最後のダイエット(石川善樹著)というダイエット本が、たまたまaudiobook.jpの聴き放題作品の中に入っていたので、9月の入会直後に試しに本書をダウンロードして聴いてみました。
多くの人がダイエットに取り組み、気合と根性で一時的に減量に成功しますが、そのほとんどの人がリバウンドしてダイエット開始前よりも体重が増えてしまいます(図1)。そして多くの人はダイエットをやればやるほど太っていきます(図2)。その原因は、ダイエットや加齢の影響で筋肉量が減って基礎代謝量(安静時に生命維持のために消費される必要最小限のエネルギー代謝量)が減るため、一時的なダイエット成功後に生活習慣を元に戻すとすぐに体重が元より増えてしまいます(図3)。本来、ダイエットに成功するとは減量後にその体重を維持できることであり、ダイエットは減量期間と維持期間をセットで考える必要があります(図4)。
私は若い時から年末の職場健診を目標に短期間で10kg前後の減量をするのを年中行事としてました。その結果として年々体重が増加し(30年間で20kg増)、この本に書いてある通りの典型的な経過(ウエイトサイクリング)をたどりました。
実際問題として、ダイエットは減量期間よりも維持期間の方がはるかに難しいと思います。世にあふれているダイエット本はこの減量期間の方法論について記載されているものがほとんどで、減量に成功した後の維持期の重要性を強調している本書は非常に参考になります。もしも本書のアドバイスに従って維持期を1年間持続することができれば、その生活様式が新しい生活習慣となって、減量した体重を一生維持することが可能となる筈なので、今回が人生最後のダイエットとなることも期待されます。
最後のダイエット audiobook.jp
最後のダイエット Kindle版
参照:
肥満とダイエットの基礎知識
内臓脂肪型肥満と皮下脂肪型肥満
メタボリックシンドロームの診断基準
ダイエット効果のある運動は?
体重管理アプリ