2月11日(水・祝)
釧路湿原国立公園・鶴居村とその周辺を主なフィールドに
環境省・釧路自然環境事務所が主催する
子どもパークレンジャー「釧路湿原でタンチョウ博士になろう!」
が開催されました。
「子どもパークレンジャー」(略称JPR:Junior Park Ranger)は
環境省レンジャー(自然保護官)と一緒に国立公園などにおいて
自然観察や自然解説による自然環境学習を小・中学生に体験してもらうプログラムです。
自然保護の大切さや自然とのつきあい方、また生き物に対する思いやりの心など
豊かな人間性を育むことを目的としています。
今年は参加者27名が
自然保護官に子どもパークレンジャーとして任命され
タンチョウ博士を目指して、タンチョウについて学び・調査を行いました。
まずは
そもそもタンチョウとはどのような生き物なのか?
を学ぶことからスタートです。
講師は、タンチョウコミュニティの音成邦仁さん。
タンチョウの身長や体重、食べ物などなど
自分たちと比べることで、タンチョウが大きな生き物だと気づきます。
続いて、幌呂小学校の給餌場へ。
およそ60年程前から、絶滅寸前だったタンチョウへの給餌が
まさにここではじまったと言われている場所です。
続いて訪れた幌呂中学校には、タンチョウが!
双眼鏡を使って、じっくりと観察します。
音成さんの解説で、タンチョウの行動とその理由がよくわかります。
午前中の最後は、展望台から釧路湿原を望みました。
環境省の渡邊レンジャーの解説のもと
釧路湿原の広大さ、そしてその環境の特長を自分の目で確かめます。
温根内ビジターセンターでおひるごはんを食べたあとは
レンジャーについて、タンチョウの調査のお仕事です。
高学年チームは、渡邊レンジャーと湿原の淵に沿っての調査です。
多様な生き物や人の様子を確認しながら進んでいきます。
途中で、湧水の温度もチェックすると、およそ3度。
全てが凍るはずの環境で、
生きていくために必要な水が湧いてくるこの場所には、たくさんの生き物が集まります。
一方、低学年チームは
小林アクティブレンジャー、てしかが自然学校の萩原さんと一緒に
スキーを使って新釧路川沿いの右岸堤防を調査にでかけました。
途中に、湿原で暮らすタンチョウにも遭遇しました。
天候に恵まれ、青空の下での任務となった子どもパークレンジャーでした。
本物のタンチョウに出会い、その暮らす環境について調査を経て
みんな、タンチョウ博士になれたでしょうか?
タンチョウの専門家から
そして、国立公園の環境を守る環境省のレンジャーから学んだことを
お友だちや家族との日常で、ぜひ生かしてください。
プログラムとしての子どもパークレンジャーの任務はこれで終了ですが
これからも
タンチョウのこと、釧路湿原のことを伝える子どもパークレンジャーでいてください!
子どもパークレンジャー事務局 大雪山自然学校 木村
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