No,9
ピエール・オーギュスト・ルノアール、「シュザンヌ・ヴァラドン」、19世紀フランス、印象派。
印象派の画風は、好みではないが、この絵は好きだ。
これはモデルがよいからだ。
シュザンヌ・ヴァラドンは、勝気でカッコのいい女性だったらしい。多くの画家の絵のモデルとなっているが、画家は彼女に一目置いていたらしく、あのロートレックですら、かのじょをすばらしく美しく描いている。モデルに好意を持っていることが、あきらかだ。
ヴァラドンは画家としても、かなり成功した。奔放に恋をした。ユトリロの母だということもおもしろい。
実に興味深い女性だ。この絵を見ると、モデルがいかに画家に力を与えるかということがわかる。