アンドレイ・ツルカン対ユーリ・フォアマン(2007/12/6)

NABFスーパーウェルター級タイトルマッチ

ニューヨーカー同士で争われたNABF戦、ブルックリン出身の無敗の挑戦者、ユーリ・フォアマン選手(Yuri Foreman)とブロンクス出身の王者アンドレイ・ツルカン選手(Andrey Tsurkan)との10回戦は、挑戦者のフォアマン選手が10回2-1の判定(96-94x2,94-96)を制して新王者の座に就いています。

非常に良く動く足で左右へ動きながらジャブを放つフォアマン選手をツルカン選手が追い続ける10ラウンズ。試合終了まで両者が激しく動き続けた好ファイトでした。
試合前半はツルカン選手の激しいチェイスにやや分がある展開。フォアマン選手が2回に切った目尻の傷を気にしながら、やや消極的になる場面も見せていました。
しかし、フォアマン選手の素早いステップワーク、その動きの流れの中で踏み込んで放つジャブが試合が進むごとにその有効度を増していきました。
徐々にフォアマン選手を追いきれなくなる場面が増えていき、鋭いジャブに何度ものけぞらされていたツルカン選手の右顔面は大きく腫れあがっていきました。

フォアマン選手の攻撃と防御を連動させるステップワークが印象的でした。

フォアマン選手は24勝(8KO)。
KOの少ない戦績、ブルックリン出身、そのファイトスタイルなどでIBFスーパーライト級王者のポール・マルナッジ選手を思い起こさせる選手です。
ツルカン選手は25勝(16KO)3敗。

Foreman remains unbeaten!
Foreman outpoint's Tsurkan in New York
写真
Foreman Edges Tsurkan!
Photos: Yuri Foreman vs. Andrey Tsurkan