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ティモシー・ブラッドリー対ファン・マヌエル・マルケス(2013/10/12)

2013-11-01 13:51:51 | ボクシング

WBOウェルター級タイトルマッチ

2階級制覇王者のティモシー・ブラッドリー選手(Timothy Bradley)に40歳になった4階級制覇王者ファン・マヌエル・マルケス選手(Juan Manuel Marquez)が挑んだウェルター級戦は米国ネバダ州ラスベガスで行われ、ブラッドリー選手が12回2-1判定を制して王座防衛に成功しています。(体格比較)

じわじわとプレッシャーは掛けるもののカウンター狙いなのか手数が少なく見えたマルケス選手に対し、ハンドスピードに乗った左右を飛ばすブラッドリー選手がペースを奪ったように見えた試合立ち上がり。ブラッドリー選手の攻撃に対し狙うマルケス選手の左フック・アッパーのカウンターが決まる場面もあるのですが、すぐに返されるブラッドリー選手の反撃もあってマルケス選手はペースを掴めません。
ブラッドリー選手の素早い動きに対してなかなか強いヒットを奪えずフラストレーションを募らせている様子も見せます。
要所で効果的に決まっていた左ジャブや、体ごとぶつけるようなショートの左フックなどのブラッドリー選手の攻めに対しペースを失うラウンドをずるずると重ねてしまっていたマルケス選手。試合終盤は攻勢を強めてペースを引き寄せかけもしたのですが、2回や10回に右フックでよろめいた場面や試合終了直前に左アッパー、左右フックであわやノックダウン、という場面のように決定的な場面も作られたマルケス選手が完敗を喫した、という風に私には見えた試合内容でした。

CompuBox: Bradley's Jab and High Activity The Keys

Jabs,Powerpunches,Punchzone


公式のスコアは115-113、116-112ブラッドリー、115-113マルケスという2-1ブラッドリー。シロート採点116-112ブラッドリー。
攻撃と防御、そのギリギリの最後の部分で両者のスピード差が出てしまって、マルケスの攻撃は決まらず、ブラッドリーのパンチが当たるという流れに見えた試合。試合終了間際の最後の場面がまさにそれで、試合トータルでの印象もこの場面に凝縮されていました。

ブラッドリー選手は31勝(12KO)1NC。マルケス選手は55勝(40KO)7敗1分。




Bradley Retains Welterweight Championship with Split-Decision Nod over Marquez(Kevin McRae/bleacherreport)~117-111ブラッドリー
Bradley edges Marquez by split decision: live round-by-round updates(Lem Satterfield/RingTV)~118-110ブラッドリー
Bradley tops Marquez; Salido knocks out Cruz(USA TODAY)~115-113ブラッドリー
Bradley wins decision over Marquez(Scott Christ/Bad Left Hook)~115-113ブラッドリー
Timothy Bradley vs. Juan Manuel Marquez: round-by-round recap(John Cherwa/Los Angels Times)~116-112ブラッドリー
BRADLEY VS. MARQUEZ ROUND-BY-ROUND(Ben Thompson/FIGHT HYPE)~116-112ブラッドリー
Bradley vs Marquez live results: Round 12 - Timothy Bradley wins by split decision(Brent Brookhouse/SB Nation)~115-113ブラッドリー
Bradley outboxes a great in Marquez(Dan Rafael/ESPN)~115-113ブラッドリー
Harold Lederman(HBO)~117-111ブラッドリー


公式スコア詳細

・ジャッジ3名の支持を受けたラウンド:ブラッドリー(4)、マルケス(1)
・ジャッジ2名以上の支持を受けたラウンド:ブラッドリー(5)、マルケス(7)
最終的にマルケス勝利とスコアしたフェルドマンさんのスコアですが、全てのラウンドでフェルドマンさんと同じ採点をしているジャッジがいる。つまり2名以上の支持を受けたラウンド=フェルドマンさんのスコア。
Bradley vs. Marquez - Post-Fight Scorecard Analysis

この試合内容でスプリット? マルケスの勝ちとみたジャッジがいる? とか私も感じましたが、スコアの内訳をみるとなるほどこういうことだったのかと深く納得。クロスしたラウンドが多いとこういうことが起こってしまう、これは十分理解しているつもりでいても、やっぱり採点結果を聞いた瞬間はおかしい・ハァ?と思ってしまいます。
とても面白い(興味深い)です。


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4 コメント

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Unknown (管理人)
2013-11-03 17:31:52
>Ike Quartyさん
年齢、ウェイト、その両方がマルケスに悪影響を及ぼしていたように見えました。
もうやり残したことはありませんし、ここいらがいい潮時のようにも思えますが、まぁそれは本人が決めることですか。

>睡眠不足さん
パンチがないのが痛いすよね。
ただ最近は以前抱いていたイメージよりもパンチの強さを感じる場面も増えてきている気もします。
スピードに任せたビュンビュン振るパンチは当たれば結構強いと思います。

>Gさん
パッキャオとブラッドリーは、結果は意味不明なものでしたが、パックがこれ以上ないぐらいの差を示してブラッドリーを上回った試合。
ってのがすべての人達の共通の見方でしょう。
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Unknown (G)
2013-11-03 13:32:53
両者がキャリアスタートした階級は3つ違いだから本来は相当厳しい体格差なんですよね。
ブラッドリーがコンディションよく動けるウエイトに対してマルケスは明らかにウェルターは重いですからよくやったほうですね。

もちろんさらに小さいパッキャオが勝ちに等しい内容だったのはもっと評価されてもいいかと。
返信する
Unknown (睡眠不足)
2013-11-02 21:58:33
ブラッドリーは本当に魅力がないですよね。
リゴンドー然り、ものすごく負けにくい選手なんでしょうけど、
危機察知能力が高いだけではプロとしては寂しい。

何年観戦しても、素人丸出しの感想で申し訳ないのですが、
自分はプロの殴り合いが見たいです。
返信する
Unknown (Ike Quarty)
2013-11-01 21:58:23
ブラッドリーはバランスも良くていい選手なんでしょうけど、世界戦レベルの相手ではKOを狙えるパンチ力はないんですよねー、
そのあたりが魅力を感じないんです。カードを見た瞬間に12Rを覚悟みたいな。
ただ試合運びは相当クレバーなので、メイと試合するとどういう戦術を立てるのかは興味はありですが。


一方のマルケスには下半身が追い付いてなかったですね。
年齢からか、ウェイトからか、個人的にはライトからスーパーライトが適正と思います。
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