NPO法人 大雪山自然学校

所在地:〒071-1404 北海道上川郡東川町西4号北46番地 TEL/FAX:0166-82-6500

贅沢な時間

2005-05-29 22:05:56 | スタッフ日記
5月29日(日)
 今週末に東川のキトウシで行なわれた「くらし楽しくフェスティバル」に私たちもブースを出しました。活動紹介の他、大雪山自然学校流くらしを楽しくするツールとして、「自分焙煎コーヒー」と「ミツろうそくづくり」体験コーナーを設けました。
 焙煎コーヒーは、「手間ひまかけて自分で作る贅沢な時間」をキャッチフレーズに、生豆を選ぶ、焙煎、挽く、淹れるの過程を全てお客様ご自身でやっていたきました。20分もかけて自分で淹れたコーヒーの味はまた格別です。また、ミツロウの優しい灯りを眺めゆっくりするのもいいものです。たまにはこんな時間の過ごし方いかがですか?(ふくよりじゅんこ)

花、次々と

2005-05-24 09:33:09 | スタッフ日記
 5月24日(火)
 春の芽吹きが楽しいキトウシの森で、こんな花を見つけました。葉と一緒に花が蕾から出てきたところです。ハウチワカエデの花です。小さな葉ですが、そっと開いてみると、ちゃんとてのひら形の葉でした。扇子のように折りたたまれていました。カエデというと秋の森の主役ですが、春にもこんなかわいい花を咲かせていたんですね。他にもオオカメノキがアジサイのような花を咲かせようと蕾をふくらませていました。春の森は、次から次へと花が咲いて、長い間お花見が楽しめますね。(ふくよりじゅんこ)

桜の園

2005-05-22 18:23:56 | スタッフ日記
 5月22日(日)
 キトウシ森林公園のサクラはあっという間に満開となりました。朝の通勤時、自転車でサクラの園の横を通り過ぎると、桜餅の香りがむわっと鼻をつきました。まさに花より団子。シバザクラも見ごろです。そして山の下には、田植え作業真っ盛りの田んぼが広がっています。サクラですが、この景色はまさしく桃源郷のよう。ただ、人気者のポニーたちが、この2日ほど姿を見せていないのが気がかり。どこへ行ったか。
 今週末は多くの人がキトウシを訪れていました。それでも、人でごった返すようなこともなく、ゆったりとお弁当を広げていました。カタクリといい、サクラといい、キトウシは花見の穴場です。今夜は私もお花見です。(ふくよりじゅんこ)

選手交代

2005-05-21 10:12:21 | スタッフ日記
 5月20日(金)
 正真正銘の春がきました。朝の出勤時には殆ど開いていなかったサクラも、午後には一気に花を開き、いっぺんに景色が変わりました。
 キトウシの森も、芽吹きラッシュを迎えています。淡い緑や赤の小さな新葉があちこちで開いています。そんな中、足元では、この前まで美しい花を楽しませてくれたカタクリが、ひっそりと種をつけていました。森の木々が芽吹く前に葉を広げ、花を咲かせ、太陽を一杯浴びて、そして既に実を結ぶことに成功して子孫を残す時期に入っていました。雪を被ったこともあったけど、よく頑張りました。お疲れ様でした。また来年楽しみにしています。(ふくよりじゅんこ)

丘を歩こう

2005-05-19 16:26:22 | スタッフ日記
 5月19日(木)
 前回は田んぼでしたが、今回は畑です。こちらもいよいよ作付シーズン到来です。さて、どこの景色でしょう?これからパッチワークの丘と呼ばれる彩りを楽しませてくれる美瑛の丘です。
 私たちは春から夏の間、お隣町のこの美瑛の丘に出没します。旅行会社のパッケージツアーのうち、美瑛観光のひとコマを譲り受けガイドをしています。バスや自家用車でポイントを巡るだけ、または、写真撮影のために下車するだけというのがこれまでの美瑛観光スタイルでしたが、このツアーでは、バスを降りてもらい、ガイドと一緒に歩きながら丘の景色を楽しんでもらいます。
 40分程度のミニガイドですが、ゆっくり歩くことで、畦に咲く小さな野の花に気づき、また逆に、自分を中心とした360℃大パノラマの世界などが感じられるでしょう。そして、畑で作業するトラクターの仕組みをまじまじと見るのも面白い!写真のお客様も「風が気持ち良かったー」と感想をくださいました。(ふくよりじゅんこ)

北海道の米どころ

2005-05-16 16:09:14 | スタッフ日記
 5月17日(火)
 毎朝の自宅から事務所までの通勤ルートは、1キロちょっとの短いものですが、自転車通勤なので
気候や自然の変化を感じることができます。まずは田んぼの中を軽快に走り抜け、やがて上り坂に喘ぎながらキトウシ森林公園内に入ります。たんぽぽが出てきたな。サクラの蕾が膨らんできたな。シェパードにもう吠えられなくなったな。なんて考えながら走ります。
 今朝、田植えが済んだばかりの田んぼに青空がきれいに写っていたので、自転車を降りて写真をとりました。東川は北海道の米どころ。今年は春が遅く、田植えが例年より1週間ほど遅れていましたが、ようやくおとといから田植えが始まりました。大雪山のきれいな水と空気を吸って、元気に生長して美味しいお米になりますように。
 稲の生長を見ながら走るのが、これから毎朝の楽しみになりそうです。(ふくよりじゅんこ)

植物が生きていくということ

2005-05-15 13:42:21 | スタッフ日記
5月15日(日) 雨
 キトウシの森はカタクリやエゾエンゴサクからだんだんと白系の花(ミヤマエンレイソウやニリンソウなど)が見ごろになってきています。エゾエンゴサクにはもう種がびっちりとついていました。
 このエゾエンゴサクというお花。不思議です・・・。エゾエンゴサクはハチが受粉を手伝ってくれることで、結実します。でも、このお花が咲く時期は、寒くてまだハチの動きは活発ではありません。では、どうやって実を結ばせているのでしょう? エゾエンゴサクを見ていると、4月などハチの動きが活発でないときに咲いた花は、2週間近く咲き続けます。ハチの動きが活発になるまで咲き続ける、というのを子孫を残すために考えたようです。
 植物は自由に動き回ることができません。自分が生きていくため、子孫を残すためにいろいろな戦略をめぐらせているように見えます。私はそうした戦略を知るたびに「ほーーっ」を感心するのです。(しょうじたつや)

底力

2005-05-09 14:24:04 | スタッフ日記
 5月9日
 蕾が膨らみ、野鳥が歌い・・・。とうとう春がやって来た。と思っていたのも束の間、5月7日は東川でも雪が降りました。すごいです。恐るべし北海道の底力!
 事務所のあるキトウシ山は、知る人ぞ知るカタクリの群生地です。カタクリの群生というと、旭川の男山が有名ですが、訪れる人が少ないこと、そして、カタクリ咲き乱れる中をゴーカートで疾走するといった、他では考え付かないようなミラクルな体験ができるなど、キトウシではまた違った楽しみ方ができます。
 そのカタクリですが、花を咲かせるまでには、なんと7~8年の歳月がかかるとか。それまで養分を地下茎に溜めて溜めて、ついに花開く。まさに底力の結晶です。
 写真は、雪の中寒そうにしているカタクリの姿です。春爛漫はいつ頃になるでしょう。(ふくよりじゅんこ)