くろにゃんこの読書日記

マイナーな読書好きのブログ。
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うずら!うずら!うずら1

2008年06月23日 | 人形劇サークル事情
少しづつですが、新作の製作は進んでいます。
雑草巨大化計画は、私も試作品を作ってみましたが、今年度からボランティアに参加してくれたK氏が、素晴らしい才能を発揮して、イメージどおりのエノコログサを作ってきてくれたので、私はちょっとばかり助言をするだけにして、後はK氏中心に進めてもらうことにしました。
いやあ、才能を持った人というのは、案外その辺にいるものなのですね。
いずれその雑草たちを画像でお見せできる日も来るかと思います。
部分的には出来ていても、それをどうまとめてイメージに合ったセットにしていくかは、またひとつ悩みどころです。

雑草巨大化計画が軌道に乗ったようなので、私はウズラの製作に取り掛かることにしました。
雑草も巨大ならウズラも巨大に作らなければありません。
ぬいぐるみのように作るとなると、人形として動かすときに大きすぎて厄介だし、
場所もとるので公演先に持ち運ぶのも大変です。
そこで、半身だけ作ることにしました。
B全の大きさの板状のスチロールをウズラのかたちに切り抜き、
その型に厚さ5センチ程度のウレタンを貼り付けて肉付けします。
次にウレタンを切り出して丸みをつけて、その上に毛糸のもとのウールをはりつけていく予定。
羽らしさを出すために、羽っぽい素材がないかとサークル仲間全員が頭を悩ませていたら、
あるサークル活動日にS氏が興奮しながら
「ちょっと~、いい素材あったわよ。羽ぼうき、どうかしら?」
と提案してくれました。
買い物をしているとき、とある店先でおじさんが羽ぼうきを手に掃除をしているのを見てこれだっと思ったのだそうです。
この素晴らしい提案には難点が。
「羽ぼうきっていくらなの?」
ボランティア団体の私たちにとって、活動費は限られています。
材料費はそんなに多くありません。
またもや壁にぶち当たっていると、公演に主に参加しているY氏がそれを聞きつけて、
「私の車に乗っている羽ぼうき、もうボロボロだから寄付するわ」
と気前よく提供してくれることになりました。
ああ、持つべきものは仲間ですね。

ウズラには歩くシーンもあるので、足をつけようと思うのですが、足の仕組みがよくわかりません。
目の前を歩くハトの足をじっくり観察するという、ちょい挙動不審げな行動をするほかに、図鑑を調べたりWEBで検索したりしてみましたが、どうも感じが上手くつかめません。
そもそもウズラってどんな鳥?
丸っこくて微妙に色がまじりあった素敵な模様の羽毛を持つ小さな身体は、とても愛らしく、ペットとして愛玩されるのも頷けるというものです。
図鑑ではあまり詳しい生態が分からないので、もっと範囲を広げ、小説などを含めて図書館で検索してみました。
いくつか検索に引っかかってきましたが、私が選んだのは「バージェス・アニマル・ブックス 〈1〉うずらのボブのぼうけん」と「うずらのロバート」。

 

バージェス・アニマルブックスというシリーズは、「ロッキーチャックの冒険」というなつかしのアニメの原作本として有名で、動物の生態を観察されたなかで物語が描かれているので、登場する動物達が擬人化されすぎないところが好感を持ちます。
「うずらのロバート」は、この表紙のうずらの可愛らしい目にくらんで借りてしまいました。
この表紙から、児童書かと思われるかと思いますが、図書館では海外文学に分類されています。
アメリカのケープゴットというところで、リタイアしたご夫婦が、
家の近くでうずらの親子が歩いているのを偶然見つけました。
きっと近くに卵を温めていた巣があるに違いないと考えたご夫妻は、もう巣が必要でないことを知っていたので、その巣を探します。
するとその巣には卵が残っていました。
記念に卵を持ち帰ると、なんと幸運にもその卵から雛が孵ったのです。
ロバートと名づけられたうずらは、とても賢く、可愛らしく、
ロバートと過ごす日々には、ペットと暮らす家庭の暖かさに満ちています。
動物にも感情があり、人間とは程度の差しかないと書いていたのはシートンでしたが、この2冊にはシートンと共通する思いが込められているように感じられます。
え?
鳥の足はどうなったかって?
「うずらのロバート」の挿絵のなかに、足のアップがあったんですね~。
当初の目的も達成され、ひと安心です。

ちょっとうれしい出来事がありました。
人形劇の公演の依頼がいくつか来ているのですが、幼稚園以下のお子さまが対象なので「浦島太郎」ではなくて、数年前の「ねずみのすもう」で4公演行おうと決まりました。
「浦島太郎」は盛り上がりに欠けるから仕方がないか。
「ねずみのすもう」は土俵が出てくるだけで、小さい子からおじいさんおばあさんまで、目がくぎづけになるもんね。
と思っていたら、別の幼稚園から「浦島太郎」でお願いしたいという依頼があることを聞きました。
むかしばなしを子供たちに教えたいという考えからの依頼なのでしょうが、
脚本を手がけたものとしてはうれしい限りです。
どこから「浦島太郎」のうわさを聞いたのかも気になるところですね。


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2 コメント

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挙動不審といえば (ねぇちゃん)
2008-06-26 23:28:32
資料集めには苦労しますね。
漫画の背景やら何やらに写真が必要で、デジカメ持って街をうろつく私はめっきり不審者です。
今日は前から目をつけていた喫茶店で写真を撮らせていただいたのですが、緊張して、上手に撮れませんでした。未だ緊張状態が取れません。
今度お邪魔する時には、かわいいうずらさんが見られるでしょうか?(狼さんのインパクトが忘れられません)
楽しみです。
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うずらは・・・ (くろにゃんこ)
2008-06-27 09:36:52
かなり大きいものなので、学習センターだけで作業する予定でしたが、短時間での作業では、思ったように進まず、夏休み前には家に持って帰る予定です。
夏休みに遊びに来れば、きっと見られるでしょう。
ついでに、ちいさな生まれたばかりのひなと卵も作る予定なので、まあ、楽しみにしていてください。
不審者っぽい行動をとっているのは、私だけではなかったようで、よかった、よかった。
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