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ジョー・カルザギ対ロイ・ジョーンズJr(2008/11/08)

2008-11-09 15:18:29 | ボクシング
ライトヘビー級12回戦

元統一スーパーミドル級王者、ウェールズのジョー・カルザギ選手(Joe Calzaghe)と元4階級制覇王者のロイ・ジョーンズJr選手(Roy Jones Jr)が激突した注目の一戦はニューヨークMSGで行われ、初回カルザギ選手がダウンを喫したものの圧倒的な手数で終始ジョーンズ選手を圧倒し続ける大差の12回判定で完勝し、無敗のレコードを守っています。(体格比較)

カルザギ選手の強さを見せつける見事なパフォーマンスでの圧勝でした。
初回から積極的に前進し右のジャブ、左ストレートで攻め立てたカルザギ選手でしたが、米国初登場となった4月のホプキンス戦と同じく初回にいきなりダウンを喫してしまいます。ジョーンズ選手の右のパンチを浴びて膝から崩れ落ちた姿からはダメージが感じられたのですが、手数を集める反撃でピンチを切り抜けたカルザギ選手。
この初回のノックダウンの場面のような、鋭く力強い右ストレート、左フックに可能性を感じさせたジョーンズ選手の攻撃だったのですが、圧倒的な手数で攻め立てるカルザギ選手の攻撃にジョーンズ選手が徐々に飲み込まれていきます。
とにかく良く出るカルザギ選手の攻撃。ただ速いだけのパシャパシャパンチに加えて強く正確な左ストレート、右フック。
強いパンチ軽いパンチそれぞれをミックスさせる攻めは、それぞれの攻撃をより効果的に生かす相乗効果をも生んでいたようにも感じられました。
7回にジョーンズ選手が左目尻をカットして激しく出血した影響もあってか、中盤以降はほぼワンサイドの内容。ジャッジ3氏がいずれも大差の118-109とスコアしたカルザギ選手のワンマンショーでした。

ノーガードで挑発したり、パンチを喰った場面での効いてないアピールなど、カルザギ選手の過剰にも思える再三のアピール行為からはロイ選手に対する意識の強さが透けて見えたような気がしました。
スーパーミドル級を完全制覇した後、米国に乗り込んでホプキンス、ジョーンズJrの両ビッグネームを倒してその実力を証明したウェールズの雄。
今後どのような形でキャリアを締めくくるのか、注目です。

CompuBox Stats: Calzaghe Hits Record Numbers on Jones

COMPUBOX
Calzaghe total punches: 344/985
Jones total punches: 159/475

Calzaghe total jabs: 120/362
Jones total jabs: 12/149

Calzaghe power punches: 224/623
Jones power punches: 147/326

カルザギ選手は46勝(32KO)。ジョーンズ選手は52勝(38KO)5敗。

ボクシング ジョー・カルザゲ vs ロイ・ジョーンズJr(ダイジェスト)


Calzaghe busts up Jones!
Joe Calzaghe Wins, Dominates and Punishes Roy Jones Jr.
Calzaghe to consider future
Calzaghe retains light heavyweight title by demolishing Jones
この試合で引退?とも言われているカルザギ選手が今後について言明を避けた、との記事CALZAGHE TIGHT-LIPPED OVER RETIREMENT
America, Roy Jones, Finally See Best of Joe Calzaghe
Calzaghe v Hopkins: Round by round
ROUND-BY-ROUND: CALZAGHE VS. JONES
Perfect: Calzaghe dominates Jones to go out a winner

+++11/10+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
Former champ Lewis says Calzaghe should follow his lead and retire on top
レノックス・ルイス氏「ジョーは倒すべき相手全てを倒し、これ以上証明する事は無い、だから彼は引退した方がいい」
カルザギは試合前この試合が最後だと言っていたが、試合後は言明を避けている。
カルザギの元プロモーター、フランク・ウォーレン氏はカルザギに証明することが残っていなくても彼がまだ戦うと信じている。
デビッド・ヘイ選手「ビッグペイデーを追うよりも無敗のレコードを守ったまま引退するべきだ」
KESSLER GUNNING FOR CALZAGHE REMATCH
カルザギ選手に昨年敗れている現スーパーミドル級王者ミッケル・ケスラー選手がカルザギ選手との再戦を求めているとの記事。ライトヘビー級に上げる事も厭わないとはケスラー選手。
カルザギ選手はジョーク混じりに「ケスラーとホプがやったらいいんじゃないの?プロモートするよ、んで解説するわw」
CompuBox: Calzaghe vs. Jones Statistical Breadown
Joe Calzaghe vs. Roy Jones Jr: Post-Fight Report Card
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
写真
Photos: Joe Calzaghe Dominates Roy Jones Jr. in New York
CALZAGHE PUTS JONES TO REST
The Fight in pictures
カルザゲ ジョーンズJr下し無敗記録を伸ばす

ロイ・ジョーンズJr対フェリックス・トリニダード(2008/01/19)
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10 コメント

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地味強ヨーロッパ旋風? (スキー)
2008-11-09 16:04:24
これでカルザゲが現状、このあたりのクラスで
最強ということになるのでしょうか
 ロイの動きをトレースした様な動きは挑発以上に
パンチ強弱や距離を詰める上でいいアクセントになってたと思います。アメリカ進出を意識した上での
ショウマン精神かもしれませんが幅が広いですね
 ロイは全盛期の運動能力に頼ったスタイルをガード主体の省エネスタイルでカバーしきれなかった印象。瞬間最大風力的なハンドスピードには目を見張りましたが、フットワーク、ボディワークを含めたスピードには衰えを感じました。

管理人様
このサイトに書き込んだコメントを自分のブログでも
使ってよろしいでしょうか?
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Unknown (管理人)
2008-11-09 16:54:28
>スキーさん
パブリクに完勝した帝王ホプ選手に勝ってますからね。現在のライトヘビー級のトップに立っているのはカルザギ選手、って事になってしまうんでしょうね。
ドーソン選手もいい選手ですが、遊ばれちゃいそうですし。

ロイ選手に結構肩入れしながら見ていた試合だったのですが、カルザギ選手の矢継ぎ早の攻撃に対応するのがやっと&対応しきれない場面の連続でみるみる体力を奪われていったのが印象的でした。
強いですね。>カルザギ

スキーさんの書き込みをご自分のブログで使用、って事でしょうか?
なんの問題もないと思います。
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Unknown (b.f)
2008-11-09 17:24:39
sミドル級でケスラーを退けた試合は見事でしたが
今回の試合をもってライトヘビー級最強とか、カルザギの強さを云々言うのはちょっと違うと思いますが・・・。
中盤からはもう、カルザゲ自身も衰えが来てるのか?、衰えきったロイにダメージを与えないように気を使ってるのか?と思えるような試合運びでしたので。
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Unknown (管理人)
2008-11-09 17:33:41
>b.fさん
おっしゃる事はよく分かります。私も彼がLH級最強、と言い切るには抵抗ありますw
今日の試合もザギ選手の強さを感じると共にロイ選手の衰えを強く感じさせる内容でしたし。
ただライトヘビー級の他の面子を眺めてみるとカルザギ選手、ホプ選手に対抗できる選手って正直見当たらない気がするんですよねぇ。
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少々言葉たらずでした (スキー)
2008-11-09 18:49:07
ボクシングに三段論法は通用しないということを
承知した上で、あえてベストをあげるなら?
 という話なので「最強」という言葉を持ち出すのは
早すぎたかもしれません。
 しかし、ホプキンスがパブリックに完勝したことで
ホプVSザゲの高齢ファイトも説得力を増すのではないかと思いました。
 この試合も結果をみると戦力にかなりの開きはありましたがかつてのPFPであるジョーンズが現役をアピールしている以上やらないわけにはいかない試合だったのかなと思いました。
 

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Unknown (管理人)
2008-11-09 22:34:35
>スキーさん
ホプ選手が現役バリバリのパブ選手に勝ってその強さを見せ付けましたが、パブ選手は現ミドル級王者。(試合はライトヘビー級)
ってのがパブ対ホプ戦の見方を微妙にさせる面もありますよね。
ホプ、ザギ、両者とも現時点で相当強い、と私は思っていますが。

ロイ選手は俺たちの時代の最も偉大なボクサーだから、と対戦相手にロイ選手を選んだ理由を述べていたカルザギ選手。
ロイ選手へのリスペクト、畏怖の念が強いからこそ、過剰にいきがって強がって見せていた試合中のパフォーマンスだったのかなとか感じました。(妄想?w)
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Unknown (プクー)
2008-11-09 22:50:07
時がかなりたちましたが
カルザキがここまで無敗で
最強を誇ったロイやホプキンスにまで勝ってしまうとは誰も予想できなかったのではないでしょうか。
ジョー小泉氏ですら初期のカルザキはへぼ王者扱いでした。
最強なのかどうかはわかりませんがカルザキ自身も高齢だしほぼ戦いつくした感があります。たしかこれがラストファイトみたいなこと言ってませんでしたっけ。

モハメド・アリがヘビー級の戦い方を変えたように
重量級でこういう軽打と回転力を交えた独自のファイトスタイルを築いた彼は超リスペクトされるべき巨人ですね。
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Unknown (タモリファン)
2008-11-10 00:07:07
1Rのダウンは思わず、おぉー!と声をあげてしまいました。
もしかしたらと、思ったのですが結局ロイは負けてしまいましたね。
昨日のロイはかつての彼とは別人でした。
しかしこの試合を見るとホプキンスの凄さが際立ちますね。
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Unknown (管理人)
2008-11-10 00:09:56
>プクーさん
>ほぼ戦いつくした感があります
本当にもう相手が見当たらない気がしますね。
カルザギ選手の名前に見合うだけの相手が見つからずこのまま引退、って事になりそうな気もします。
本場米国で地盤を築いたばかりで引退してしまうのは残念な気がしますが・・

とりあえず進退についてはまだはっきりとした意思を表明していないようなのでしばらく注視します
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Unknown (管理人)
2008-11-10 00:15:07
>タモリファンさん
私も初回のあのダウンシーンにはびっくりしました。ロイ選手の強いパンチが度々決まっていた序盤戦はかなりスリルのある展開で痺れました。
ただピンチで攻勢を強めたザギ選手はやはり流石でしたね。
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