アレキサンダー・バクティン対ニック・オティエノ(2010/02/22)

バンタム級12回戦

WBCバンタム級2位にランクされる元日本・東洋王者のロシア人、サーシャことアレキサンダー・バクティン選手(Alexander Bakhtin)がケニアのニック・オティエノ選手(Nick Otieno)に12回大差の判定で勝利しています。

バクティン選手の完勝でした。左ジャブ、フックのリードとフットワークで立ち上がりからペースを完璧にコントロール。初回終盤にオティエノ選手の右の打ち終わりに鮮やかに右フックを決めてノックダウンを奪い、以降も時折見せる突き刺すような右ストレートや強烈な右アッパーなどで力の差を見せつける見事なパフォーマンスによる完封勝利でした。
公式のスコアは120-107が2人、120-108の3-0。シロート採点も120-107。

やはりこの人の持つものは特別です。非力だと言われることも多いバクティン選手ですが、非常に硬質に見えるジャブや右ストレートの威力は対戦相手の戦力を削ぐには十二分のものに映ります。
今このタイミングで長谷川選手との試合を見てみたいですねぇ。長谷川選手にとってはモンティエルよりも遥かに難しい相手に思えます。
長谷川戦が無理なら米国に行って評価の高い選手をボコる姿も見てみたいです。とりあえずマレスあたりは相手にすらしないでしょう。
アグベコのようなラフなアタックに対してどう対処するのか、できるのかなど非常に興味がありますし、早期にチャンスを与えられて欲しい、与えられなければならない才能だと感じます。

バクティン選手は25勝(11KO)。オティエノ選手は20勝(9KO)5敗。

Denis Lebedev Stops Esparza, Alex Bakhtin Beats Otieno(Andrey Krikunov/BoxingScene)
写真
Izhevsk: Full Report/Photos(Alexey Sukachev/Fightnews)

アレキサンダー・バクティン対ノシロン・ルジマトフ(2009/12/25)