自転車乗りの自転車屋です β版

新潟県新発田市でサイクルショップ27(CS27)という自転車店を営んでいます。

サイクルモードインターナショナル2013 やっつけレポ (その6)

2013-11-18 01:13:47 | CS27のブログ
FULCRUM CULT セラミック・アルティメット・レベル・テクノロジー と、スタンダードベアリングとの比較



右のCULT採用ベアリングの円盤を回してから、それより強い力で左の円盤を回しました。

デモは無荷重の状態(正しくは回転体には重力による下方への荷重がある)なので減速スピードの差が少ないですが、これがハブのベアリングだとすると軸には体重と車体の荷重が掛かります。
普通の鉄やステンレスのボールだと、荷重が掛かることによって楕円に変形して摩擦を生み抵抗となります。また摩擦による発熱でボールは膨張して更に抵抗が増えます。
セラミックのボールを採用すると変形しないので摩擦は増えず、発熱も少ないので回転抵抗は大きくなりません。
フルクラムのCULTはセラミックボールの接するレース(枠)をクロニテクトスチールという硬い金属にすることで変形と発熱を抑え滑らかな回転を長持ちさせます。
この組み合わせは冷却用のグリスも必要ないのでグリスの粘性による抵抗も減ります。これは微々たるものなので普通は感じませんが、ホイールチェアーだとグリスの抵抗を感じるので洗浄してオイルを塗布している人もいます。オイルが切れたとたんに急激に重くなり消耗しますので、画面の前のよいこは決してマネしないでくださいね。
CULTでもオイルが塗布されています。

しかし、このデモ用の機材はスタンダードベアリングの回転がちょっと悪すぎるような気がします。でも、荷重が掛かるともっと差が出るかな。
コメント
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