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ウンベルト・ソト対佐々木基樹(2011/06/25)

2011-06-30 19:02:25 | ボクシング

WBCライト級タイトルマッチ

3階級制覇王者で現ライト級王者のウンベルト・ソト選手(Humberto Soto)に日本の佐々木基樹選手(Motoki Sasaki)が挑んだタイトルマッチ12回戦は王者の地元メキシコで行われ、ソト選手が11回負傷判定で勝利してライト級王座4度目の防衛に成功した一戦でした。

初回開始のグローブタッチもそこそこに左右フックで奇襲をかけた佐々木選手でしたが、これを落ち着いてやり過ごした王者の左ジャブ、左フック・アッパーでのリードが試合のペースを支配していきます。
リードとして用いる左フック・アッパーだけでなく、ワンツースリーのスリーとしてのアッパーフックも非常に有効で、上下に打ち分けるソト選手の正確な左が佐々木選手のボディ顔面を正確にキャッチしていきます。
佐々木選手もノーガードで誘ってみたり、頭から突っ込むワイルドな攻撃で活路を開こうと試みるのですが、佐々木選手の誘いには全く乗らずに淡々とマイペースに自らのボクシングを貫いていく王者の戦いぶり。試合後半は疲労の色が非常に濃くなっていたように見えたソト選手でしたが、そんななか要所要所を確実に抑えるボクシングでポイント・ペースをしっかりと掌握し続けていた試合巧者ぶりが印象的でした。
5回に左アッパーでノックダウンを奪い、10回にはバッティングでの減点もあり、ソト選手が圧倒的にポイントをリードする状況の中、11回にソト選手と佐々木選手の膝同士がぶつかってソト選手がスリップダウン→試合続行不能に陥った末の負傷判定決着でした。

公式のスコアは100-88、99-89が2人の3-0ソト。シロート採点100-98ソト。7回あたりは佐々木選手のジャブがよくヒットしていて良いリズムで、ラウンド後半には良い右も再三好打していたのですが、このラウンドでも上下に散らす左フックを起点した連続攻撃を集めるなどしてポイントをかっさらっていった(少なくとも私にはそう見えた)あたりの上手さは流石でした。
ただ最後はかなりヘロヘロ状態にも見えて、相手の膝をくらってしまってのスリップダウンをうまい具合に利用して負傷判定に持ち込んだ終局、のようにも感じられました。
ちと、うがち過ぎなんでしょうか・・?

ソト選手は56勝(32KO)7敗2分。佐々木選手は36勝(23KO)9敗1分。



Humberto Soto Gets Technical Nod Over Motoki Sasaki(Miguel Rivera/BoxingScene)




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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2011-06-30 21:11:59
百戦錬磨のソト相手によくやったと言うべきでしょう
佐々木選手もこの試合からは学ぶところが多かったのではないでしょうか
これを糧にステップアップして欲しいです
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Unknown (管理人)
2011-07-02 06:15:33
>Unknownさん
佐々木選手の試合を見るのはこれが初めてでどんな選手なのかわからないんですが、持ち味は出せていた試合だったと思います。
それがほとんど通用していなかったのは事実ですが、持ち味を出すことすら叶わず敗れるというケースも多いので、この点では良かったと感じます。
敵地の雰囲気に飲まれてる、てな様子もなくて度胸の良さも感じました。
結構高齢ですが、まだ次のチャンスを目指して頑張ってほしいですね。
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