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アントニオ・エスカランテ対ミゲル・ローマン(2010/02/26)

2010-02-28 23:05:29 | ボクシング
スーパーバンタム級10回戦

24歳のSB級ホープ、アントニオ・エスカランテ選手(Antonio Escalante)が地元のテキサス州エル・パソのリングに登場。ミゲル・ローマン選手(Miguel Roman)との10回戦に臨み、タフな熱闘の末に10回ユナニマスの判定を制した一戦でした。

エスカランテ選手がジャブや左フックリードを突いてある程度の距離をキープしようと試みるものの、ぐいぐい入ってくるローマン選手のプレスを前に中に入られる展開が続いた試合スタート。
中に入られながらもスピードと正確性で上回るパンチを数多く出すことでなんとかペースとポイントを抑えていたエスカランテ選手でしたが、ローマン選手の強いパンチが入る場面も少なくなくローマン選手のプレスを明らかに持て余していました。
3回から無理に打ち合いに付き合う事は避けようとの意図が見え出しますが、ローマン選手のプレスに対処するために立ち上がりからオーバーペースだったエスカランテ選手の動きに徐々に疲れの色も見え始めると、ローマン選手の強いパンチが入る場面がより増えていきます。5回には右フックの相打ちからフォローされた左フックでピンチに陥ったエスカランテ選手。ローマン選手の左右フックを次々に浴びせられて一気に失速した場面はそれまでの流れからも絶体絶命の大ピンチに見えました。
しかし打ち合い、足を使い、そしてホールディングに逃れ必死にこのラウンドを凌ぎ、続く6ラウンド目を奪い返したエスカランテ選手のガッツは見事でした。
7回以降はまさにお互いの忍耐力を競い合うような一進一退の凌ぎ合いの連続。エスカランテ選手が正確なパンチをコンビネーションで集めるものの、驚異的タフさで耐えるローマン選手が反撃の強いパンチを決め返す流れの中、7回にボディでチャンスを演出し、8回には右フックからの怒涛の連打でノックダウンを奪い、最終ラウンドも正確なコンビネーションでローマン選手の動きを鈍らせたエスカランテ選手が苦しみながらも明白な判定を掴む勝利でした。

公式のスコアは97-92が1人、96-93が2人の3-0。シロート採点97-92エスカランテ。打ち急いでパンチの威力を欠きリズムを失うパターンは悪かった頃のエスカランテ選手を思い起こさせるものでしたが、底をついたかに見せたところからまだまだ残していたスタミナと闘志は見事でした。

エスカランテ選手は23勝(14KO)2敗。ローマン選手は28勝(20KO)7敗。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
勘違い (プリン)
2010-03-06 09:22:08
アルフレッド・エスカレラを思い出しました。

大好きでした
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Unknown (管理人)
2010-03-07 00:32:50
>プリンさん
エスカレラは昨年アルゲリョが亡くなる直前に公の場での写真を見ましたが今も元気そうでした。お腹出てましたが。
http://blog.goo.ne.jp/daisukebe_2006/e/4f49aab18a87f538c4aa7317d52ad1d9

ライルの方も現在も指導者として頑張っているそうです。
http://www.denverpost.com/search/ci_12537544

ボクサーの晩年が寂しいものになってしまう話は珍しくないだけに、往年の名選手の元気な姿ってのは嬉しいものです。
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