分杭峠(標高:1424m)は、長野県伊那市と下伊那郡大鹿村の境界にある峠で、国道152号が通ってます。 静岡県浜松市の秋葉神社へ向かう街道として古くから利用された秋葉街道の峠の一つです。
分杭峠は、一部の人々から、『健康に良い気を発生させるゼロ磁場地域』と称され、マスコミにも大きく取り上げられました。十年ほど前に中国の有名な気功師(張志祥)が来日した際、分杭峠に『気場』を発見したとされています。 日本最大、最長の巨大断層地帯である中央構造線の真上にあり、2つの地層がぶつかり合っている、という理由から、『エネルギーが凝縮しているゼロ磁場であり、世界でも有数のパワースポットである』と称されています。しかし、これは科学的に解明されたものではなく、疑似科学の一つと見なされています。
2009年秋にテレビ・ラジオ・雑誌で分杭峠のゼロ磁場が大きく取り上げられて以来、分杭峠に来る観光客が急増しました。国道152号線や現地の『気場』がマイカーで大混雑したため、現在、『気場』に通じる林道はバリケードで閉鎖され、車は24時間通行できません。また、分杭峠の大駐車場も閉鎖され、付近の道路もすべて駐車禁止となっていて、シャトルバスに乗って分杭峠の大駐車場まで行き、『気場』へはそこから林道を15分ほど歩いて行くことになります。分杭峠に行くシャトルバス乗り場は、分杭峠から国道152号線を5kmほど北に行った国道沿いにあり、そこにマイカーを駐車して乗り換えます。
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大鹿村側からみた分杭峠(国道152号)。この地を訪れる観光客が多くなったため、現在、この付近は駐車禁止となってます。
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伊那市側からみた分杭峠(国道152号)。7月中旬の大雨の影響で、分杭峠~大鹿村に通じる国道152号線の一部区間が、道路崩落により当分の間全面通行止めとなっています。
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分杭峠の大駐車場(シャトルバスの発着地)から、伊那市側を望む。
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『気場』に通じる林道。現在、一般車は進入できません。
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『気場』には多くの観光客が滞在してました。観光客の多くが、沢を少し登って丸木橋を渡ったところにある取水口から水を汲んでました。ポリタンクを持参して水を汲みに来る人も多く、順番待ちで大勢の人が並んでました。