WBO・WBAフライ級タイトルマッチ
統一フライ級王者のファン・フランシスコ・エストラーダ選手(Juan Francisco Estrada)がマカオのリングに登場。フィリピンからの全勝のミラン・メリンド選手(Milan Melindo)の挑戦を12回大差の3-0判定で退けて4月に獲得した統一王座の初防衛に成功しています。(体格比較)
互いにスピードのある攻撃をテンポよく繰り出し合った軽量級らしい好ファイトでした。
やや体格で勝る王者が左ジャブ左フックのリード、右ストレートで距離を上手くコントロールしていたように見えた試合展開。メリンド選手も左フックや左アッパーをカウンターで上手く当ててエストラーダ選手の足元を揺する場面なんかを度々見せるのですが、終始先手で攻めていたエストラーダ選手の的確なショットに一歩遅れをとる流れが続いていきます。
6回にはカットも負ってしまったメリンド選手。ほとんど互角に王者と渡り合うのですが、パンチの数と的確性で少しだけ上回られ続ける展開を打破できません。
10回終盤に接近戦で果敢に打ち合いを挑んだメリンド選手だったのですが、逆に王者の左右を正確に決められてしまった場面で一気にその戦力が削ぎ落とされてしまったように映ります。そして11回エストラーダ選手の右クロスでノックダウンを喫してしまい、最終回にも右で大ピンチに追い詰められた末になんとか最終ラウンド終了のゴングに逃れた最後でした。
公式のスコアは118-109が2人、117-109が1人の3-0エストラーダ。シロート採点117-109エストラーダ。
よく対抗していた挑戦者だったのですが少しづつ確実に上回れ続けるうちに疲弊して最後に突き放されてしまった試合だったでしょうか。中盤以降非常に有効に入っていたエストラーダ選手のボディブローも終盤に入ってその効果を増していたように見えました。
エストラーダ選手は23勝(17KO)2敗。メリンド選手は28勝(11KO)1敗。
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戦力のバランスのとれた良い選手ですね。旺盛な手数とそれを支えるスタミナがこの試合では印象に残りました。
現役の中ではメイウェザーの次に好きなボクサーです。
ボクシングに詳しいわけではないので何と言えば良いのか分からないのですが
とにかくカッコイイボクシングをする印象です。
軽量級は選手自体の数も少ないですし、彼らと日本人選手との絡み、ってのは結構可能性ある気がします。
メリンドは負けてしまったけど世界王者になる実力は既に持っていますね。
この辺りと日本人選手が試合をするところが見たい、井岡は将来的に試合してくれないかな?