昨日、浜松で感染症診療フォーラムを開催されました。
私からは「発熱の鑑別と治療について」の話でした。
東邦大学の石井良和先生から 「ESBL産生菌とその感染症」 についてお話いただきました。 その時の 私の聴講メモです。
要点:
なぜCTX-M-型ESBLが急速に世界で拡散したのかその理由は不明
このタイプのESBLは院内のみならず市中からも分離される
土壌や水道水からも分離、また健常人の便か . . . 本文を読む
院内でのグラム染色勉強会の資料作りのためこの論文を読んだ。市中肺炎での痰のグラム染色の有用性に関しては、賛否両論あるがなぜなのか。どういった条件下であれば有用なのか? ディスカッションでは過去文献のおさらいもあり知識の整理になった。
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J Infect. 2009 Aug;59(2):83-9. Epub 2009 Jun 6.
A prospective stu . . . 本文を読む
2010年の英国リウマチ学会のGCAガイドラインを要約しました。
2009年にはヨーロッパリウマチ学会EULARの大型血管炎のガイドラインも出ていますが、GCAはあまり詳しくないです。
GCAは合併症の有無で分ける(顎跛行または視覚障害)、病変や症状が頭蓋か大血管かで分けると、整理しやすいようです。
PET検査の活用は、いまどきですね。
側頭動脈生検は一部の患者では陰性になることがある。典型 . . . 本文を読む
現在高齢者FUOが入院中で精査しており、先日施行した側頭動脈生検は非特異的な軽度のArteritisのみだったので、その後の方策を考えるため読んだ。
文献では、FUO患者の評価において潜在的大血管炎の画像検査の価値を強調している。
・FUOを有する高齢患者のワークアップでGCAを考慮することの重要性を強調している。GCAは高齢患者の不明熱の症例の17%まで占めるかもしれない
・GCAにお . . . 本文を読む
2011年のRDCNAの文献です。リウマチ性疾患の食事療法についてのレビュー。
痛風とコーヒ、ワイン、変形性関節症とビタミンCの話などが興味深かった。
いろいろな臨床試験も紹介されているが、比較対象の“普通の食事”自体が日本と違うだろうと思う。 全体的に食事療法の有用性に関する臨床試験データは限られている。また厳格な食事療法は高い中断率に関連づけられてしまう。
Rheumatic diseas . . . 本文を読む
静岡県浜松市の内科医です。
感染症・リウマチ内科が設立されて今日で1周年。
もともと総合診療内科医だったのですが、専門家への転身です。
今後、日常診療で気になったこと、調べたこと、を 感染症、感染管理、膠原病、リウマチ、一般内科、などでメモしていきたいと思います。
よろしくお願いします。 . . . 本文を読む