box観戦記録

100%自分用のリストです

清水智信対テーパリット・ゴーキャットジム(2012/04/04)

2012-04-04 21:29:06 | ボクシング

WBAスーパーフライ級タイトルマッチ

WBAスーパーフライ級王者休養王者の清水智信選手(Tomonobu Shimizu)とWBA正規王者テーパリット・ゴーキャットジム選手(Tepparith Singwancha)とによる王者同士のWBA内統一戦(?)は神奈川県の横浜アリーナで行われ、テーパリット選手が9回TKOで勝利して王座防衛に成功しています。

出てくるテーパリット選手に対して正確にヒットする左ジャブでリードを奪ったように見えた初回の清水選手。しかし清水選手の左ジャブや右ストレートを食らいながらもほとんど意に介する様子を見せずに力強い左フック、右ストレートでの前進を続けるテーパリット選手。
清水選手の左ジャブも変わらず正確にヒットしているのですが、2回以降表情を変えずに出るタイ人のパワーがペースをキープしていきます。
そして4回にはタイ人の強烈な左フック右ストレートを浴びて清水選手がトラブルに陥ってしまいます。

しかしここで強引に出たテーパリット選手に対し、清水選手の右ストレートがクロスカウンターでヒットしてタイ人のプレスの威力が急激に落ちます。
5回に入ってもそれまでの前進が見られず手数も落ちたテーパリット選手の様子から、ダメージも残していて清水選手にとってはチャンスに見えた局面だったのですが…
続く6回からは再び出てきたテーパリット選手なのですが、序盤での強引な前進ではなく清水選手の攻撃に対する敬意を忘れない前進、といった趣で、左ジャブや左フックでのリードを突き、そして右を狙いながらの前進でペースを再び引き寄せていったタイの王者。以降清水選手の左ジャブや右ストレートが入る場面は最後まで続いていたものの、テーパリット選手のジャブ・フックでの左リードと右ストレートのパワーが僅かながらもリードする展開の中、9回に左フック右ストレートでピンチに陥った清水選手がロープに詰まって連打に晒されストップされています。

9回はそれまで以上にテーパリット選手の左ジャブがよく入っていた流れ。この流れの中、クリンチ間際で左フック連打を放っていったり、無理やり右を打ちに行ったりと、好機逃さじという強引な姿勢で一気に攻め落としたさまは見事でした。

テーパリット選手は20勝(13KO)2敗。清水選手は19勝(9KO)4敗1分。

清水9回TKO負け/ボクシング(日刊スポーツ)
清水 TKO負けで王座陥落…WBA世界Sフライ級戦(スポーツ報知)



最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2012-04-04 22:05:47
清水のジャブも有効でしたが、テーパリットのプレッシャーはそれでは止まりませんでしたね。
予想以上に素晴らしい試合でした。
返信する
Unknown (ふみ)
2012-04-05 01:47:55
清水のジャブの切れはよかったですし、戦績以上にパンチがあるのは日本タイトルの防衛戦ですでに証明していたものですが、
試合の組み立てに物足りなさがあったように思います。
クリンチで試合の流れを切れればという思う場面がたびたびでした。

その点、テーパリットは微差でポイントを拾いつつ、チャンスどころで上手くまとめましたね。
ただ、ボディーにもスタミナに弱味有りで、また日本で見ることになりそうな予感が。
返信する
Unknown (管理人)
2012-04-05 18:24:28
>Unknownさん
テーパリットのクレバーさに感心した試合でした。

>ふみさん
確かにジャブ・右ストでのボクシング以外での攻め手に乏しかった、ということは言えるのかもしれません。
クラスがクラスですしまた日本で、という可能性は大いにあるでしょうね。
返信する

コメントを投稿