ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

民主公約 「医学部定員5割増」明記へ

2009年07月25日 | 医療全般

現在、医学部定員約7600名の時代に入学した医師が毎年、新人医師となって初期研修を開始してます。また初期研修や後期研修を終了した医師たちが、大学に戻ったり、市中病院に就職したりしてます。この新人医師数(毎年約7600名)は、リタイヤする医師や一時休業する医師の数(年間約4000名)をはるかに上回っているので、実働の医師数は毎年確実に増えてます。医師数増加のスピードは今後さらに加速されます。

今は医療崩壊が進行して、産科や救急などの医療現場に必要な医師を確保するのにみんな四苦八苦してますが、医療現場の常勤医ポストの数だって無限ではないので、いつかはすべての常勤医ポストが埋まって、飽和状態に達する日も必ずやって来ます。何年先かはわかりませんが...

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****** 朝日新聞、2009年7月22日

民主公約 「医学部定員5割増」明記へ 時期や道筋は未定

 民主党は医師不足解消策の一環として、衆院選マニフェスト(政権公約)に、大学医学部の定員を5割増やす目標を明記する方針を決めた。医師不足が特に深刻な救急や産科、小児科、外科の充実に向け、地域の医療機関の連携強化や、国公立病院の医師定数増員も明記する。

 政府は80年代後半から定員削減策をとってきたが、医師不足の拡大を受けて08年に方針転換した。しかし、民主党の鳩山代表はまだ不十分だとして、6月の党首討論で「政府・与党との政策の違いの一つが医療問題」と医学部定員5割増を明言。公約にも明記することになった。

 公約では、従来政府がとってきた年間2200億円の社会保障費抑制方針は採らず、医療再建のため十分な予算を確保するとしている。当面の目標として医師数を人口1千人あたり現行の2.1人から、主に先進国が加盟する経済協力開発機構(OECD)の平均である3.1人まで増やす方針を掲げる。

(以下略)

(朝日新聞、2009年7月22日)


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