![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/0b/ef707387fa7b31c6b685ea36f66220d7.jpg)
WBO・WBCバンタム級タイトルマッチ
3階級制覇で現統一バンタム級王者のフェルナンド・モンティエル選手(Fernando Montiel)と元2階級制覇王者のフィリピンの閃光ノニト・ドネア選手(Nonito Donaire)。軽量級が誇るビッグネーム同士が激突するファン垂涎のバンタム級戦は米ネバダ州で行われ、ドネア選手が強烈な左フック1発でKO勝利して3階級制覇を果たした一戦でした。(体格比較)
ドネア選手の強烈すぎる勝利でした。
スタートからシャープなブローでペースを掌握したドネア選手。鋭い左フックや右ストレートリード、右ストレート→左フックのコンビネーションでモンティエル選手の強打を封じ込めていきます。
2回に入ってもドネア選手の切れるブローが展開をリードしていくのですが、モンティエル選手もリズムを作るためのステップを踏みながら左ジャブ、左フックで徐々に立てなおしていこうという意志の見える動きを見せ、実際にそれは機能し始めかけてもいた流れだったのですが、ドネア選手のボクシング史に残るセンセーショナルな一撃で痛烈に沈んでいます。
モンティエル選手の右の打ち合わりに合わせられたドネア選手の左フックで痛烈なノックダウンを奪われたモンティエル選手。倒された後の手足をバタつかせるアクションのインパクトがまた凄まじく、完全に意識がぶっ飛んだ様子のモンティエル選手が本能で立ち上がり、試合再開に応じたのは見事ではあったのですが、この一打を食ってこのリアクションを見せた選手にファイトを認めてはいけなかったでしょう。
CompuBox Punch Stats:Donaire-Moniel ※
Powerpunchs
ボクシング界全体という視点で見て、これ以上のカードはメイ対パッキャオ以外にない、というほどの重要な意味を持ったビッグネーム同士によるバンタム級頂上決戦を強烈なパフォーマンスで制したドネア選手。
パックやメイ、あるいはマルチネスと同様に「突き抜けた存在」になったと言っていいでしょう。
ドネア選手は26勝(18KO)1敗。モンティエル選手は44勝(34KO)3敗2分。
Report/gallery: Donaire-Montiel(Ringside by Matt Richardson Photos by Chris Cozzone)
ノニト・ドネア対ウラジミール・シドレンコ(2010/11/04)
ノニト・ドネア対アーナン・マルケス(2010/07/10)
ノニト・ドネア対マヌエル・バルガス(2010/02/13)
ノニト・ドネア対ラファエル・コンセプション(2009/08/15)
ノニト・ドネア対ラウル・マルチネス(2009/04/18)
ノニト・ドネール対モルチ・ムサラニ(2008/11/01)
ノニト・ドネール対ルイス・マルドナド(2007/12/01)
ビック・ダルチニアン対ノニト・ドネール(2007/07/07)
フェルナンド・モンティエル対ラファエル・コンセプション(2010/07/17)
長谷川穂積対フェルナンド・モンティエル(2010/04/30)
フェルナンド・モンティエル対シソ・モラレス(2010/02/13)
フェルナンド・モンティエル対アレハンドロ・バルデス(2009/09/12)
フェルナンド・モンティエル対ディエゴ・シルバ(2009/03/28)
フェルナンド・モンティエル対アルベルト・ロサス(2008/11/02)
フェルナンド・モンティエル対マーティン・カスティーヨ(2008/02/16)
フェルナンド・モンティエル対ルイス・メレンデス(2007/10/04)
フェルナンド・モンティエル対Z・ゴーレス(2007/02/24)
ジョニー・ゴンサレス対フェルナンド・モンティエル(2006/05/27)
ドネアはいつも強いのですが、強い選手とやるとさらなる強さを発揮するというか、なんかものすごいですよね。
いろいろ契約の問題が取り沙汰されてるようですが、Sフライ時代のような試合枯れにならないように、うまくやってほしいです。
試合さえすれば、きっとファンが喜ぶようなたくさんの名勝負を生み出してくれるはずから。
痙攣とはちょっと違うかもしれませんが、ブラウン対ペットウェイなんかがそうなのかもしれません。
あとジュリアン・ジャクソンのミドル級での犠牲者も、あれは痙攣というより硬直ですが、思い浮かびました。
>Unknownさん
前戦の内容も強烈でしたし、バンタム級での活躍をもう少し見てみたいです。
>さんちょうさん
SHOWTIMEでやっていた4強戦に出ていた選手たちとの絡みが見たいです。
日本人との試合も見たいですが、今のドネアと絡んでいくのは興行的に考えて難しそうですね。
でもドネアの左はモンティエルでも抑えることが出来なかったですね。
バンタム級のスーパー6は
1・ノニト ドネア
2・ジョセフ アグベコ
3・アブネル マレス
4・アンセルモ モレノ
5・ビック ダルチニアン
6・フェルナンド モンティエル
です。
ペレスが入るかどうかかな。
7階級性はくらいは簡単にいきそうだな。
前にもどっかで書きましたが、ドネアの相手を考えるとアグベコが一番持ち味を発揮しそうで興味深い顔合わせに思えます。
だからといってアグベコがドネアに次ぐ位置にいる、とは全然思ってないのですが。
>Unknownさん
7階級というとライト級ですか。
今のところ冗談にしか聞こえませんが、3階級目の現在での凄まじい充実っぷりを見るともう少し上げてもなんとかなるのかもしれません。
また逆にSBに上げて急にパフォーマンスの質が落ちたとしても不思議ではないとも思います。
違うクラスでどうなのか、ってのはやってみないことにはなんとも測れないと思います。
パッキャオと違って体がメキシカンの柔らかいそれに近い気がするので、
どこまで筋肉をつけられるかは疑問があります。
ただパッキャオと同じく6階級制覇したデラも国籍だけアメリカで体は100%メキシカンらしいので説得力ゼロですね(笑)。
この日の当日体重が126で、そんなにデカイとは思えないのでこれ以上上にあげてどうなの?
という気もしなくはないです。(モンティエルは134)
>ヴィルさん
昔はクラスを上げていくとトニーさんやデュランみたいに腹をたぷたぷさせてる、というケースがわりと普通だったんですけどね。
パックやドネアみたいにクラス上げてもバリバリに仕上げてる、てのがこれからの普通になっていくのかもしれません。(ドネアはまだ3階級目なんでそれほどでもですが)