イスラエル・バスケス対アンヘル・プリオロ(2009/10/10)

フェザー級10回戦

元世界王者のイスラエル・バスケス選手(Israel Vazquez)が1年7ヶ月ぶりとなる復帰戦に登場。コロンビアからのアンヘル・プリオロ選手(Angel Antonio Priolo)との10回戦に9回TKO勝ちして戦線復帰を果たしています。(体格比較)

ラファエル・マルケス選手との壮絶な3連戦で負ったダメージを癒すための21ヶ月間のブランク後の復帰戦となったバスケス選手。
ちょっとパンチを貰うのが気になったものの、強いジャブ、右クロスで積極的に仕掛けていくバスケス選手がペースを握った試合立ち上がりでした。
しかし6連敗中でこの日が1年5ヶ月ぶりの試合だったプリオロ選手がバスケス選手の強い攻撃を浴びても全然怯んだ様子を見せずに淡々と自らのボクシングで対抗し続けます。
4回にバスケス選手の逆ワンツーで一瞬足元が怪しくなった場面があったものの、プリオロ選手の右のパンチがよくヒットしていて、バスケス選手から攻撃を仕掛けその攻撃は有効に見えるものの、プリオロ選手の右ストレートや右アッパーでの反撃が入る場面が徐々に増えていった3回以降はバスケス選手にとっては嫌な流れ。7回にはプリオロ選手の右のパンチで瞼を結構ひどくカットしたバスケス選手で、番狂わせの予感も漂った試合でした。(バスケス選手の傷ちょいグロ)
しかし最後はバスケス選手の底力が上回ります。パンチによるカットだったためか8回以降プレスを強めたバスケス選手。相変わらずプリオロ選手の攻撃が入る場面もあったものの9回に右ストレートでチャンスを掴んでからの一気の詰めで3度ダウンを奪った末のストップ勝利でした。
8回終了時までの公式のスコアは2人が76-76、1人が78-74。
攻撃をかなり強めたことで最後はスタミナが切れ掛かっていたバスケス選手でしたが、チャンスでの詰めの鋭さは見事でした。またこの人の持つ勝負強さってのもまたまた見せ付けた内容でもありました。

私の採点も78-74バスケスと見ていたものでしたが、自らが自らの手で付けていた4p差のスコアよりもずっとクロスした内容に映りました。
バスケス選手が錆付いていた、というよりもプリオロ選手が良かったように私には感じられた試合でした。

バスケス選手は44勝(33KO)4敗。プリオロ選手は30勝(20KO)8敗。

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Vazquez KOs Priolo(Francisco Salazar/fightnews)
Vazquez stops Priolo in 9(The Ring)
Israel Vazquez Rusty, Stop Priolo and Wants Chris John(Mark Vester/BoxingScene)
Israel Vazquez's Late KO Saves The Day(David A. Avila/The Sweet Science)
Israel Vazquez Makes Successful Return With 9th-Round TKO Over Angel Priolo, But Struggles(James Slater/EastsideBoxing)
“Fighting Words” – Vazquez-Marquez: Too Good For Their Own Good(David P. greisman/boxingscene)
写真
Photos: Israel Vazquez Overcomes Angel Priolo in Nine(boxingscene)

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