ホエル・フリオ対コーネリアス・バンドレッジ(2007/07/11)

スーパーウェルター級10回戦

22歳のしなやかパンチャー、ホエル・フリオ選手(Joel Julio)がコーネリアス・バンドレッジ選手(Cornelius Bundrage)に8回TKO勝ちしています。

フリオ選手の伸びのある強打が堪能できたストップ劇でしたが、同時にフリオ選手の悪い面も出た試合でした。
初回から飛ばしまくるフリオ選手。肩越しの右を主武器に左右の爆弾を次々に投げつけていました。上下への打ち分けも見事で、ナチュラルなパンチングパワーだけでなく攻撃のセンス、技術に天才的なものを感じます。
ただ、この日はやや攻め攻めになりすぎていた感じ。攻撃が一本調子で雑になる場面も目に付きました。
相手のバンドレッジ選手のジャブが結構ヒットしていて、かつフリオ選手が踏み込む時に放たれる狙いすましたシャープなパンチが危険なタイミング・角度で当たりかけたりしていて、見ていてちょっと危なっかしくも感じました。
とはいえ試合は終始手数と強打で上回るフリオ選手のペース。3回にダウンを奪って8回に強烈な右を決めてフィニッシュしています。

昨年喫した初黒星以来5連勝(4連続KO)としたフリオ選手。欠点も見えたこの日の試合でしたが、その天才的強打には惚れ惚れしちゃいます。
初の世界挑戦も目前でしょう。期待したいです。


フリオ選手は32勝(30KO)1敗。バンドレッジ選手は26勝(15KO)3敗。

Julio breaks down Bundrage!
ようつべ(Joel Julio vs. Cornelius Bundrage - Rd. 8)


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