたが、この敗北があったからこそのその後のキャリアなのかもしれません・・?
Marquez's most significant fights(Don Steinberg Special to ESPN)
ボクシング フレディ・ノーウッド vs ファン・マヌエル・マルケス 1/4
ボクシング フレディ・ノーウッド vs ファン・マヌエル・マルケス 2/4
ボクシング フレディ・ノーウッド vs ファン・マヌエル・マルケス 3/4
ボクシング フレディ・ノーウッド vs ファン・マヌエル・マルケス 4/4
ファン・マヌエル・マルケス対ファン・ディアス(2008/02/28)
ホエル・カサマヨール対ファン・マヌエル・マルケス(2008/09/13)
ファン・マヌエル・マルケス対マニー・パッキャオ(2008/03/15)
ファン・マヌエル・マルケス対ロッキー・ファレス(2007/11/03)
マルコ・アントニオ・バレラ対ファン・マヌエル・マルケス(2007/03/17)
ファン・マヌエル・マルケス対ジムレックス・ハカ(2006/11/25)
クリス・ジョン対ファン・マヌエル・マルケス(2006/03/04)
2009-06-08 17:57:41
この頃のマルケスはロペスのプロトタイプのような選手で打たれるのを極端に嫌うがゆえにボクシングに柔軟性がない印象をうけました。現在は打ち合いも辞さない選手になってきましたが、3階級制覇できたのはキャリア前期に打たれなかったせいかもしれませんね。
ノーウッドはウィテカーと被ります。
マルケスは似たタイプのカサマヨールとの試合でも苦しんでましたし、防御が上手くてカウンターを取ってくる相手は苦手なのかもしれません。・・まあノーウッドやカサマヨールみたいな相手が得意な選手ってのもいないと思うんですがw
マルケスとロペスとの一番大きな違いってのは、その気質というか性格にあると思ってます。
マルケスは闘志を戦いに出しますよね。それがマルケスの強さであると同時に、この日のようにカッカ来て空回りしがちになってしまう時もあるのがマルケスだと思ってます。
ノーウッドについて言うとウィテーカー・カサマヨルとの違いは体力もあり、自分からのプレスもできるというところです。松本戦・越本戦は自分からプレスにいく場面も目立ちました。その意味でいくと相手によってカウンターも取れれば自分からのプレスもできる名選手と感じていました。ただ体調管理や素行などが悪かったことが悔やまれますが。。。
確かに上手いだけの選手ではなくて、体の強さを持っていてその強さをラフに使う事もできる選手でした。
悪行と言えばゲイナーとの凄い試合もありましたねw
※ヘナロの近況に驚きました。病魔に打ち克って、元気な姿を見せて欲しいです。回復を祈りたいです。
米国仕込みの技術を体得したスピードのある黒人選手と日本人(or東洋人)との試合を見るとその差に驚く事が多いですが、ノーウッドもまたその異次元っぷりを焼き付けていった選手でした。
引退後のボクサーの悲惨な話というのはよく聞くことであってそれを耳にするたびに悲しくなってしまうのですが、ヘナロの第2の人生はかなり順調なものに映っていました。にもかかわらず大きな病に犯されてしまって今苦しんでいるんですからねぇ。リングで培った闘志で病との闘いに打ち勝つ事を祈りたいです。
私もまさにブリーランドの事を思い出しながら上のコメ書いてましたw
ジョッピーも凄かったですが、ブリーランド対尾崎でのショックは強烈に焼きついてます。テレビで見ていて会場の、驚きやざわめき、諦めみたいな空気がはっきりと伝わってきましたからね。
あんな超人みたいに見えたブリーランドもプロでは期待されたほどの活躍はできなかったんですよねぇ。
世界ウェルター級というものの異次元っぷりをも示した試合だったと感じます。