ロリー松下対三谷将之(2007/08/12)

OPBFバンタム級タイトルマッチ

石川県のカシミボクシングジム所属のフィリピンからの輸入ボクサー、OPBFチャンピオンのロリー松下選手(Rolly Matsushita)が現役の日本チャンピオン、三谷将之選手(Masayuki Mitani)の挑戦を受けた一戦は、ロリー選手が最終12回に2度のダウンを奪ってのTKO勝利で東洋タイトル2度目の防衛に成功しています。

共に世界ランカー同士の東洋王者と日本王者の対決でしたが、ロリー選手の貫禄の完勝劇でした。
身長、リーチで優位に立つ三谷選手が離れた距離で戦いたかったようですが、初回からロリー選手の接近を許す苦しい展開。
三谷選手の長いジャブがなかなかロリー選手に当たらず、また三谷選手の左に合わせてくるロリー選手の強い右を再三もらっていたせいもあってか、距離を保つための強いジャブをほとんど出せていなかったように感じました。
三谷選手の鋭い左フックや右ストレートがロリー選手を捉える場面も少なくはありませんでしたが、ロリー選手の多彩で力強く、そして矢継ぎ早の攻撃を前にラウンドを重ねるごとに劣勢が明白になっていっていました。
攻撃のテンポが違いすぎでした。
さらに絶対勝ってやる！みたいな、ガツガツとしたものの差も大きかったように見えました。
最終回、強烈な左アッパーでダウンを奪った後、フィニッシュまでの獰猛なラッシュに強いモチベーションを見た気がしました。
ディフェンス面でのルーズさ、少々ダレた中盤の戦いなど、マイナス面も出していたロリー選手ですが、応援したい選手ですね。

世界王者の長谷川穂積選手、先日再起した元日本王者のサーシャ・バクティン選手など本物の実力者たちとの絡みに期待したいところです。

ロリー選手は24勝(13KO)6敗1分。三谷選手は20勝(10KO)2敗。

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