NPO法人 大雪山自然学校

所在地:〒071-1404 北海道上川郡東川町西4号北46番地 TEL/FAX:0166-82-6500

足跡と、その先

2009-03-31 13:07:48 | その他の事業
<こどもキャンプ最終日>


キャンプ最終日は、
午前中に昔遊び体験。昼食後、屋内にてクラフト体験(木製の鳴子を作成)というプログラムだった。


「昔遊び体験」では、地元の物知りおじいさん(小林さん)が子ども達に様々なパターンの鬼ごっこ、竹とんぼ、新聞で紙鉄砲、など昔懐かしい遊びを紹介し、スタッフ・子ども達全員が楽しむことができた。みんな小林さんの話を食い入るように聞いている。普段の生活で使っている新聞紙や竹串を使って遊ぶことで、子ども達は身近にあるものを利用して「遊ぶものを自分で作り出す楽しさ」を感じたのかもしれない。

午後のクラフト体験では、キャンプの思い出に木製の鳴子を作り、こども達はそれぞれ思い思いに絵や言葉を鳴子に書いていた。私の座っていた子は、薪割りをしている絵やスノーモービルを描いていて、一生懸命ペンを走らせている彼を見てなんだか嬉しくなった。このキャンプが終わって時間がたっても、鳴子を見たときにキャンプで楽しかったことを思い出してくれたらいいな。

その後、閉会式をして子ども達と最後のお別れをした。藤原さん(まめちゃん)と伊藤君(がっくん)は駅まで見送ることになった。私と大関さん(ゼッキー)は閉会式をしたこの場所でお別れ。ワゴンに乗りこむ子ども達を見送った。


静まり返ったクラフト体験の会場に戻ると、無事に終えたことの安堵感と疲労感で、ホッと溜息がでた。


貸切のスキー場でソリ滑りをしたり、鶏舎で卵取りをしたり、初めての寝袋で寝たり、初めての経験ばかりでイベント目白押しの充実したキャンプだったと思う。


<研修・こどもキャンプを終えて>

今回の研修プログラムを通して、
農村の仕事を知識と共に現場で知ることができ、また、子ども達への接し方の難しさと楽しさを体感することができた。キャンプの合間に子ども達とカケッコをした時、私は手を抜いてゆっくり走りわざと負けた。すると子どもが「たかゆう、子どもだからってわざと負けたしょ~!」と不満気な顔で一言。


・・・衝撃だった(笑)


子どもは大人をよく見ている!勝てばいいというものではなく、自分が全力で、本気で走らなければ見抜かれてしまう、と痛感した。
その後の二回目のカケッコでは、一切手を抜かず本気で走ることにした。本気で走って、負けたこども達は素直に楽しんでいた。「子どもならたぶんこうだろう」という子どもに対する考えと、実際に接する子どもの感じ方のズレが新鮮だった。


この九日間の研修で、たくさんの「人」との出会いがあった。
実際に田舎で暮らしている人たちとの出会い、「こどもキャンプリーダー」「田舎暮らし」というキーワードで集まった仲間(研修生)との出会い、この企画をコーディネイトしてくれた、個性的なねおすスタッフ(時にとばじー、よっしー)との出会い。

いろんな人とのかかわりの中で、研修前までは考え付かなかった「農」に対するイメージや生きかた・働き方の多様性を改めて知ることができたと思う。

本当に充実した九日間だった。ありがとうございました。




高野悠己(たかゆう)

はっちゃけ春キャンプ 本番!

2009-03-30 09:38:10 | その他の事業




研修中の今日、いよいよ子どもキャンプ”はっちゃけ春キャンプ”が始まりました。午前10時頃札幌、旭川、そして地元東川の各地から子どもたちが到着。
当初は子どもたちのテンションの高さに圧倒されかけましたが、すぐにうちとけることができました。




一日目はレクレーション、ソリ滑り、ファームレラでの農業体験などの主に野外活動が中心でした。なかでもファームレラでは、養鶏場にいって卵を収穫したり、鶏にエサやりをしたりと貴重な体験をさせてもらいました。(その卵は夕食時においしく頂きました。)



そして、その後はみんなで焚き木拾いのお手伝いをしたりしました。夕食の頃には子どもたちもすっかりリラックスしている様子でした。



二日目は”農業に挑戦の日!”ということで「発信ランド」という農業体験施設に行って越冬野菜の収穫をしました。…収穫といいますが実際は発掘でしたが(笑)。



堀り始めこそ子どもたちもシャベルの争奪戦を始める有様でしたが、野菜たちも負けじと地中深くに隠れていたので、結果的には大人が土を掘り、子どもたちは泥まみれになりながら今度は野菜の争奪戦、といった様子でした。



その後はスノーモービルに乗せてもらったりポニーや羊と触れ合ったりして過ごしました。また、薪割りにも挑戦しました。最初は子どもたちに鉈が扱えるのか?!と不安でしたが施設の方のご指導もあって次第に上手にできるようになっていました。
子どもの成長の早さには驚かされてばかりです。



昼食では収穫したばかりのじゃがいもをじゃがバターにしたり、昨日拾った焚き木で焼いたパンを食べたりしました。



午後からは再びファームレラに行って昨日に比べるとより本格的な林務作業をしました。具体的には、他の木の成長を阻害する枯れた立ち木をノコギリを使って伐採するといった作業です。木を倒してからも運びやすい大きさに切ったりとハードな作業でしたが、自分たちで立ち木を薪にするというなかなか出来ない体験をすることができました。



この日の夕食は、班ごとでカレーづくりということで、初めて包丁を握った子どもも多かったと思います。それでも手を切ったり、カレーがスープ状になったりする班もなく予想以上にスムーズにできました。
私もこの頃には子どもたちの性格や個性が把握できるようになってきました。




三日目は昨日の疲れもあってか、子どもたちも起床時間までは大人しく寝ていました(笑)。この日は昔遊び体験やクラフト体験をしました。クラフトで作った鳴子はいいお土産になったことでしょう。絵を描く子もいればみんなのサインを集める子もいたりと多種多様な出来になっていました。



その後閉会式を終え、いよいよ解散の時間。嬉しかったのは「また来たい」とか「また来てね!!」と言ってくれる子がたくさんいたことです。今から5年後、10年後に子どもたちがどのように成長しているかが楽しみです。




この三日間では、多くの人たちを通してさまざまな経験が出来ました。また、子どもたちから気づかされることも多く自分の価値観や視野も多少は広くなったのかな、と感じたりもしています。



今回お世話になった皆さん、本当にありがとうございました。



田舎で働き隊 伊藤 岳



キャンプ準備

2009-03-30 09:09:37 | その他の事業
3月26日 晴

研修二日目。
昨日は研修でお世話になる方々との挨拶や、フィールドの下見が主な作業であった
が、今日は名札や記念バッジの作成および食糧の買い出し,パッキングを行い、
本格的なキャンプの準備を行った。

私は働き隊のメンバー、伊藤君と大雪山自然学校職員の鳥羽さん(とばじー)と
食糧の買い出しを行ったが、たかが2泊3日とはいえ、スタッフを含めた30人分の
食糧は目を疑うばかりの量であった。

キャンプに参加する子供の中には食材アレルギーがある子供もいるので、食材選択
には十分な注意を払ってはいたが、たとえばりんごアレルギーの子供はバラ科の食
物全部がNGなので桃系もダメと鳥羽さんに指示を受け、カートに積んであったメ
ニューの一部、フルーチェ・ピーチを柑橘系に変更する。ここで常に自然に接して
いるプロの姿を垣間見た気がする。

大型カート3台に食料を満載し、いざレジへ。
周りからは何事かとジロジロ見られるが、これも仕事。あえて無視。


その間、同じ働き隊のメンバー高野君と紅一点の藤原さん(マメちゃん)は子供に
渡す記念バッジや名札の作成。

その後、各日程毎に買ってきた食糧をパッキングしたが、ここではプロのパッキン
グの技やノウハウを僅かではあるが修得することができた。

パッキングが終わり、最終日に子供たちへ渡す記念バッジに日付を書き込んだり名
札の作成を支援し、最後は教育大から支援に来て下さる方を交え、最後のミーティング。

スケジュール確認やイベントの詳細はもちろんのこと、真駒内での研修にあった子
供に対する接し方などについて、最後の注意を受けた。


明日からはいよいよ本番。
子供への接し方もあらゆる場面を想定したイメージトレーニングも万全。
4日間の研修が試される日が始まる。

大関 洋志(ぜっきー)

田舎で働き隊 現地実習 1日目

2009-03-26 15:05:40 | その他の事業
3月23日から始まった「田舎で働き隊」研修プログラム。
札幌にて田舎暮らしをしている方々の話や講義を聞かせていただいて勉強した後、
東川町に移動し、現地での研修が始まりました。

3月25日、東川町1日目。
初日にふさわしい晴れやかな朝。
北海道一高いといわれる旭岳がきれいにはっきりと見え、
真っ白な雪景色が広がり、気分は爽快でした。

鳥たちのさえずりを聞き、りすやきつねなど、
普段の生活ではなかなか見ることのできない動物たちを見つけては
興奮しながら、28日から始まるキャンプの下見をしました。

その後、シーズンが終わったスキー場を貸しきってそりすべり。
リフトが動かない為、そりをひきながら歩いて頂上を目指す研修生たち。
やっとの思いでそりに乗った時には風を切りながら一気に滑り降りる。
現地の下見と称しながらも、
まるで子ども時代に返ったようにはしゃぐ大人たちでした。

続いて養鶏場の下見としてファームレラへ移動。
汚れるからといって借りたウィンドブレーカー。
赤やオレンジのウィンドブレーカーを着た研修生たちを見て
にわとりたちは大興奮。
それとは逆にひよこたちはちょっぴり緊張気味。
家の中に入ったり隠れたり・・・
たくさんのひよこたちが仲良く暮らしていました。
ひよこは半年ほどでにわとりくらいの大きさになるそうです。
元幼稚園教諭をしていた私にとっては、人間の子どもたちの成長に
比べると格段に早く成長をするひよこたちに、とっても驚きました。
いつまでもかわいいかわいいひよこのままでいてくれたらいいのになぁ・・・

また、養鶏場周辺には、カラマツ林が広がっていました。
森林伐採が環境問題に影響していると言われている今日ですが、
手入れもせずにそのままにしておくという事こそが
環境問題になることをはじめて知りました。
時を見て、無駄な木を切る事で、他の木にその分栄養を与えることができ、
そうすることでよい林を作ることができるそうです。

この研修に参加する前まで知ることのできなかったことを
体験し、実際に農村で働いている方の話を聞くことで、
研修1日目ではありますが、東川町のイメージを膨らますことができました。
これからの研修、どんな楽しいことが待っているのか、楽しみです。

             田舎で働き隊研修生  藤原しをり (マメ)

早春の森林カンジキツアー

2009-03-10 09:49:24 | その他の事業


3月8日(日)に上川南部森づくりセンター主催で
早春の森林カンジキツアーを行ないました。
この日の開催地は東旭川町の「21世紀の森」。

前日までの雨と強風の影響で締まった雪の上を、春を探しながらの散策です。
木々の新芽が目立ち春を感じさせる森の中には、
シカやクマゲラの食痕や動物の足跡がたくさんありました。
しかし何といってもこの日に目立ったのは、エサを探すエゾリスの足跡!
実物のエゾリスをみた参加者もいましたね。


クマゲラの開けた木の穴の中には・・シラカバの雄花でしょうか?
しっかり他の動物がエサの貯蔵庫として使っていました。

森に住む生き物の生活、自然の不思議を発見しながらたどり着いた
この日の目的地が樹齢700年といわれる巨大なミズナラ。何と幹周は6mも!
参加者からは思わずため息がでるほど堂々とした姿でした。
    



午前の散策が終わった後は、野外で花炭づくりをおこないました。
どんぐりや松ぼっくり、ウバユリの花の形をそのまま残した炭づくり。
花炭と一緒に芋を焼く参加者も

お昼にはすっきり青空も見えて暖かな春の日差しを感じました。

日曜日の、春を感じる一日でした。


                    さわべ

めだま

2009-03-07 17:46:10 | スタッフ日記
プログラムで使う材料を作っていました。

黒い●と白い○、それが2つあるだけで
不思議と目玉に見えるものです。

さてさて、目玉が出来るとなぜか他の部分も
顔の一部に見えてきます。
目玉の下には・・口と蝶ネクタイ!?

みなさんには何に見えますか?

          
             さわべ

【お知らせ】旭岳スノーシュートレッキング3月催行予定日

2009-03-03 15:08:06 | 大雪山国立公園:旭岳・天人峡情報
    



日本でトップクラスの雪質を誇る旭岳のシルキースノーを踏みしめながら、
旭岳姿見の池園地をスノーシューで歩きませんか?
静寂の山々・・巨大なすり鉢火口・・
そして旭岳の鼓動を感じさせる地獄谷噴気口!
冬でしか味わえない!大雪山の自然が待っています。


■旭岳スノーシュートレッキング

3月の催行日をお知らせします。
3/4,3/7(午前),3/9-3/13,3/15-3/24,3/30

半日コース:9:00~12:00 13:00~16:00(旭岳温泉 現地集合解散)
1日コース :9:00~17:00 (旭川駅集合解散 現地まで無料送迎有り)

上記の日程は、まだ予約に空きがございますのでぜひご参加下さい。
※料金など詳細はこちら

<お問合せ・お申し込み>
NPO法人ねおす「大雪山自然学校」担当:沢辺
電話/FAX:0166-82-6500
携帯:080-3262-9342
Mail:daisetsu@neos.gr.jp

流氷

2009-03-01 17:10:13 | スタッフ日記

2月の終わりに流氷を見に網走に行ってきました。
流氷をはじめてみたのは、北海道に住んだ最初の年の冬。
その時よりも今年は少ない印象を受けましたが・・・

それでもやはりすごい迫力でした!

5年ぶりにみた遥か北の海からの贈り物。
流氷を見てると海のつながりを実感しますね。

流氷が来る環境・・大事にしていきたいなぁと感じます。


            さわべ