WBO・WBCバンタム級タイトルマッチ
3階級制覇王者で現統一バンタム級王者王者のノニト・ドネア選手(Nonito Donaire)が2階級制覇王者のオマール・ナルバエス選手(Omar Andres Narvaez)の挑戦を受けた一戦は米国ニューヨーク州のMSGで行われ、ドネア選手が12回3-0の判定で勝利して統一王座の防衛に成功しています。(体格比較)
共に元フライ級王者同士の両者ですが一回り以上ドネア選手の身体が大きく見えた試合立ち上がり。体格で勝るドネア選手がサウスポーのナルバエス選手相手に放つ右ストレートリードや小さな左アッパー、豪快な左フックなどで終始ペースをコントロールしていきます。
ナルバエス選手もタイトなブロッキングとポジショニングを駆使した鉄壁のディフェンスと、特にドネア選手が強く出てきた場面で返す右のジャブや左ストレートリード、接近戦での右フックなどで対抗し、またそれらが的確にドネア選手にヒットする場面も再三あったのですがちとディフェンシブに過ぎる印象で、ポイントを振るには手数が少なすぎました。
ダイナミックな攻撃で常に仕掛け続けるものの思うようなショットを決めきれず、また地味ながらも的確に入る相手の攻撃とで試合終盤は焦れた様子も見せていたドネア選手。試合終盤にはラフに攻勢を強める場面も見せましたが、最後までナルバエス選手の固いディフェンスを崩すことはできず、ブーイングも聞かれる中でのやや消化不良の内容でした。
CompuBox: Narvaez's Activity Far Below Bantam Average
Powerpunches、Punchzone
ナルバエスのラウンド平均の手数24(ヒット6)。バンタム級の平均は60。
公式のスコアは3者共に120-108ドネアというシャットアウト。シロート採点119-109ドネア。
フライ級とスーパーフライ級で19度の世界を戦ってきたナルバエス選手(18勝1分)の高い技術が随所に見られた試合だっただけに、もう少しナルバエス選手にファイトしてもらいたかったとの思いを抱いた試合でした。
ドネア選手は27勝(18KO)1敗。ナルバエス選手は35勝(19KO)1敗2分。
Nonito Donaire Dominates Omar Narvaez Over Twelve(Chris LaBate/BoxingScene)
NONITO DONAIRE: "I KNOW HOW PACQUIAO FELT WITH CLOTTEY...DEFINITELY MOVE UP TO 122"(Ben Thompson/Fight Hype)
Donaire shuts out Narvaez in uneventful fight(Doug Fischer/Ringtv)
Donaire Swings For Fences, Forced To Settle For Shutout(Jake Donovan/BoxingScene)
Donaire Tops Narvaez in Dreary Affair(Bad Left Hook)
Donaire wins fight, but no new fans(Dan Rafael/ESPN)
写真
Photos: Nonito Donaire Beats Omar Narvaez in New York(BoxingScene)
Donaire beats Narvaez easily(Mariano A. Agmi and Mike Bernier at ringside Photos: Marty Rosengarten / RingsidePhotos.com//Fightnews)
フェルナンド・モンティエル対ノニト・ドネア(2011/02/19)
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ノニト・ドネア対アーナン・マルケス(2010/07/10)
ノニト・ドネア対マヌエル・バルガス(2010/02/13)
ノニト・ドネア対ラファエル・コンセプション(2009/08/15)
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ノニト・ドネール対モルチ・ムサラニ(2008/11/01)
ノニト・ドネール対ルイス・マルドナド(2007/12/01)
ビック・ダルチニアン対ノニト・ドネール(2007/07/07)
オマール・ナルバエス対レイオンタ・ウィットフィールド(2009/02/07)
オマール・ナルバエス対カルロス・タマラ(2008/01/25)
ファンの私からすると非常にうれしいのですが、KOか見たかったですね。
よろしければ動画と画像もアップしてください（＾O＾）
ナルバエスはドネアの打ち終わりしか狙ってなくて、本当に挑戦者なのか？って感じでした。
一番印象的なのは、何故か勝利を確信したかのようなナルバエスの態度が面白かったです。
打ち合いにも乗る気ゼロ
もともと好きな選手ではなかったけど
さらに嫌いになった。
ドネアももうちょっと工夫できるかもとは思いましたが、今日の凡戦の責任は99%ナルバエスでしょう。
もともとディフェンスの良いナルバエスにここまでディフェンシブに戦われると倒すどころか、クリーンショットを決めることすらほとんどできない状態でした。
＞Unknownさん
セコンドに抱えられてガッツポーズ、ですからね。
勝つことではなく倒されないこと、を目的に戦っていたのだろうか、とも思わせるシーンでした。
＞パックマンさん
数は少ないですがフライ級時代の防衛戦を何度か見た時の印象では、すばしっこく動きながら攻撃もディフェンスも高レベルでこなすそつのない好選手、
ライト級王座を取った時やデラホーヤを粉砕した頃のパッキャオから一発の威力をなくしたようなボクシングとの印象でかなり個人的には評価していました。
今回も随所に上手さを見せていて流石と唸らされるシーンが何度もあったので、さほどの失望感ってのはないです。
＞あさん
パッキャオの対クロッティ、対モズリー戦が思い浮かんだ試合中だったのですが、この2試合とは残念感がちょっと違います。
少なくともクロッティやモズリーのようにビビってるような様子はナルバエスには皆無でしたし、自らの良さも随所にみせてくれました。
それだけにもう少しファイトしてくれ、ファイトすれば十分に対抗できる可能性あるだろうに、といった残念感ですね。今回の場合は。
ナルバエスはもっとスウェーする人だと思ってたんですが、ほとんどしませんでしたね。ガード下げてスウェイで外そうとしたモンティエルとは対照的でした。また、ドネアのストレートに対してガード固めて２ステップ３ステップ下がるシーンがあったんですが、シドレンコ戦で見せたような貫通力を警戒してと写りました。
ドネア攻略のヒントをみた気がします。
亀田との試合見たかったな～（笑）
長谷川でも厳しい・・・