あきれかえるほど
積もり積もった負債の山を
小さな指ひとつで
ひっくり返すつもりか
馬鹿者め
悪者を気取って
かぶきものを着飾って
随分とはぶりよく
かっこよくやっていたつもりが
派手に転んで
やっていたことの舞台裏が
すべて 女にばれてしまった
こんなカッコの悪いことはいやだと
自分のやったことから逃げるために
細かい屁理屈を並べては
猿知恵をこねたせんもない策を
積み重ねようとする
所詮は堂々巡りだ
借金をはらうのがいやなばっかりに
逃げるたびに借金が増える
馬鹿者め
ようも
大きうなったのう
つぶしがいも あるほどに
このわたしが
手をこまねいて
見ているだけだと
思っていたのか
あほうが
ことごとく
こらしめてやろうぞ