ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

平成22年度 研修医マッチングの結果

2010年10月29日 | 医療全般

医師臨床研修マッチング協議会は、10月28日、2010年度研修医マッチング結果を発表しました。研修医マッチングとは、国家試験に合格し医師免許を取った研修医が最初の2年間の臨床研修を受ける病院を決めるため、研修希望者と病院の双方が希望を出し、コンピューターで組み合わせる方式です。厚生労働省が2004年度から臨床研修を義務化した時に導入され、毎年10月に翌春の国家試験受験予定者を対象に実施されます。学生らは研修を受けたい病院を第1希望から順位を付けて登録し、病院側も面接などをもとに受け入れたい学生を選んで登録して、コンピューターで研修希望者と病院の組み合わせを決定します。

全国のマッチング参加者が8331人、参加病院が1029、総定員計10692人に対するマッチ者は7998人で、順位希望登録者に対するマッチ率は96.0%でした。

長野県内のマッチング参加病院は25病院、総定員計157人に対し、マッチ者は112人となり、充足率は71.3%でした。

信州大学医学部附属病院は4プログラム合計の総定員56人に対してマッチ者は40人で、充足率は71.4%でした。産婦人科研修プログラム(定員2人)、小児科研修プログラム(定員2人)は定員を満たしました。診療科自由選択研修プログラム(定員14人)のマッチ者は8人、信大と県内関連病院の統一研修(定員38人)のマッチ者は28人でした。信州大学医学部附属病院のマッチ者に対する自学出身者の割合は72.5%でした。

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飯田市立病院は今回、定員6人に対しマッチ者数は4人でした。今年は残念ながらフルマッチは達成できませんでしたが、今回の当院のマッチ者の中に産婦人科志望者が含まれていたのでひとまず安心しました。他に、信州大学とのたすき掛けで当院で研修する研修医も1年目と2年目それぞれ数名づついると思います。当院の初期研修プログラムの場合、1年目で産婦人科研修が1か月間全員必修になっていて、2年目の研修はほとんど全期間が自由選択となっています。現在、初期研修医は計15人在籍し、常時、1~2人の初期研修医が産婦人科研修をしてます。また、産婦人科・後期研修医も2人在籍してます。最近は若いスタッフや研修医が増えて、職場の雰囲気に活気が出てきました。スタッフの数が増えたので、ほぼ毎日のようにカンファランスを実施するようになりました。抄読会も定期的に実施するようになりました。若い研修医達と共に、日々楽しく学んでいきたいと思います。

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長野県内のマッチ者数(計112人)の内訳
定員充足率71.3%(112/157)

信州大学医学部附属病院 40人(定員56人)
 信大と県内関連病院の統一研修 38人(定員28人)
 信大診療科自由選択研修 8人(定員14人)
 信大産婦人科研修 2人(定員2人)
 信大小児科研修 2人(定員2人)
県厚生連佐久総合病院 15人(定員15人)
長野赤十字病院 8人(定員9人)
相澤病院 6人(定員12人)
県厚生連長野松代総合病院 6人(定員6人)
諏訪赤十字病院 6人(定員6人)
諏訪中央病院 5人(定員5人)
飯田市立病院 4人(定員6人)
長野中央病院 4人(定員4人)
長野市民病院 3人(定員4人)
安曇野赤十字病院 2人(定員2人)
県厚生連安曇総合病院 2人(定員2人)
県厚生連小諸厚生総合病院 2人(定員4人)
県厚生連篠ノ井総合病院 2人(定員4人)
波田総合病院 2人(定員2人)
伊那中央病院 1人(定員2人)
県立須坂病院 1人(定員2人)
国立病院機構長野病院 1人(定員2人)
佐久市立国保浅間総合病院 1人(定員2人)
松本協立病院 1人(定員2人)
県厚生連北信総合病院 0人(定員2人)
県厚生連富士見高原病院 0人(定員2人)
県立木曽病院 0人(定員2人)
昭和伊南総合病院 0人(定員2人)
市立大町総合病院 0人(定員2人)


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