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ジェームス・カークランド対ホエル・フリオ(2009/03/07)

2009-03-08 13:40:48 | ボクシング
スーパーウェルター級10回戦

荒々しい強打で売り出し中の無敗のサウスポー、ジェームス・カークランド選手(James Kirkland)がコロンビアのナチュラルパンチャー、ホエル・フリオ選手(Joel Julio)と激突する大注目の一戦は米カリフォルニア州で行なわれ、カークランド選手が獰猛なアタックで終始圧倒する6回終了TKOで勝利しています。(体格比較)

カークランド選手の快勝でした。初回スタートから左ストレートで攻めまくるいつも通りの超攻撃重視スタイルでコロンビアの強打者を終始圧倒。フリオ選手も右ストレートやボディへの右アッパーなどの重さを感じさせる強打を返していくのですが、全く意に介する様子を見せずに攻めまくるカークランド選手。
強打を打ち込むために距離を作りたいフリオ選手が後退のステップを踏み、ロープ伝いに回り込もうと試みますがカークランド選手のアタックの勢いに圧され続ける苦しい展開が続きます。
3ラウンドにジャブのように打つ右ストレートを連続でヒットさせ、力のこもった右フック、左フックでカークランド選手を後退させる場面を見せたフリオ選手でしたが、直後にカークランド選手の左ストレートの反撃を浴びてペースを奪う事ができません。
立ち上がりから圧されっぱなしのフリオ選手にこの回あたりから疲れの色も見え始め、また初回にパンチでカットした右瞼からの出血に加え右目下の腫れにも悩まされていたフリオ選手は次第に追い込まれていき、6回終了後にギブアップして試合は終了しています。(試合終了時のフリオ選手の傷と腫れ)

強打者っぷりではフリオ選手が上回っていたようにも見えた試合内容だったのですが、カークランド選手の攻撃の勢いが勝りました。気合も入りまくりでした。
八方破れの突貫攻撃スタイルで突き進み、そしてこの日の熾烈な強打者対決をも圧勝して見せたカークランド選手。このままの勢いで行けるところまで突っ走ってもらいたいです。

Kirkland vs. Julio - CompuBox Punch Stat Numbers

カークランド選手は25勝(22KO)。フリオ選手は34勝(31KO)3敗。

試合のハイライト動画(youtube)


試合動画(megavideo)


Ring Life: James Kirkland Seg 1 (HBO)
Ring Life: James Kirkland Seg 2 (HBO)


Kirkland stops Julio!(David Robinett,Fightnews)
James Kirkland Batters Joel Julio For Six Rounds To Win(Mark Vester,Boxing Scene)
James Kirkland and Victor Ortiz Shine on B.A.D. Stage(Cliff Rold,Boxing Scene)
HBO Show Disappointment for Fans(Paul Strauss,EastsideBoxing)
Kirkland and Ortiz win big(Doug Fischer,The Ring)
写真
RECKLESS AND RELENTLESS, KIRKLAND STOPS JULIO(HBO)
Photos: Kirkland-Julio, Ortiz-Arnaoutis, Guerrero-Yordan(Boxig Scene)
Full Report: Kirkland-Julio!(Fightnews)
Ringside Report 03.09.09: Kirkland and Ortiz Win by Knockouts(Ramon Aranda,411mania)
March 7, 2009: James Kirkland vs Joel Julio - San Jose, CA / Alexis Cuarezma(Fightwireimages)

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4 コメント

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Unknown (Unknown)
2009-03-08 17:46:55
HBOのサイトで両者の試合前のツーショットを見るとカ―クランド選手の顔は鼻の鼻腔がつぶれて結構打たれた顔をしていたのに対して、フリオ選手は打たれたことがほとんどない綺麗な顔をしていました。
この写真を見てくぐってきた修羅場の数が違うことを感じさせました。
天才パンチャーフリオ選手をカ―クランド選手が攻め抜いて根負けさせるんではないかなと思っていましたが、想像どうりの結果でした。

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Unknown (管理人)
2009-03-08 21:31:31
>Unknownさん
両者の戦力を比較した際に、最も差があるのが世界戦を含む2度の敗北やリベラ戦での苦闘などを経験したキャリアの差だと、私は考えていました。(カークランドは世界レベルの相手は初めてと言っていいかと)
さらにパンチ力・ボクシングスキルの面でフリオ選手が上回るだろうと予想し、実際試合を見てもその通りだったのですが、カークランド選手の突進力がそれら他の要素を全て蹴散らしてしまう内容でした。
自分のやりたい事をやっているカークランド選手と、追いまくられているフリオ選手との違いからスタミナの減りも違いました。

いつコケてもおかしくは無い隙だらけのボクシングですが、フィジカルの強さを感じさせるボクシングが強化されてきているカークランド選手は以前よりも可能性が開けてきているかもしれません。
サントスあたりと今やれば結構可能性あるような気もするんですが・・・?
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Unknown (プクー)
2009-03-09 11:45:13
結果は予想通りでした。
フリオは素晴らしい逸材ですがカークランドの勢いに押されるとおもいました。
カークランドはジェフ・レイシーみたいにいくところまで突っ走るんじゃないでしょうかね。ご指摘のようにやや慎重なサントスあたりは勢いで倒してしまうような気がします。誰がカークランドを止めるのかが興味ありますね。
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Unknown (管理人)
2009-03-09 19:00:51
>プクーさん
このクラスは強い王者が揃っていますからねぇ。
ただ以前は誰とやっても(KOで)負ける可能性がある選手だと感じていましたが、フィジカルの強さ打たれ強さが相当なものになってきているので、そう簡単には負けない選手になりつつあるのかもしれません。
ただ一発カウンターで沈む可能性も相変わらずあるんですが・・・言ってる事が矛盾してますねw
ただ彼が今試合が最も面白い選手の1人である事は確実でしょう。頑張って欲しい選手です。
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