ホアン・グスマン対ウンベルト・ソト(2007/11/17)

WBOスーパーフェザー級タイトルマッチ

無敗の2階級制覇王者、ホアン・グスマン選手(Joan Guzman)とスーパーフェザー級最強との声もある実力者、ウンベルト・ソト選手(Humberto Soto)との注目のWBO戦は米アトランティックシティで行われ、チャンピオンのグスマン選手が大差の判定勝利でタイトル2度目の防衛に成功しています。(117-111x2,118-110)

今後のスーパーフェザー級戦線を占う上での重要な試合であり、熱戦を期待していた一戦でしたが、意外な(?)グスマン選手の完勝に終わっています。
お互いにスピードのある両者でしたが、グスマン選手のスピードはソト選手のそれをはっきりと一枚上回っていました。シャープで正確なパンチを決め相手のパンチを空転させる、運動神経の良さを強く感じさせるグスマン選手の動きに、本来高い攻防技術を持つソト選手が時には下手くそにも見えてしまうほどでした。
終盤はちょっと疲れたのか、流し気味でソト選手の追い上げを許しましたが、公式のジャッジは3者ともに大差で王者の防衛を支持していました。

グスマン選手は新しくフロイド・メイウェザー・シニア氏をトレーナーに招いて臨んだ今回の試合。ロープを背に右のグラブを右アゴに当て、半身になりながら左アゴを左肩で隠しながら相手のパンチをかわし殺す、フロイド・メイウェザー・ジュニア選手ばりの動きも見せていました。
いよいよ役者が絞られてきたパッキャオ選手を中心とするスーパーフェザー級戦争。グスマン選手の実力・存在感は不気味です。

グスマン選手は28勝(17KO)。ソト選手は43勝(27KO)6敗2分。

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