月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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すばらしい自分自身

2014-03-03 08:37:12 | こものの部屋・別館

わたしたちの、あなたがたとともに生きて来た、これまでの長い年月を思うと、わたしははるかな思いを持ちます。

神はあなたがたのために、永い忍耐をしてくださっていますが、忍耐はわたしたちも同じです。

高い存在なら、これくらい平気だろうと思ってもらっては困る。
どれだけのことを、あなたがたのためにやってきてしまったか。
それを思うと、わたしはわたしたちのことよりも、あなたがたのために、深く嘆くのです。

アリオトの片目や、イエスの傷や、かのじょの運命を、簡単に考えてもらっては困ります。

あなたがたは、あまりにも深い借金を背負っているのです。

かのじょは、すべての天使はあなたがたを愛していると言っていましたが、それを言葉通りに解釈してはいけませんよ。

エルナトの愛もまた、愛なのです。

彼は愛を、憎悪にさえ変えて燃やし、、あなたがたを暴虐の嵐で翻弄します。

それはもう、試練の天使ですら、やさしく思えることを、彼はあなたがたのためにやってくれます。

それが、あなたがたのためだからです。

わたしたちには、それぞれ、個性があるように、その愛の形も違います。

あなたがたのために、使命をかぶって地上にやってくる天使は、すべて、愛です。

天使が、どのような厳しい現実を持って来ようと、あなたがたには、拒否することはできません。

拒否すれば、もはやあなたがたには、何もありません。


                          サビク





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白い月

2014-03-03 04:46:59 | 詩集・瑠璃の籠

わたしは菫が好きだ
なぜというに
わたしは菫ではないから

菫は美しい
その装いはほどほどで
あでやかではないが
くっきりと澄んでいて
端整な愛が静かに笑っている

寒々とした青に
かすかな紅が混じっている
厳しいことを言うくせに
時には人を小突いたりするくせに
その後ろで 相手が転ばないように
しっかりと支えていたりするのだ

愛していると感じてしまうのは
あなたがいつも
すぐに
見えないその愛の手をひっこめてしまうからだ
だれかに気づかれてはたまらないと

わたしは
どちらかというと
白い小さな百合なのだ
とてもよわくてはかない
強いことは言えず
ただ咲いていることくらいしかできない
けれど

わたしが白いので
わたしがいると
あなたの菫色が
それは鮮やかに燃え上がる
それが好きなのだ

あなたはもともと美しいけれど
わたしといると
もっと美しく見える
わたしはそういうわたしがいい

あなたをもっと
美しくできるので

わたしは菫が好きだ
だってわたしは
菫ではないから



コメント (1)
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