セレスティノ・カバジェロ対ダウド・ヨーダン(2010/04/10)

WBA暫定フェザー級王座決定戦

統一スーパーバンタム級王者のセレスティノ・カバジェロ選手(Celestino Caballero)がフェザー級に進出。インドネシアの新鋭ダウド・ヨーダン選手(Daud Cino Yordan)と空位の暫定王座を争った一戦は米フロリダ州で行われ、カバジェロ選手が圧倒的な力を見せ付けるワンサイドの12回判定を制して2階級制覇に成功した一戦でした。(体格比較)

カバジェロ選手の見事な内容での2階級制覇達成でした。
初回から圧倒的な手数でインドネシアの新鋭を寄せ付けません。長いジャブやビュンビュン振り回す左右でのボディブローなどを矢継ぎ早に繰り出すカバジェロ選手の攻撃に対し、よくカバーしながらパワーを感じさせる右クロス、左フックを返していたヨーダン選手の攻めは決して悪いものには見えないのですが、とにかくカバジェロ選手の手数が多すぎました。
ヨーダン選手のパワフルな攻撃を上手く身体を逃がしてパワーを殺す上手さもさることながら(2回のダウンシーンも上手さが光っていました)、まともに食っても全然怯まないタフさ、ハイテンポなボクシグを最後まで持続させていたスタミナといったフィジカル面での強さも相変わらず凄かったです。

最終12回にノリノリでコンビネーションを打っていた場面でヨーダン選手の左フックを浴びて大きくバランスを乱す場面もあったもののダメージは皆無に見えたパナマ人。
終始リラックスしつつ、長い腕のしなりを生かした威力十分の攻撃を連続で出し続けるカバジェロ選手。やはり強いと印象付けるには十二分の内容で、よく頑張っていたものの一方的に打ち据え続けられるヨーダン選手が気の毒に感じてしまうほどの圧勝劇でした。

CompuBox Stats: Caballero-Yordan


カバジェロ選手は34勝(23KO)2敗。ヨーダン選手は25勝(19KO)1敗。

写真
Berto Breaks Down Quintana!(Scott Foster/Fightnews)

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